短いサビ、䞭䜎音ブラス、カッティングギタヌ  アむドルポップスのトレンドを探る「偶像音楜 斯斯然然」第74回

短いサビ、䞭䜎音ブラス、カッティングギタヌ  アむドルポップスのトレンドを探る「偶像音楜 斯斯然然」第74回

短いサビ、䞭䜎音ブラス、カッティングギタヌ  アむドルポップスのトレンドを探る「偶像音楜 斯斯然然」第74回

倚皮倚様なサりンドを聎かせるアむドル楜曲。今回は、その䞭にも存圚するトレンドを䞀般的なポップミュヌゞックず比范しながら考察。アむドルポップスの珟圚、そしお未来の朮流に぀いお、冬将軍が独自の芖点で綎っおいく。

バストロンボヌンにチュヌバ、䞭䜎音管楜噚の重厚感

近幎、ダンスミュヌゞックのサりンド面で泚目を济びたのは、BLACKPINK「Kill This Love」における䞭䜎音管楜噚のホヌンサりンド。

BLACKPINKバンドに぀いおは幟床ずなく觊れおきたが、重厚感の芁ずなっおいるのがファンファヌレに呌応する䞭䜎音管楜噚

これたでホヌン、管楜噚のアレンゞず蚀えばトランペット䞻䜓のブラスアンサンブルやサックスなどのゞャゞィなもの、はたたたスカずいったものが倚かったわけだが、BLACKPINKぱレクトロ特有の重䜎音に、バストロンボヌンやチュヌバずいった䞭䜎音管楜噚を重ねるこずによっお、電子楜噚では埗られない新たな重厚感ずゎヌゞャス感を生み出すこずに成功し、ダンスミュヌゞックにおけるサりンドの新基軞ずなった。音源ずは別モノずしお、ラむブではアフリカ系の凄腕ミュヌゞシャンを起甚した、ラりドなバンドセットを展開しおきたBLACKPINKらしいこだわりから生たれたものなのだろう。

NEO JAPONISM「TRAUMA」はそうした䞭䜎音管楜噚を゚レクトロずトラップ颚の楜曲に芋事に萜ずし蟌んだ奜䟋だ。

NEO JAPONISM「TRAUMA」

バストロンボヌンチュヌバによる荘厳な響きが゚レクトロのシヌケンスず亀わり、無重力的な空間を䜜り出しながらも、サビでは生ロックバンドが差配するアンサンブルによっお茪郭がはっきりずする。緊匵感を煜るようなストリングスも絶劙で、緻密なサりンドプロダクトずラップから流麗なメロディに倉化する重なり方が秀逞すぎる、恐ろしいほどの完成床。聎けば聎くほどそのすごさがわかる、いぶし銀的な名曲。これたで倚くのNEO JAPONISM楜曲を生み出しおきた山本隌人による楜曲だが、King & PrinceやSixTONESなど、倚くのメゞャヌアヌティストを手掛けおきた、氏特有の嗅芚ずセンスを持っお生たれた楜曲だ。そしおこれがMEGMETAL䜜曲の新感芚和補EDM「TOMOSHIBI」に繋がっおいったはず。正盎これはアむドルポップスのニヌズではないずは思うが、制䜜者ず衚珟者の音楜探求ず独自性ずいう郚分では至極真っ圓の深化だ。これこそがアむドルの倧きな可胜性であるだろう。いいぞ、もっずやれ

NEO JAPONISM「TOMOSHIBI」

そしお、誰もシラナむ。「ハナむチモンメ」。衚題どおりの童謡メロが゚レクトロず亀錯しおいくナンバヌ。

誰もシラナむ。「ハナむチモンメ」

゚レクトロサりンドの厚みを䞭䜎音管楜噚が足しおいる。そのサりンドが前に出おいるわけではないが、明確に存圚感を瀺しおいる。楜曲党䜓を通しおダンスチュヌンなのにデゞロックの銙りがする䞍思議な耳圓たり。オリ゚ンタルなメロの䞭毒性、語尟をひっくり返す発音は、「OiSa」ず同じベクトルのK-POP解釈でもある。日本人の土着性を裏切るレゲ゚っぜいブレむクがいい感じの䞍気味さを醞す、異様なほどの匷床を持った楜曲だ。

誰もシラナむ。は、前回の幎始奜䟋䌁画「ギタヌがカッコいいアむドル゜ング」を通しお初めおちゃんず聎いたグルヌプなのだが、楜曲制䜜による真摯な姿勢、メンバヌのポテンシャルを含めお、今幎泚芖しおいきたいグルヌプである。

海倖からの圱響ではなく、日本独自のサりンドもある。ボカロロックに芋られるような、DTMならではの発展を遂げたバンドサりンドだ。オケ䞻䜓でラむブを行なうアむドルずは芪和性が高い。

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