CYNHNに#2i2、Kolokol、Ringwanderungからおすしハードコアまで この夏グッときた音|「偶像音楽 斯斯然然」第63回

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CYNHNに#2i2、Kolokol、Ringwanderungからおすしハードコアまで この夏グッときた音|「偶像音楽 斯斯然然」第63回

今回は、この夏、冬将軍の心の琴線に触れた楽曲やグループをピックアップ。高い音楽性や表現力豊かなパフォーマンスを放つ、今チェックしてほしいアイドルたちの魅力を掘り下げていく。

CYNHN 美しい涼やかな清涼感

猛暑の中、涼やかな清涼感を与えてくれたのはCYNHN。以前、マイナスからの再スタートでもあった4人体制を、短期間で見事なまでに仕上げてきたという話をしたが、そんなCYNHNの新しい形を提示したのが7月21日リリースの「AOAWASE」。

CYNHN「AOAWASE」Music Video

渡辺翔の楽曲は相変わらず綿密な作りで美しい。流麗なメロディラインは4人になったことで、より明確になりシームレスに流れていく。

潤いを感じさせる逆回転風アルペジオのギター、ゴリッとした質感を持ちながら下から上まで這うようなベースもいいスパイスになり、倍音は少なめ、チューニングも低めでデッドにストンと鳴らされるスネアがやけに気持ちよくて。そんなアンサンブルと美しいボーカルの間を優しくそよぐピアノも美麗だ。

カップリングのリミックスは、バンドサウンドとはベクトルがまったく異なる柔らかな音像とミニマルな構築美によって、新たな楽曲の魅力を引き出しながら、ボーカルの美しさをさらに浮かび上がらせている。

大人びたポップスに仕上がった「2時のパレード Kan Sano Remix」、退廃的でエレクトロなアンビエント感たっぷりの「ごく平凡な青は、 quoree Remix」ともに、リミックスというよりも、リアレンジバージョンとして楽しめる素晴らしい仕上がりになっている。

CYNHN「AOAWASE」

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