Juice=Juice[ライブレポート]金澤朋子が卒業!「大切で、尊い時間でした」リーダーを植村あかりへバトンタッチ
Juice=Juice[ライブレポート]金澤朋子が卒業!「大切で、尊い時間でした」リーダーは植村あかりへバトンタッチ
Juice=Juice 金澤朋子の卒業コンサートが本日11月24日(水)に横浜アリーナにて開催され、金澤が同公演をもってグループおよびハロー!プロジェクトを卒業した。
2013年のグループ結成時からオリジナルメンバーとして約9年間活動し、2019年からはリーダーとしてグループを支えてきた金澤。今回の卒業理由は自身の療養に専念するためだが、金澤本人の強い意志により卒業の場にJuice=Juiceのコンサートが選ばれた。当日は新型コロナウイルス感染予防対策がとられた上で約6,500人を動員。さらにライブの模様はひかりTVにて生配信され、全国47都道府県の映画館でライブビューイングも実施された。
Juice=Juiceにとって横浜アリーナでの単独ライブはこれが初。また現体制10人による最初で最後のステージということもあり、当日はソーシャルディスタンスを確保しつつも満員の体制に。金澤のメンバーカラーであるりんご色(赤)のペンライトの光で広大な観客席が埋め尽くされた中、1曲目「イジワルしないで 抱きしめてよ」では階段ステージを縦に活かしたフォーメーションで華やかな登場ぶりをみせた。2曲目には金澤ラスト参加シングルからの新曲「Future Smile」。金澤は最初のMCで「ドッキドキなんですけども、その分気合い充分です」とリーダーらしい公演アナウンスで進行していく。
前半ブロックは、新メンバー以外の7人が5曲連続で演じ上げ先輩の背中を見せていった。歌唱面でもダンス面でも互いに切磋琢磨し、全体のレベルを高めていく姿がありありと見えるのが現在のJuice=Juiceだ。「Va-Va-Voom」で大人の魅力を見せたあとは「好きって言ってよ」を切なく歌い上げ、「素直に甘えて」では艶やかな歌唱の共演で盛り上げた。「ポツリと」では《今何を思ってるの》と今回のシチュエーションにオーバーラップする歌詞がグッと胸に迫る。また、初パフォーマンスとなった「プラスティック・ラブ」については金澤がのちのMCで「私の思いも継いで、後輩たちに新曲を歌ってほしいなと思いました」と振り返った。
ダンスブロックを経て、「如雨露」では有澤一華・入江里咲・江端妃咲の新メンバー3人だけで会場の空気をフレッシュに一新した。続く4曲は金澤が少人数シャッフルで構成された4組で次々に共演していくメドレーブロック。「プラトニック・プラネット」「TOKYOグライダー」「Wonderful World」と披露した後、「シンクロ。」では金澤と植村あかりとのオリジナルメンバー同士によるデュエットで、束の間無邪気な笑顔を交わしつつ温かいミディアムバラードで会場の拍手を呼び起こす。
新メンバー以外の7人による『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』から、ライブも後半戦へ突入。続く「私が言う前に抱きしめなきゃね」からの「Fiesta! Fiesta!」と、ボルテージを上げて攻め込んでいき、「CHOICE & CHANCE」で10人揃ってのパフォーマンスは頼もしさを感じさせる仕上がりとなっていた。朗らかなナンバーとしてJuice=Juiceのライブ・クロージングを何度も彩ってきた「Magic of Love」では、歌詞にのせた金澤へのレスポンスで植村が「ああ、大好き!」と思わず素の言葉をのせる姿も。
本編ラスト前のMCでは、新メンバー3人が横浜アリーナの光景に感動の思いを口にした。江端妃咲は新メンバーだけで演じた「如雨露」を振り返りつつ、「リハーサルでは一回ごとに誰かが間違えてしまうような感じで、3人でしっかり話し合って練習してきました。本番では楽しくやれて本当によかったです」とコメント。入江里咲はリハーサル中にたくさん迷惑をかけてしまったと語りながらも「一生懸命頑張ってきてこの景色がみられて幸せです」と感極まって涙を見せ、先輩メンバーが口々に「わかるよー!」と声をあげる姿も。有澤一華も「こんなにたくさんの人が来てくださって、まだ夢のなかにいる感じで感謝しかないです」とアリーナに見入っていた。
ここで金澤が「自分でハードルを上げるのもなんだけど、とってもいい曲を歌います。笑顔で歌いきれるようにがんばります」と曲紹介したのが「Familia」。“帰る場所”の温かさを高らかに歌い上げる楽曲にメンバーがそれぞれ涙をにじませ、会場の観客もひとつになったところで本編ラストは「Goal~明日はあっちだよ~」。会場全体を駆け回って盛り上げ、本編を締めくくった。
