マジカル・パンチライン[インタビュー]アイドルの輝きと幸福感をたっぷり詰め込んだ新体制初アルバム堂々完成!「“第二の第一印象”をしっかりとつかんでいきたい」

マジカル・パンチライン[インタビュー]アイドルの輝きと幸福感をたっぷり詰め込んだ新体制初アルバム堂々完成!「“第二の第一印象”をしっかりとつかんでいきたい」

マジカル・パンチライン[インタビュー]アイドルの輝きと幸福感をたっぷり詰め込んだ新体制初アルバム堂々完成!「“第二の第一印象”をしっかりとつかんでいきたい」

マジカル・パンチラインが、2月23日(水・祝)にメジャー2ndアルバム『キラハピ☆THE WORLD』をリリースした。2021年2月からスタートした新体制での初めてのアルバムとなる同作は、キラキラしたサウンドを聴かせる王道アイドルソングをはじめ、疾走感のあるバンドサウンドナンバー、ダンサブルなエレクトロ曲、ジャジーな雰囲気のミディアムソングなど、アイドルポップスの多彩さを見事に証明した強力作に仕上がっている。今回、グループの充実ぶりをうかがわせるアルバムを完成させた5人にインタビューを実施。同作の制作や新体制としてのこの1年間の活動、3月6日(日)に開催する初の主催対バンイベント<マジフェス>などについてたっぷり語ってもらった。

優奈ちゃんに言われたことを頭の片隅に置きながらMCができるようになりました(山本花奈)

――沖口さんはずっとマジパンを見続けてきて今はプロデューサーでもあるわけですが、ほかのメンバーは、そんな沖口さんとの想い出で印象的だったことはありますか?

山本:
私は、当時ライブでMCをしてみたい、トークができるようになりたいっていう目標を持っていて、お披露目イベントの次の<ホワイトデーイベント>の時に初めてMCをさせていただいたんですけど、どうやって話していいのかよくわからなかったので、本当にきっちり台本どおりにやるという感じだったんです。やっぱりたくさん失敗して、その時、優奈ちゃんに“花奈は失敗した時に焦ったりパニックになったりするから、落ち着いていつもの感じでいけばいいんだよ”って言われたことが、自分の中でものすごく気づきになって。そこからちょっとずつ優奈ちゃんに言われたことを頭の片隅に置きながらMCができるようになり、最近はパニックにもならず、いい感じにみんなと話すことができるようになりました。

沖口:
本当に“初期の私”だったんですよ(笑)。今でもMCが完璧にできるわけじゃないけど、花奈ちゃんは、まさに“その時の自分が入ってきた!”みたいな感じだったんです(笑)。

――かつての自分を見ているような?

沖口:
本当にそうです。しゃべってると“間”が怖くなるんですよ。客観的に見たら……例えばラジオでも、収録したものをあとで聴くと、“この時、怖いと思った間もそんなに空いてなかったんだ。全然不自然な間じゃないのに、なんで焦ってたんだろう?”って思ったことがあって。やっぱりMCって、みんながポンポン話すから、逆にちょっと間が空いただけでも不安になって、自分で全部埋めようとしちゃうという。しかもミスって噛んだ時とかも、“どうしよう? どうしよう?”ってパニックになっちゃう……それがまさに“初期の自分”で。私もスタッフさんから、“早口すぎるからもっと落ち着いて。もうちょっとゆっくり話しても変な間じゃないから大丈夫だよ”って、アドバイスをたくさんもらっていたので、それを逆に今、私が花奈にそのまま伝えている感じです。

――実体験だから教えやすいですよね。

沖口:
そうですね。言いながらも“ああ、気持ちわかるわ~”って(笑)。

――沖口さんは“コロナ前”を知ってるわけじゃないですか。だからMC時のお客さんの反応ももっと大きかったと思うんです。でも今ってなかなか反応が少ないから、より難しく感じる部分があるのかなと。

沖口:
やっぱり難しいですね。最近は、この状況で2年くらいやってきたから慣れましたけど。例えば、スベリ笑いを起こそうと思っても、漏笑いが聞こえてきたりするんですよ。前なら、ファンのみんなが“ハッハッハー!(拍手)”って笑ってくれたし、コール&レスポンスでも、“もっと声出していきますかー!”って言ったら“オーーーッ!”って声が返ってきて、いいテンポ感でライブを進められたりしたんですけど……。最近は“声を出して!”っていう煽りもできなくなって、“みんな、もっと踊れますか?”って言っても、拍手で反応するのか、ペンライトで反応するのかわからないから、どうしてもあんまり盛り上がってないような拍手になっちゃうんですよ(笑)。ファンのみんなは、心の中ではすごく盛り上がってくれて精一杯表現してくれているんですけど、やっぱり以前の反応を知っちゃってるから、どうしても……。前は、ファンの人がツッコんでくれたりすることもあったけど、それもなくなっちゃったので、その中でMCっていうのは難しいんですけど、そこでメンバー同士の内輪ノリになっちゃったらいけないし、ウマくファンのみんなを取り込んでいかないと、とは思ってますね。

――この2年間のライブは、それまでとはまったく違うものになりましたよね。

沖口:
全然違いますね。それこそ(新体制の)最初のライブの時とか、みんな手応えまったくなかったよね。

吉澤:
確かに。“キラハピ”っていうコンセプトでライブすることも初めてだったし。例えば声を出せるのだったら、みんな“可愛い!”とか言ってくれたかもしれないですけど、みんなマスクもしてるし、拍手だけだったりして、反応もいまいちわからなくて。でも、そのあと特典会で話してもらって気づくんですよ。前はライブ時の表情とかで、“この曲が楽しいんだな”とかわかりやすかったんですけど、今は特典会で知るっていう。

沖口:
私たちは不安だったけど、ファンの人たちは楽しんでくれてたんだ、って。

吉澤:
そうそう。のちのちTwitterとかで“楽しかったんだ!”って知って。そこはコロナ前とは違いますね。

沖口:
前体制で、コロナ期間に神田明神ホールで久々に有観客ライブをやった時が1番きつかった。

吉澤:
確かに。リモートライブばっかりやってたのでリモートに慣れちゃって、でも前の記憶もあるし、不思議な感じでした。お客さん側もちょっと戸惑ってたっていうか。

沖口:
やっぱりみんなが慣れてない状況だし、その時は全曲煽りをやっていたので、煽った時に、前まであったお客さんからの声援がなくて、顔もマスクで見えないから“みんな楽しんでるのかな?”となって、もっと盛り上げないとという気持ちが空回りして、私、その時、アイドル人生で初めて倒れちゃって(笑)。そのくらいライブの感覚が全然変わっちゃいましたね。だから、前の動画とか観てコールがあるのとか、ちょっと違和感ですよね(笑)。

吉澤:
(笑)。まだ新曲ではコールが入ってないので、もしコロナが収まった時にどんなコールが入るんだろう?ってワクワク感がありますね。

山本花奈
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山本花奈

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