［PUZZLE.］［ライブレポート］躍動感のあるパフォーマンスでポテンシャルの高さを見せつけたデビューステージ「この6人がどんな化学反応を起こすか見逃さないでください！」

［PUZZLE.］（読み：パズル）は、“1つ1つピースを繋ぎ続け完成のない大きなパズルを世界に広げていく”をコンセプトに結成された、夏乃さやか（ブルー担当）、MARIKO（ボルドー担当）、桜坂さやさ（緑担当）、香椎ゆい（黄色担当）、美園花恋（ピンク担当）、白雪りら（純白担当）による6人組グループ。コンセプトのピースはパズルのピースであり、平和のpeaceを表している。

衣装は、各メンバーが異なるデザイナーとタッグを組み、それぞれの担当カラーに合わせて製作。その組み合わせは、夏乃さやか×ののやまあき、MARIKO×たけうちはるか、白雪りら×NaNa7、香椎ゆい×宮本美優、美園花恋×成田あやの、桜坂さやさ×MIYANISHIYAMAとなる。

総勢77組のアイドルグループが出演した＜アイコレ！まけんグミフェス☆2021＞に、［PUZZLE.］は11組目としてメインステージに登場。クラシック調の荘厳なBGMとともに入場した6人は、緊張した面持ちながらも堂々とした足取りで初めてのステージに立った。

BGMが止むと同時に、ブルー担当の夏乃のタイトルコールでいよいよライブが幕を開ける。

記念すべき1曲目は、グループの表題曲とも言える「白いパズル」。今はまだまっさらな［PUZZLE.］が、欠けたピースを探しに未来へ進み始めるといった内容の疾走感のある楽曲だ。

“みなさん初めまして！　私たち［PUZZLE.］です！　今日は最後まで一緒に盛り上がっていきましょう！”

ボルドー担当のMARIKOが観客を煽ると同時に、軽やかなステップを踏む6人。初めてのステージとは思えないほど息の合った動きに、客席からは早くもサイリウムを振る人の姿が見え始める。激しいダンスにも関わらず全員が息切れすることなく、［PUZZLE.］の船出となる1曲を歌い切った。

2曲目の「ピースサイン」は、言葉にできない“好き”という想いをピースサインに乗せて伝えようとするエモーショナルなナンバー。サビの部分でメンバー全員がピースサインを見せる振り付けは、客席との一体感を生む定番ムーブになりそうだ。メンバーたちも間奏中に手拍子を求めたり、ラストのサビの前には“もっといくよ！”と声を上げるなど、積極的に観客へアピールしていた。

2曲目を終えた時点で一旦MCが入り、改めて挨拶と自己紹介をする6人。会場から温かい拍手が送られる中、純白担当の白雪が“このようにステージに立てるのも、携わってくださったみなさまのおかげです。喜び、幸せを噛みしめてこれから6人で活動していきたいと思います”と感謝の言葉を述べ、3曲目の「ワスレナグサ」へ。

「ワスレナグサ」は、心に秘めた愛情を情熱的に歌い上げるハイテンションなダンスチューン。曲調に合った真っ赤な照明に照らされ、ステージを縦横無尽に舞い踊る6人の姿に客席のテンションも徐々に上がっていく。

“私たち6人はまだ真っ白な、なんでもない、個性の1つひとつだけど、素敵なピースです。今後、この6人がどんな化学反応を起こすか見逃さないでください！”

ブルー担当の夏乃が観客にそう訴えると同時に流れ始めた最後の曲は、この日の1曲目に歌われた「白いパズル」。2回目ともあってメンバーからも固さが取れ、歌もダンスも1回目より伸びやかになっていた。また、客席で振られるサイリウムの数も明らかに増えていた。

こうして“新たなピース”が増えたことを予感させながら、あっという間の20分間のステージを駆け抜けて、［PUZZLE.］のデビューライブは幕を閉じた。

終演後、ファンからは“楽曲がよい！”“みんな可愛い！”“パフォーマンスもよかった！”などの声が上がり、物販も盛況。デビューライブは大成功に終わったといえる。

ステージ裏では夏乃が“（歌詞）間違えちゃった……”と悔し涙を流すも、すぐさまほかのメンバーたちが“大丈夫だよ”“気にしないで”“ほかのみんなも多分いろいろ間違えてたし（笑）”とフォロー。絆の強さが垣間見えるシーンであった。

こうして走り始めた［PUZZLE.］は、早くも6月26日（土）にZeppTokyoという大舞台で次のライブが決定。

今後、彼女たちのパズルはどのように完成されていくのだろうか。6色の個性豊かなピースたちから目が離せない。

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撮影：NEW163、周二郎、下山春香