浪江女子発組合［ライブレポート］ライブあり演劇ありの明治座イベント完遂！「みんなで浪江のことを想いながら活動できたら」

浪江女子発組合オリジナルのOvertureとともに緞帳が開くと、浪江町の花とされているコスモスのピンクを基調としたファンにはお馴染みの衣装を纏いメンバーがステージ上へ登場。会場からは温かい声援代わりの割れんばかりの拍手に出迎えられ、デビュー曲となる「なみえのわ」でライブがスタート。会場の組合員（浪江女子発組合のファンの呼称）や配信を視聴してくれているファンへ向け、それぞれの想いを歌に乗せて届けた。

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続けて昨年より配信となっている浪江町の伝統的なお祭り“安波祭（あんばまつり）”がテーマとなっている「ミライイロの花」を披露。代表曲2曲の連続披露に会場からは大きな拍手が起きた。

MCでは恒例となった自己紹介を済ませあーりんからは“ももクロさんお先にすいません！”と冗談まじりに話をしつつ、“明治座ならではの演出をお届けしたいなと思います。演劇を取り入れたライブをしたいと思います！ 配信で見てくださっている皆さんも最後まで一緒に盛り上がっていきましょう！”と、本公演は歌だけでなく、演劇も用意されていることを発表し、早速演劇ライブへ突入。

劇中では、浪江町を軸にした物語がそれぞれのメンバーが扮した役柄視点で描かれている。女子高生であり、ラジオリスナーの大熊はな（小島）とその友人の双葉萌花（鈴木）。二人が聴いていたのは同世代のDJいわき愛来（愛来）、富岡優月（市川）の「愛ラブ優　レディオ」。

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ラジオ番組内では事前に浪江女子発組合の公式Twitterにて募集をしていた「メンバーに発表してほしい珍しいTOP3のお題」を紹介。とっておきのダジャレTOP3と好きなジャンケンの手TOP3が採用され、いわき愛来と富岡優月がそれぞれ回答した。

その番組で「浪江町のご当地アイドルが凄いらしい」そして「番組の公開録音を浪江町でおこなう」という情報を聴きつける。番組リスナーの大熊はなは双葉萌花を誘って、公開録音に参加するべく浪江町へ向かう。

演じていたメンバーは、アメフラっシとしてステージへ。今年2月にリリースされたシングル『BAD GIRL』より「Staring at You」をパフォーマンス。

場面は転換され、福島なみえ（佐々木）、福島ならは（内藤）、福島ひろの（高井）は福島家の３姉妹として登場。3姉妹もその番組の公開録音に向かっていた。途中、四倉ＰＡでご飯を食べると、長女のなみえが不思議な夢を見る。

浪江町住みますYoutuber・浪江KANA（播磨）の企画で、福島ひろのが、浪江KANAとクイズ対決する。クイズ対決に負けた福島ひろのが最近ハマっている【秋の味覚を楽しむこと】について『秋しか勝たん！』とフリースタイルラップを披露し、その予想以上のクオリティに会場からは拍手が起きた。

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その後B.O.L.Tとして内藤、高井がステージへ。今年9月にリリースされたばかりの2ndアルバム『Attitude』より“うなずく”ことをテーマに制作された新曲「JUST NOD」を二人でパワフルに披露してみせた。

続けて、播磨かなが自身の所属しているアイドルグループAwww!の2ndシングル『May be…』よりバラード曲「君からの卒業」を気持ちを込めて披露した。

ラストは総合プロデューサーの佐々木彩夏がステージへ。昨年リリースされた自身初のソロアルバム『A-rin Assort』よりバラード曲の「Grenade」をしっとりと丁寧に披露した。各グループ、メンバーのパフォーマンスに惜しみのない拍手が送られ、物語の最終場面へ。

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そして公開録音の当日。公開録音にはDJいわき愛来と富岡優月、そしてゲストの浪江KANAがトークを繰り広げ、番組の終盤にスペシャルゲストとして浪江町のご当地アイドル「浪江女子発組合」が登場。8人全員が改めて一つになり、浪江女子発組合としてステージへ集結。

毎年元日に浪江町で行われている「あるけあるけ初日詣大会」にインスピレーションを受けたメンバーの「浪江の方々と同じ気持ちになれたら」という思いから作られた楽曲「あるけあるけ」、ももクロの代表曲の一つでもある「あの空へ向かって」を浪江女子発組合ver.としてパフォーマンス。物語の最後を締め括る花火大会に合わせ、浪江町で毎年4月に行われる春の花火大会の情景をテーマに“再会”を描いた楽曲「つながる、ウンメイ」を現地の情景をしっかり伝えられるよう丁寧に披露し会場を魅了し本編は終了。

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鳴り止まない拍手のアンコールを受け、浪江女子発組合のグッズにもなっている公式Tシャツへ衣装チェンジをしたメンバーが再登場。

本公演を振り返りつつ、“今はこの状況の中で浪江にもいけてないですし、月1でもいけてないんですけど、またいける日々になったら浪江に行って、現地のお祭りに参加したりだとかイベントに参加させてもらったりとか、こうしてみんなが東京から浪江に移動するきっかけになれるような活動がまた自由にできる日が早く来るといいなと思いを込めて、台本を書いていただきました”と明かした。

未来をテーマにした本イベントを締めるべく、またいつかみなさんと笑い合える日が来ることを信じてと「またキミと。」をそれぞれが描くメッセージを込めて披露。本楽曲は、今日という1日は絶えず終わるが、再び再会できることを約束するといった想いを綴った楽曲となっており、本日のライブイベントで出会えたファンと再会の約束をしっかりと曲を通して交わし、会場にいる組合員、配信で見てくれている視聴者を魅了した。

そして最後には本公演の1曲目にも披露したデビュー曲「なみえのわ」を笑顔を振りまきつつ、会場、配信画面の先にいる方々とこの時間を精一杯楽しんだ。

最後のMCでは、ニコニコで生配信を視聴してくれている方からのコメントを読みつつ、配信先のファンとのコミュニケーションも楽しんだ。

そして今年の12月11日（土）にLINE CUBE SHIBUYAにてライブ開催、浪江女子発組合初となるアルバムが来年2022年の発売を予定していることが総合プロデューサーを務める佐々木彩夏から発表された。どちらも気になる詳細は追って発表されていくので楽しみに待っていよう。

続けて、“浪江町に行けていないのに東京で大きいライブをするのがちょっと気が引けるというか、まずは浪江町に行くことができてからなのかなって思うところもあったんですけど、やっぱり私たちが東京の皆さんや関東の皆さん、配信で全国の皆さんに今できることをやっていくことがいずれ浪江町でライブするときにたくさんの方が来てくれるってことにつながるのかなと思いますので、みんなで浪江のことを想いながら活動できたらなと思っています！アルバムや12月のライブだったり、できればその前にイベントできたらいいなと思っていますので、皆さんにまたこうやって会える日を楽しみにしています！”とあーりんが締めくくり、浪江女子発組合のライブイベント【浪江女子発組合　出張公演　〜ももクロさんお先に失礼します〜】は幕を閉じた。

なお昨日披露した各楽曲はApple Music、Spotify、iTunes Store、レコチョク、mora他にて配信リリースされている。