【インタビュー】アップアップガールズ（2）、新体制が放つ力強き宣言「9人になって加速中だよ！ってことを証明したい」アップアップガールズ（2）インタビュー

初期メンバーはみんな泣いてたよ

――新体制になって初のシングル「We Are Winner!」が発売されましたが、この曲を最初に聴いた時、どんな印象を持ちましたか？

橋村理子：
つんく♂さんには3作連続で曲を書いていただいているのですが、今まではもっと明るくて魅せていくような曲で、今回は9人で作り上げていくような、ちょっと壮大なイメージがあったので、みんなで“アプガ（2）、スタートだよ”っていう思いを伝えられる曲だなって思いました。その中につんく♂さんらしい歌の世界観だったり、1人ひとりが共感できるような歌詞があるので、私たち全員が歌とダンスで1つの作品を作り上げていきたいです。

高萩千夏：
私、自分が歌っているパートで“せいいっぱい 歩いた 結果が全部”っていう歌詞があって、それが自分にとって、感動するポイントになっています。私たちの中には、以前からアイドルをやっていた子もけっこういるんですが、そういう時の頑張りが今につながっていて、その集大成がこの曲であって。それをみなさんに届けられるってことが、自分として実感できたというか。今までやってきて良かったなって思えるんですよ。

――レコーディングの面白いエピソードがあれば教えてください。

鍛治島彩：
えー、私、すごい録り直しました。アプガ（2）の曲って、ファルセットだったり高い音域が多いんですが、私はハスキーで低めの声なので、毎回わりと苦労していて。ラストのサビの“謳うよ～”ってところとかは、5～6回くらいはやり直しました。で、使われないだろうなーって思っていたら、自分のパートになっていて“嘘でしょ”って思いました。

高萩千夏：
最初に曲を聴かせてもらった時に、この部分はりっこ（橋村理子）のパートだって思っていたら、あれ、鍛治島もいるじゃんって。

橋村理子：
私的には鍛治島とハモるの、けっこうエモいなって思ってます。

――新メンバーさんたちは、レコーディングどうでしたか？

新倉愛海：
まだ、めっちゃ初対面の時だったので……。だから新メンバー同士もガチガチの状態でした。

森永新菜：
今、新メンバーの中で“タメ語ルール”を作っているんですが、まだそれもなくて、お互いに敬語で話していて。

島崎友莉亜：
はじめて会って次の日くらいでした。

森永新菜：
“ここってこうですか？　じゃあ、一緒にやりませんか？”みたいな。

新倉愛海：
それで、にいな（森永新菜）ちゃんが“龍角散食べますか？”って。

森永新菜：
“喉にいいんですよ、好きに食べていいですよ”って。まだよそよそしいって言うか、緊張してました。

――上手に歌えましたか？

新倉愛海：
私もそんなに声が高い方ではないので、ちゃんと歌えているかどうか、あまり納得できていない部分もあったんですけど、私がウマくできない部分もみんなが補ってくれる部分もあって、安心して歌えました。でも、次回はもっと頑張りたいなって思います。

――「We Are Winner!」のMVは、バスの中でみんなで歌うシーンが、すごく楽しそうでしたね？

橋村理子：
バスの撮影は私たちが先に車内にいて新メンバーを迎え入れるカットがあって。私はにいなの隣だったんですが、最初は顔が合うだけでちょっとニヤニヤしちゃうような、ちょっとよそよそしい感じでしたが、撮っていくうちに自然な笑顔が出るようになって、このビデオ撮影で距離が縮まった気がしました。

――ダンスの部分はどんなことを表現しましたか？

高萩千夏：
“一番星に 投げてやる！”って歌詞の部分で、メンバーで円形になって星を投げてキャッチするフリがあって、リハの時はみんなガチガチでしたが、ダンスの撮影はバスのシーンを撮ってからってこともあって、みんなでコミュニケーションを取りながらできました。そのあとでそれぞれの母親からの手紙を読むシーンがあって、そのあとでもう一度踊ったんですけど、その時のみんなの表情がその日の中で一番良かったです。

――あの手紙を読むシーンがあることは、事前に知らされていたんですか？

橋村理子：
いいえ。

高萩千夏：
最初は1人ずつソロショットを撮るよって言われて、“見学してもいいですか？”って聞いたら、“ダメ”って言われて。何撮るんだろうなーって思っていたら、手紙が置いてあって読まされて……みんな泣いてました。

――じゃあ、軽いドッキリみたいなものだったんですね。

高萩千夏：
そうです。手紙を読んだあとの子は別の部屋に連れていかれるので、出てきた姿も見られなくて。まあ、泣いていなかった子もいるけど。

吉川茉優：
私、全然泣けませんでした。

橋村理子：
私がトップバッターで、次がまーちゃん（吉川茉優）だったんです。私もアプガ（2）のメンバーの中ではわりと泣かないタイプなので、涙もろい子とかどうなっちゃうんだろうって思って部屋で待っていたら、まーちゃんがケラケラ笑いながら入ってきて。

吉川茉優：
手紙の内容はこれからも応援しているよって感じだったんですが、ちょくちょくお母さんの面白い感じが入っていたので、泣けなかったというか。だからカットも使われなかったです。私以外はみんな泣きながら部屋に入ってきたから、なんか申し訳ないなって。

橋村理子：
かじい（鍛治島彩）なんて、嗚咽して泣いてたよね。

高萩千夏：
初期メンバーはみんな泣いてたよ。やっぱり2年間頑張ってきた思いとかが全部重なってきて、ボロボロ泣いちゃいました。

鍛治島彩：
私の母親は普段はあまり何も言わないんですけど、手紙ではすごく心配していて、こんなに気にかけてくれてたんだなぁって思ったら、なんだか泣けてしまって。

――ああ……それは泣けるかもですね。

高萩千夏：
あんまり泣けるって思ってないですよね？

――いやいや、そんなことないですよ！

鍛治島彩：
えー、私のこともっと心配してくださいよ！

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