【ライブレポート】uijin、夢と現実が交錯した先の決意「僕たちはこれからもっと強くなってちゃんと上に行きます」

【ライブレポート】uijin、夢と現実が交錯した先の決意「僕たちはこれからもっと強くなってちゃんと上に行きます」

【ライブレポート】uijin、夢と現実が交錯した先の決意「僕たちはこれからもっと強くなってちゃんと上に行きます」uijin<dream for a living>ライブレポート

鈴木 健也

Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)

2019.04.01

uijinが、2019年3月21日に恵比寿LIQUIDROOMにて、ワンマンライブ<dream for a living>を開催した。昨年秋に東京・渋谷CLUB QUATTRO、大阪・梅田CLUB QUATTROで行ったワンマンライブを見事にソールドアウトさせた以降も数々の対バンや自主イベントでステージを重ねて、グループとしての武器を磨いてきたuijin。3月12日にはニューシングル「transit」をリリースし、勢いに乗った状態で臨んだこの日の恵比寿LIQUIDROOMでは、大きな熱狂を生みながらも、逆境にも直面することになった。数々のドラマが生まれたこのLIQUIDROOM公演の模様をお届けしたい。

uijin<dream for a living>|恵比寿LIQUIDROOM(2019年3月21日)

この1年間、みんなとメンバーと泣いた日々があったからこそ、今日このLIQUIDROOMに立てることが本当に嬉しくて幸せです

オープニングSEの「came from neo tokyo」が響き渡ると、即座に大歓声が巻き起こる。ステージ上からはレーザーが放たれ、その煌びやかな演出に観客のテンションもグイグイ上がっていく。のっけから大きな熱狂に満たされた会場に4人が投下したのは、「transit」。PassCodeの楽曲を手掛ける平地孝次が作編曲、ありぃとやよいが作詞を共作した楽曲だ。イントロで、ありぃが“さあ、始めようぜ。neo tokyo!”と煽ると、フロアは騒乱の渦に。その激しく波打つ観客を前に、疾走感のあるビートに乗りながら、メンバーは力強い歌声を聴かせる。オープニングから圧巻の光景が、恵比寿LIQUIDROOMに描かれていた。

「neo asia」「brand new」とアグレッシブなヘヴィナンバーを連投すると、昨年9月にリリースした3rdアルバム『I’m happy to be who I am』のオープニングナンバー「illuminate」へ。イントロからオーディエンスの力強いシンガロングが轟く。中盤には“手を挙げて”という煽りに応えるように、無数に挙げられた手が会場を埋め尽くす。この日もステージとフロアの一体感は、すさまじく強固だ。

MCでは、やよいが“ついにuijinがLIQUIDROOMにやって来ました! もうみんな、アチアチじゃん。いろんなアイドルやアーティストさんがやっているこのLIQUIDROOMのステージで、こうやってワンマンができてとっても嬉しいです”と、喜びを口にする。続けて、“私たち、そこそこ頭が悪いので(笑)、今日のライブは120分しちゃいます!”と語ると、オーディエンスは歓喜の声を上げ、“今日は最高のneo tokyoを作りましょう!“という声とともに「2020」に突入。サビでメンバーがリズムに合わせて手を上下に振ると、観客も同じように手を振って反応。中盤のテンポが落ちるヘヴィリフパートでは、メンバーは糸が切れた操り人形のような妖しい動きで魅せる。疾走感のあるロックチューン「overdrive」「hello」では、4人はフォーメーションを細かく変えながら躍動感のあるパフォーマンスを披露。彼女たちの激しいステージングから一瞬も目を離すことができない。「ten-age」のイントロが響くと、大歓声が上がる。途中、りんが“一緒に優勝しようぜ、お前ら〜!”とアジテートすると、オーディエンスのテンションはさらに上昇。サビでは、フロア後方まで観客の手が挙がっていた。ラストの4人の自己紹介パートを含めて、この曲がライブで放つ中毒性とアッパー感は格別だ。

2回目のMCでは、りんが口を開く。“ワンマンって、特別な日じゃん。ここに来てくれているみんなと楽しむことができて、とっても嬉しいです。ありがとうございます!”と、ファンに感謝の気持ちを伝えると、“私、ちょうど1年前に入院してしまって、ステージに立てない期間がありました。その時にめっちゃつらくて、ライブに出たいってメンバーにもずっと言っていて。みんなに会えないのも本当につらくて。でも、復帰して、この1年間メンバーと一緒にステージに立って、みんなと楽しめて本当に嬉しいなって思っていて。復帰してからの1年間で、楽しかったこともあったけど、つらかったこととか悔しかったこととか、みんなを悲しませちゃったこともあったし。この1年間、みんなとメンバーと泣いた日々があったからこそ、今日このLIQUIDROOMに立てることが本当に嬉しくて幸せです”と、この1年間を振り返る。この彼女の言葉に、会場からは大きな拍手とたくさんの“ありがとう!”の声が。それを受けて、りんは“なに言ってんだよ、「ありがとう」って言うのはこっちだよ。ありがとう、本当に。何度くじけても、何度でも立ち上がって歌い続けたい曲があります”と語ると、愛するファンに「chain」を届ける。美しいストリングスと激しいバンドサウンドに乗りながら、4人はエモーショナルなメロディを高らかに歌い上げた。“繋がる絆は壊れないから 君とならそう何度だって立ち上がって謳って行けるよ 声枯らすまで”というこの曲の歌詞は、uijinとファンの絆の強さと、逆境にあっても常に戦い続ける4人の姿を見事に表しているようだった。

uijin<dream for a living>|恵比寿LIQUIDROOM(2019年3月21日)
uijin<dream for a living>|恵比寿LIQUIDROOM(2019年3月21日)

EDM系ナンバー「all need」では、大合唱を生み、会場を多幸感で包み込んでいく。これまでもuijinの大舞台のステージ演出を手がけてきたhuezによるライティングは、この日も大きなアクセントとなっていて、この曲では鮮やかに放たれたレーザーがライブハウスをクラブのような空間に変貌させ、この曲が持つ心地よいビートとメロディも相まって、観客は気持ちよく身体を揺らしていた。叙情的なメロディを聴かせる「chain」、「all need」で会場を埋め尽くしたエモ感は「bluesky」でさらに高まっていく。この曲のイントロで、やよいが“私たちには夢があるから前に進めるし、みんなにはuijinっていう生きる糧があるから大丈夫だー! だから、今を全力で楽しみましょう〜”と叫ぶと、大歓声が巻き起こる。4人は感情をたっぷりと込めた歌声で、センチメンタルなメロディを紡いでいく。昨年の<TIF>のSKY STAGEで、この曲を聴いた時にも胸にグッと来るものがあったが、この恵比寿LIQUIDROOMでも同じように熱いものがこみ上げてきた。

「セツナイウタ」、「door」でも4人は1つひとつの言葉に自分たちの想いを丁寧に編み込みながら、フロアに色彩豊かな歌声を届けていく。ここで彼女たちが描いたエモーショナルな光景は、どこまでも美しかった。いわゆる沸き曲だけではなく、「all need」や「bluesky」、「セツナイウタ」などのじっくり聴かせる曲を持っていることもuijinの大きな魅力になっているし、それが彼女たちのワンマンライブで感じられる緩急の妙を生み出しているのは間違いない。

uijin<dream for a living>|恵比寿LIQUIDROOM(2019年3月21日)
uijin<dream for a living>|恵比寿LIQUIDROOM(2019年3月21日)
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