©2021『サマーフィルムにのって』製作委員会

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伊藤万理華[イベントレポート]未来への希望を語る「映画が続くように、映画がなくならないように、私たちも作り続けていきたい」主演映画『サマーフィルムにのって』公開記念舞台挨拶にて

伊藤万理華が、本日8月7日(土)に開催された主演映画『サマーフィルムにのって』公開記念舞台挨拶に登場した。同舞台挨拶には、伊藤をはじめ、金子大地、河合優実、祷キララ、松本壮史監督が登壇。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

時代劇オタクで映画監督志望の女子高生ハダシ役の伊藤は、念願の封切りに“感慨深いし、作品が世に放たれると思うと緊張して眠れませんでした”と緊張の面持ち。

未来からやって来た青年・凛太郎役の金子も“本当にこのような時期だからこそ、今観るべき映画であり、この作品を通して元気になってもらえたら嬉しいです”と想いを語り、主演の伊藤には“最高っす! ハダシは伊藤さんにしかできない役だと思います。ホントにビックリというか、リスペクト!”とその熱演に太鼓判を押していた。

ハダシの友人ビート板役の河合は、コロナ禍で撮影が中断したことに触れて“撮影中に「今日終わります」と聞いて言葉を失いました”と振り返り、同じくハダシの友人ブルーハワイ役の祷は“この作品も映画の未来と向き合う話でもあるので、撮影していた状況と作品の内容が重なるところがたくさんありました”と現実とのリンクに感情が揺さぶられたことを明かした。

ハダシ、ビート板、ブルーハワイの3人が屋上で叫んでいる姿を捉えた印象的なポスターは、撮影中断を知らされた翌日に撮影されたものだったという。それだけに伊藤は“みんな楽しそうな表情だけど、もうヤケクソになって叫んでいるところです”と振り返り、祷は“「なんで中止なんだ!」「絶対再開してやる!」といった気持ちでした”と舞台裏を告白。河合も“言葉にならないような叫び声を上げていました”と中断という悔しさあっての絶叫だったと打ち明けた。

同作は、ハダシと凛太郎の本格的殺陣が見どころの1つに。松本監督は“エモーショナルさを的確に伝えるのが難しい場面で、撮影当日まで不安でした。でも、全員が集中力を切らすことなく、最後まで役になり切ってくれた。僕は編集の段階で号泣しました”と手応え十分。伊藤は“凛太朗の気持ちに負けないように、という想いでした。金子さんはそれを全部受け止めてくれました”と撮影時の意気込みを思い出すと、金子も“伊藤さんが本気でぶつかって来てくれたので、僕も集中力を切らさずに頑張ろうと思えました”と伊藤とのコンビネーションを強調。また、伊藤は“劇中では(河合や祷ら)みんなが撮影スタッフとして殺陣を見ていてくれて、その姿が目に焼き付いている。みんながいてくれたからこそできた場面で、2人だけでは成立しなかったと思う”と共演者との絆をうかがわせた。

最後に主演の伊藤は、ファスト映画や倍速視聴など変化しつつある映画文化についても触れ、“劇中でも映画の未来の話をしていて、物語と今の状況が重なるところもあります。不安がぬぐいきれない状況が続きますが、この作品を通して希望を見出してくれたら嬉しいです。映画が続くように、映画がなくならないように、私たちも作り続けていきたいです”と明るい未来への希望を口にした。

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