NEO JAPONISM 辰巳さやか[インタビュー前編]表現者としての13年の道程と誇り「私がNEO JAPONISMに還元できることは、ダンスであり、魅せること」

NEO JAPONISM 辰巳さやか[インタビュー前編]表現者としての13年の道程と誇り「私がNEO JAPONISMに還元できることは、ダンスであり、魅せること」

NEO JAPONISM 辰巳さやか[インタビュー前編]表現者としての13年の道程と誇り「私がNEO JAPONISMに還元できることは、ダンスであり、魅せること」NEO JAPONISM辰巳さやかインタビュー前編

“闘う”をコンセプトに活動する5人組ガールズグループNEO JAPONISM。圧倒的な高さを誇る音楽性と、決して揺るがない強固な意志が込められたパフォーマンスにより、現在のアイドルシーンの中で唯一無二の存在感を放っている。今回、そんなNEO JAPONISMの辰巳さやかのソロインタビューを実施。前編となる今回は、小学生から始めた芸能活動、NEO JAPONISM加入のいきさつ、メンバーとの関係性、コロナ禍での激闘について、じっくり語ってもらった。

辰巳さやか(NEO JAPONISM)
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辰巳さやか(NEO JAPONISM)

NEOが始まった時、不思議と不安はなかった。むしろ安心感がありました

——それまで活動してきたグループはいわゆる可愛いアイドルポップ系、NEO JAPONISMはカッコいいロック系。なぜNEOを選んだのでしょうか?

辰巳:
そうですよね、めっちゃ言われますもん。やめたあとは、半年くらいフリーで舞台に出たりもしていて。ほかの事務所さんのオーディションを受けてみたりもしたんですけど、具体的にこういうグループがあります、というのもなかったので、またゼロから始めても意味あるのかなとも思っちゃって……。という時に、TwitterでたまたまNEOのオーディションを見つけたんです。もともと楽曲が好きだったというのもあって。1度だけ、前のグループの時に一緒になったことがあったんですよ、NEOと。私はもう失うものが何もなかったんで、とりあえず受けてみようと。でも、もう応募期間が終わっていたんです。だけど、想いだけでも伝わればと思って、応募要項に意気込みを書いて送ったら、お返事いただけました。

——惹かれたのは楽曲だったんですね。

辰巳:
ええ、楽曲ですね。それと世界観。公式にライブ映像が出ていて、「ロボトミーランド」とか、普通に感動したな。曲と振り付けが相俟った世界観がカッコいいなと思ったし、自分がここに入ったらもっとカッコよくできると思った。新しく始まるNEOがどういう体制になるかわからなかったけど、とりあえず挑戦したいという欲が大きかった。思い描いたとおりにいかなかったら、それは自分が積み重ねてきたものがそれまでだったということだし、と思って受けました。

——“自分がここに入ったらもっとカッコよくできる”という自信は頼もしい。ライブアイドルシーンの中で名前が知られていた、NEO JAPONISMがメンバーを一新して再始動する、その新メンバー募集オーディションだったわけですが、前体制と比べられてしまう不安はなかったですか?

辰巳:
そこはやっぱり、今の世の中ですからSNSで何を言われるかわからない。私が入ってウマくいけばいいけど、失敗したらその原因は私だと思うし。とはいえ、それを考えても仕方ないなと。何かを始めるには、何かを失わなければならない。私は今、すべてを失ったわけだから、そこから何かを始めなければいけない。そのプレッシャーをエネルギーに変えられたら、自分も成長できると思った。とにかくがむしゃらだったんで、“絶対にやってやる”という気持ちの方が大きかったですね。決まったら絶対に前体制以上のものにするという想いでした。

——ものすごい覚悟だ。そして2019年12月、新生NEO JAPONISMが始動。そこから2年活動してきた現在、何を考えますか。

辰巳:
NEOが始まった時、不思議と不安はなかったんですよ。むしろ安心感がありました。それは、やはりメンバーだったんです。ひな(滝沢ひなの)ちゃんも、(福田)みゆちゃんも、(朝倉)あいちゃんも、(瀬戸)みるかちゃんも、みんなそれぞれ尊敬できるから、活動当初の安心感はそこにあったんだなと、2年経った現在、改めて感じています。本当に仲がよくて。“私はこうだと思う”、“いや、こうだと思う”という意見のぶつかりはもちろんあるんですよ、グループだから。でも、それはみんながみんなのことを考えているからこそだと思うし、NEOのことをもっといいグループにしたいと思っているからで。この子がこうじゃなかったら、絶対に今のNEOはないなというのを常に感じています。だからグループが始まった時、不安がなかったのはそこなんだと。2年経って思うところですね。

——最初から直感的なものを感じ取っていたと。そしてそれは2年の活動を通じて、より強固なものになった。

辰巳:
変な話、みんなそれぞれに活動してきて、ウマくいかなかった、もう次がない5人だったわけじゃないですか。そのことが5人を繋ぎ止めていた部分だったとも思うんですよ。1人が頑張らなかったら全員がダメになる。“私は、まあまあでいいかな”というテンションの子が1人もいなかったというのが、大きなまとまりとなった。アイドルに対する想い、NEOに対する想いのボルテージが一緒だった。そして、そんな想い以上に、練習していく中でどんどん積み重なっていく信頼が、ライブで発揮できていると思います。だからコロナ禍で解散してしまうグループが増えていったり、メンバーが脱退、という周りの様子を見ていると、NEOってすごいなと。それは自分たちでも話しますね。この5人でずっとやっていけていることって、すごいことだし。でもいつか、パッてなくなっちゃうかもしれない。だからアイドルって儚いよねって。いつか終わりが来るものだから、そのために今頑張ってるところもあるよね、っていう話はします。

——よくアイドルの“個性がバラバラで〜”という売り文句があるじゃないですか。でもNEOの5人って、そんな言葉じゃ言い表せないくらい、本当にバラバラの5人ですよね。

辰巳:
そうですね、それはスタッフさんともよく話します。同じ学校で学年が一緒だったとしても仲よくならないどころか、絶対に話さない5人だって。5人それぞれが別のグループにいそうだって(笑)。

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