鞘師里保［ライブレポート］復帰後初ライブで涙「みなさんの声が届き続けていたから少しずつ前を向けました」

照明が暗転し、浮かび上がる1人のシルエット。豊洲PITに響いたのは緊張感のある繊細な歌声。まるで今の気持ちを歌っているかのような「BUTAI」で公演の幕を開けた。イレブンプレイのダンサー・MAYU、NAGISAとの3人のダンスのシンクロ率に圧倒されつつ、“THE 鞘師里保”を体感させられるダンスナンバーを披露。

1曲目を歌い切った鞘師の口から噛みしめるように出た言葉は、“ただいま”の一言。バンドがシティポップなBGMを奏でた後、先行配信時にはトレンド入りして話題にもなった「Find Me Out」を届ける。こんなにダンスがハマるシティポップ曲がかつてあっただろうか。

そして、バウンシーなビートが特徴のダンスナンバー「Simply Me」へ。MCを挟んで、初の作詞曲となった「あの日約束したから」というバラード曲をしっとりと歌い上げた。

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その後のVTRでは、“「LAZER」という曲で初めて振り付けに挑戦したが、踊るのと生み出すのは全然違って大変だった”という苦労を明かした。そして、“この瞬間のために過ごしてきた生きてきた。その想いが発揮できるように、全員に届けられるように、このライブをそういう時間にしたい”と熱い眼差しで語る。

その流れのMC内で新たに、“2022年1月の1stツアーが開催すること”、“来月9月にドキュメンタリー映画が上映されること”を発表。1stツアーの会場が中野サンプラザであることが告げられると、会場だけでなくSNSでも大きな反響があり、話題に。

「Puzzle」では歓声こそ出せないものの、オーディエンスが一⻫に手を揺らし、会場は一体感が溢れました。会場のボルテージがマックスを迎える中、ラストの曲、鞘師の心の叫びを歌にした「LAZER」を途中涙をこらえながらエモーショナルに歌い上げた。

本編のラストには会場を訪れたファン全員が“おかえり”と書かれたプラカードを掲げるサプライズも。突然のサプライズに、鞘師は“歌うことを辞めそうだったけど、ファンのみなさんの声が届き続けていたから少しずつ前を向けました”と涙を流しながら感謝の気持ちを語り、最高度の熱量の中感動的なフィナーレとなった。

最後に“またね！”と笑顔で締めくくり、ファンの熱い想いとともに盛り上がった同公演は、大盛況のうちに終幕した。

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