アンコールではりんご色のドレス姿で登場した金澤が、自身のソロライブで披露したことのある「あなたを想う帰り道」をパフォーマンス。そこからひとり「続いていくSTORY」を歌い出したかと思うと2番ではメンバーたちが合流し、全員での歌唱で金澤を送り出すセレモニーへと繋げていく。
金澤は会場へ向け、時間をかけて丁寧に自分の言葉で思いを伝えていった。「Juice=Juiceの金澤朋子として活動することができたこれまでの期間は、私の人生の誇りであり、宝です。他の何にも変えることのできない、大切で、尊い時間でした」「今回、病気のことがあって私は卒業を決意しました。悔しい気持ちや寂しさがないと言い切るのは正直嘘になります。それでもこの選択を正解にしていけるよう!しっかりと自分の体を大切にしながら、精進して参りたいと思います」「これからも、私金澤朋子のことを、そしてJuice=Juiceのことをどうぞよろしくお願いいたします」活動の思い出や、メンバー達に向けた思いやり溢れる言葉も伝えていく。
そして、ここでJuice=Juiceの次期リーダーとして最後のオリジナルメンバーである植村あかりを指名。これを受けた植村は金澤へのサプライズと称して各メンバーから1人ずつ直接言葉を伝えさせたあと、金澤への返答を自分の言葉で語った。
「卒業おめでとうございます。朋子とは本当にいろんな時間を過ごせて、本当に嬉しかったです。リーダー、朋子のようにはできないかもしれませんが、私らしく頑張ってバトンを繋いでいきたいと思います。でも安心しないでください。だってリーダーが私です。それにメンバーは朋子が思っているよりみんな朋子のことが大好きなので、明日にも連絡が来るかも(笑)。いつの間にか後輩たちもいっぱいできました」そしてメンバーたちに向かって「これからのJuice=Juiceも絶対、カッコいいよね!」と呼びかけた植村にメンバーたちが「はい!」と答える姿に金澤も笑顔を浮かべる。「安心してください。本当におめでとうございます。そして皆様、ここへ来てくれて本当にありがとうございました」と締めた植村に、会場からも大きな拍手が応えた。
「明日から植村リーダーが引っ張っていくJuice=Juiceへの期待もこめて」という金澤の曲紹介で、最後の曲は「未来へ、さあ走り出せ!」。明るいエンディングの後、Juice=Juiceは全員で出てきて一礼する。金澤は最後に挨拶を残してアリーナを去った。「9年間、本当に本当にありがとうございました。私はとっても幸せ者でした。またお会いしましょう!」
金澤朋子は今後、体調不良の原因であった子宮内膜症の治療に専念。症状が改善され、落ち着いたのちにはソロ活動という形で再び芸能の道に復帰することを目指している。
なお、金澤のラスト参加シングルとなった「プラスティック・ラブ/Familia/Future Smile」から「Familia」のMV(フルVer.)が本日24日21時より公開。翌25日からは、金澤のソロ楽曲「あなたを想う帰り道」が配信リリースされる。
<Juice=Juice Concert 2021 ~FAMILIA~ 金澤朋子ファイナル>
<Juice=Juice Concert 2021 ~FAMILIA~ 金澤朋子ファイナル>
2021年11月24日(水)
横浜アリーナ
1.イジワルしないで 抱きしめてよ
2.Future Smile
3.ロマンスの途中
4.DOWN TOWN/金澤・植村・稲場・井上・段原・工藤・松永
5.Va-Va-Voom/金澤・植村・稲場・井上・段原・工藤・松永
6.好きって言ってよ/金澤・植村・稲場・井上・段原・工藤・松永
7.素直に甘えて/金澤・植村・稲場・井上・段原・工藤・松永
8.ポツリと/金澤・植村・稲場・井上・段原・工藤・松永
9.プラスティック・ラブ
10.DANCE NUMBER/金澤・植村・稲場・井上・段原・工藤・松永
11.如雨露/有澤・入江・江端
12.プラトニック・プラネット/金澤・段原・松永・江端
13.TOKYOグライダー/金澤・稲場・工藤・有澤
14.Wonderful World/金澤・井上・入江
15.シンクロ。/金澤・植村
16.「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?/金澤・植村・稲場・井上・段原・工藤・松永
17.私が言う前に抱きしめなきゃね /金澤・植村・稲場・井上・段原・工藤・松永
18.Fiesta! Fiesta!/金澤・植村・稲場・井上・段原・工藤・松永
19.CHOICE & CHANCE
20.Magic of Love
21.Familia
22.Goal~明日はあっちだよ~
EN1.あなたを想う帰り道/金澤朋子ソロ
EN2.続いていくSTORY
EN3.未来へ、さあ走り出せ!
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