【連載】26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨「日本茶アンバサダーにも任命いただきありがとうございます!」お茶園訪問編

【連載】26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨「日本茶アンバサダーにも任命いただきありがとうございます!」お茶園訪問編

【連載】26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨「日本茶アンバサダーにも任命いただきありがとうございます!」お茶園訪問編26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨「えじのお茶会体験記〜大和撫子になっちゃうよ?〜」第3回

昔から和に関するものが好きで、茶道にも興味があった26時のマスカレイドの江嶋綾恵梨。そんな江嶋たっての希望でスタートした「えじのお茶会体験記〜大和撫子になっちゃうよ?〜」も連載3回目。今回は“お茶を知る”をテーマに、お茶農家さんのもとを訪問。遠州流茶道師範で日本茶アンバサダーでもある連載講師の近藤あやさんとともにお茶ができる工程などを見学した。

取材&文:井手朋子

26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨「えじのお茶会体験記〜大和撫子になっちゃうよ?〜」第3回より

濃い分、より一層お茶の味を感じられる……!

今回江嶋が訪れたのは、埼玉県狭山市にある奥富園さん。江戸時代から続く茶農家で、国内はもとより、パリで開催される日本茶コンクールなどでも複数入賞を果たしている注目の茶農家だ。渋谷から車で揺られること2時間。到着したのは、“こんなところに本当に茶畑が?”と思うような閑静な住宅地。奥富園の15代目である奥富雅浩さんと日本茶アンバサダー協会代表理事の満木葉子さんに迎えられ、茶畑の見学からスタートした。

“ここは代々農家を営む人たちが住む土地でしたが、今では農地もだいぶ減って。私たちの奥富園も住宅に囲まれていて、イメージと少し違ったんじゃないですか?”と奥富さん。江嶋は茶畑を訪れるのが初めてということもあり、“それは私も思いました!”とひと言。そうは言っても、この奥富園は住宅街の中にありながら、育てているお茶の品種の数は群を抜いている。通常1つの茶農家では2、3品種程度しか作らないそうだが、奥富園では煎茶も抹茶も紅茶も扱っている関係で、全部で15もの品種を育ててているのだとか。埼玉県内でもそこまで作っているのはほかには2、3軒らしく、説明を聞く江嶋は感心した様子。

26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨「えじのお茶会体験記〜大和撫子になっちゃうよ?〜」第3回|埼玉県狭山市・奥富園
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26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨「えじのお茶会体験記〜大和撫子になっちゃうよ?〜」第3回|埼玉県狭山市・奥富園
26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨「えじのお茶会体験記〜大和撫子になっちゃうよ?〜」第3回|埼玉県狭山市・奥富園
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また、奥富園は、これまで8度も農林水産大臣賞を受賞しており、中でも2021年度に受賞した煎茶は、外観、水色、香気、滋味の4項目すべて満点にて一等一席。しかもそれが、最も出品する県が多くてハードルの高い部門での受賞と聞くと、江嶋をはじめ、取材スタッフたちも一同“うわー!”と拍手喝采。

そんな説明を受けながら茶畑の間を進んでいると、日本茶アンバサダー協会の満木理事が、“江嶋さーん! ここをぜひ歩いてみて!”と手招きする。江嶋が向かうと、そこにはフッカフカのエリアが。そう、実はこの茶畑、とってもフカフカなのだ。その理由は、堆肥や切り落とした枝が有機物となり、層になることでクッションの役目をしていたり、耕運機やミミズなどの虫たちがいい塩梅に土をかき混ぜてくれるからだそう。それもこれもいい土壌である証拠だ。

“フッカフカ〜!”と感激する江嶋に、今度は奥富さんから“あの扇風機のようなもの、なんだかわかります?”と質問が。見上げると、茶畑の頭上には複数の扇風機のようなものが設置されている。これは防霜ファンと呼ばれるもので、農作物に霜の被害が及ぶことを防ぐ目的で設置されている霜除け。発電機だと思った江嶋は残念そうな顔をしつつ、続く奥富さんの説明に耳を傾ける。“ファンのある高さは地上より暖かいので、そこから暖かい空気を送り込むことで霜が降りなくなるんですよ”と奥富さん。

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と、こんな風に茶畑についてひと通り説明していただいたあとは、抹茶の材料となる碾茶(てんちゃ)の加工工場へ。なんとここ、関東で唯一本格的な碾茶炉を持つ工場で、6,000枚ものレンガで作られたという碾茶炉がドーンと構える。しかしそんなに立派な碾茶炉があっても、稼働するのは春と夏の数週間のシーズンのみ。一番茶は5月中旬から6月頭、二番茶は7月に茶摘みが行なわれ、運び込まれた茶葉は傷まないようにコンテナなどで管理されるが、お茶の葉は刈り取った後も生きていて、呼吸をしているので積み上げるとお茶の葉っぱが発する熱で自分自身を焼いてしまうそう。そのため、下から風を送って温度を下げるそうだが、これには江嶋もびっくり。

その後、葉っぱを順に蒸して碾茶炉で乾燥させるが、碾茶炉の前には蒸した葉の表面水分を飛ばす散茶冷却機がある。ここで茶葉はファンによって7メートルもの高さまで巻き上げられ、その工程を4回くり返すそう。奥富さんいわくインスタ映えスポットとのことだが、江嶋はこの乾燥機を見て“こんなに高くまで葉っぱが舞い上がるの!?”と驚きの連続であった。

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工場見学がひと通り終わったところで、石臼を使って煎茶の葉を引くという昔ながらの手法に特別にチャレンジさせていただくことに。石臼で引くと粒子が揃いすぎないため、お抹茶の泡が立ちやすかったり、まろやかな味になるのだとか。そんな説明を受けながら、早速石臼を回すことに。ところが、そんな経験は初めての江嶋は、思いのほか重い石臼に四苦八苦。奥富さんにかなりお手伝いいただき、“本当にこの葉っぱが粉になるの?”と危うい空気が流れたところで、ついに石臼の中から引いた粉が……! この経験をしたことでお茶のありがたみがわかった江嶋は、“製品化されるまでにこれだけ大変な工程があるのにお茶の値段は下がっていって……”と話す奥富さんに、“そんなの悲しい……”と応える。

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最後は場所を移して、この日のもう1つのイベントである濃茶をいただくことに。江嶋がいつもお稽古でいただいているのは、薄茶と呼ばれる通常のお茶。それに対して濃茶は薄茶の倍ほどのお抹茶を使うため、飲み慣れていないと口の周りが緑色になるぐらいの濃さだ。薄茶に比べて点てるのも難しいため、今回は特別に近藤先生が点ててくださることに。江嶋は口の周りがすごいことになるんじゃないかと戦々恐々しながらも、人生初の濃茶をいただき“濃い分、より一層お茶の味を感じられる……!”と感動した様子であった。

茶畑、工場、石臼といろいろな経験をさせていただいた今回の奥富園スタディツアー。この日の締めくくりとして、日本茶アンバサダー協会の満木理事から日本茶アンバサダーの任命状をいただき、無事終了! 帰り際には、隣接するショップで茶葉やティーバッグなどの奥富園オリジナル商品を吟味し、江嶋はいちご紅茶のティーバッグを購入。スタッフたちは、花粉症などのアレルギーの症状を緩和するという“べにふうき”を大人買いして、この日の取材は終了した。

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