AKB48 峯岸みなみ［ライブレポート］支えとなった劇場でありったけの感謝を伝えた卒業公演「これからも強く生きる自信になります」

先日5月22日（土）にぴあアリーナMMにて卒業コンサートを開催したばかりの峯岸みなみ。“卒業メンバ ーとAKB48の未来を担う後輩を繋ぐことが最後の1期生である自分の務め”であるという意気込みでコンサートに臨み、多くの卒業生がサプライズ出演した卒業コンサートは、AKB48の15年の歴史を感じさせる内容で大きな話題となった。

峯岸の卒業公演を見届けようと劇場に集まった125人（※コロナ禍により劇場定員の半数）のファンが見守る中、ステージに現れた峯岸はチームKメンバーの⻑友彩海、武藤小麟、安田叶とともに「渚のCHERRY」をアイドル全開で披露。

コロナ禍の影響で一度にステージに立つメンバーを最大8名としながらも、ほかのチームKメンバーも次々と登場し、「RESET」「ダルイカンジ」をパフォーマンス。倉野尾成美、横山結衣ら7人とともに「Beginner」をアクト。息の合ったダンスパフォーマンスで劇場はオープニングから熱気に包まれた。

峯岸は“私といえばこの曲だなと思っていただけるような、劇場だからこそできることを詰め込みました。最高の想い出になったらいいなと思います。今日はみなさん最後までよろしくお願いします！”と挨拶。横山結衣は序盤から涙腺を崩壊させて、“みぃさんとはいろいろな想い出があるんですけど、みぃさんの卒業公演の舞台に立つことができて幸せです。今日は最後までみぃさんの素敵な笑顔を目に焼きつけていたいと思います”と想いを語った。

込山は、込山チームKができる前に、チームKについて高橋みなみを交えて峯岸に相談をしたというエピソードを披露し、チームKメンバーで峯岸の想い出を振り返った。

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ユニットパートは峯岸、宮崎美穂、向井地美音による「恋愛禁止条例」でスタートし、⻑きにわたりともにAKB48を牽引してきた大家志津香、柏木由紀と「純愛のクレッシェンド」を。初代峯岸チーム4時代から峯岸を慕う岡田奈々、村山彩希とは「思い出以上」でクールなパフォーマンスを魅せた。

また、中盤では、先日の卒業コンサートにも登場した初代峯岸チーム4の卒業生・小嶋真子、⻄野未姫と一緒に『ノースリーブス』の「尺が欲しい」をコミカルに披露。続いて、小嶋陽菜と高橋みなみがステージに登場し、本家『ノースリーブス』の3人で「君しか」「ペディキュアday」と2曲続けて届けた。

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MCでは、小嶋陽菜が“（コンサートに続いて）また来ちゃった〜”と峯岸に声をかけ、高橋みなみは“久しぶりに劇場に来て思ったのは、（周年ごとに柱に貼られる）ピンクの線がめっちゃ増えてる！　すごいよね！　歴史を感じますね！”とコメント。また、峯岸に“コロナ禍でどうなるかって不安もあったけど、お客さんがこうやって劇場に来てくださってよかったね〜”と声をかけ、峯岸は“どうしてもファンのみなさんに見守られて卒業したいと思って、拘ってよかったなと思いました。実現できて本当に嬉しく思ってます。ありがとうございます”と感謝の気持ちを伝えた。

また、“（先日の）卒業コンサートで燃え尽きたかと思ったけれど、今日この劇場に立って、大きい会場とは違うよさが詰まっていて、「劇場は特別だな」、「いつもこの劇場が私たちの存在を守ってくれたんだな」と改めて思いました。大好きな後輩に囲まれて卒業できるのも嬉しいですけど、一緒にここでスタートを切ったメンバーの2人にも来てもらえて、すごくすごくほっとしたし嬉しかったです！　ありがとう！”と挨拶を述べた。

後半は、入山杏奈、加藤玲奈、宮崎、向井地、柏木、岡田、村山が峯岸のお面をつけて現れ「フライングゲット」を披露。本編のラストでは、別れのバラード曲「⻘空のそばにいて」で見事なハーモニーを響かせた。

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アンコールでは卒業ドレスに身を包んだ峯岸が登場し、峯岸のソロ曲「私は私」を初代峯岸チーム4の小嶋真子、⻄野、岩立沙穂、岡田、篠崎彩奈、北澤、村山とともに歌唱。

“AKBに入って15年、いいことばかりではありませんでしたが、どんな時もこの劇場が私の支えになっていて、人前に立つのが怖くなった日もこの場所だけは自分が存在していいような、そんな気にさせてくれました。この場所がなくなったらどうやって頑張っていけばいいんだろう？と不安に思うこともあるんですけど、卒業しても一生かけてファンのみなさんに恩返ししていきたいと思います。私はアイドルとして立派ではなかったけど、一緒に歌って泣いてくれるメンバーや、こんなに素敵な衣装やステージを用意してくれるスタッフのみなさん、私の言葉に耳を傾けて応援してくれて泣いてくれるファンのみなさんに出会えたことで、人としては間違っていなかったんだなって、これからも強く生きる自信になります。AKB48峯岸みなみを支えてくれてありがとうございました”と、改めて感謝の気持ちを伝え、現役メンバー全員で「引っ越しました」を歌唱。

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峯岸へのサプライズで、メンバーみんなで用意した峯岸との想い出を綴ったアルバムと花束を渡し、柏木と向井地が“みぃちゃん、卒業おめでとう！”と声をかけた。また、総合プロデューサーの秋元康からの手紙を向井地に手渡され、峯岸本人が読み上げた。“とうとう、峯岸まで卒業か……。1番、いろいろなことがあった末っ子を最後に嫁に出すようでホッとするのと同時に、いいようのない寂しさを感じます。（中略）峯岸は、いつも周りに気をつかうメンバーになりました。メンバーにも、ファンにも、スタッフにも……。誰のことも傷つけたくない、もちろん、自分も傷つきたくない「心優しい峯岸みなみ」になりました。ぴあアリーナの卒業コンサートに卒業メンバーがあれだけ駆けつけたり、ビデオメッセージをもらえたのは、峯岸がこれまで、どんなに悔しいことがあっても悲しいことがあっても、決して腐らず、仲間を祝福し、応援して来た「優しさの持ち主」だからです。他人に気ばかりつかってしまう峯岸が、卒業して、厳しい芸能界を歩き出すのは心配ですが、何かあれば、いつだってファンのみなさんを含めた仲間たちが、峯岸のもとに駆けつけてくれると思います。もちろん、僕も駆けつけますよ。峯岸、卒業、おめでとう。君の優しさが、AKB48をこれまで1つにしてくれました。今までありがとう。これからの峯岸みなみの活躍を期待しています”という内容に、峯岸はこれまでのAKB48人生を振り返り、“秋元先生は本当にお父さんのような存在で、一時期は拗ねて、反抗期の娘みたいに上手に会話することができない時もありましたが、こうして卒業することになった今、秋元先生のくれたものがどれだけ大きかったかを感じています。秋元先生、こんな私を見捨てないでくれて、AKB48というグループを創り、たくさんの普通の女の子たちの未来を彩ってくれてありがとうございます”とコメント。

最後は“これからのAKB48に想いを馳せながら、一緒に歌ってください”と呼びかけ、卒業生を含む全員で「桜の花びらたち」を歌い、15年半前にスタートをきったAKB48劇場で、自身のアイドル人生に終止符を打った。

旅立ちの時を迎えた峯岸と感動に涙するメンバーたちに会場からは温かい拍手が贈られ、祝福ムード満載の中、AKB48峯岸みなみの卒業公演は幕を下ろした。

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■出演
AKB48現役メンバー（28名）／OGメンバー（4名)
・現役メンバー
チームA（5名)
入山杏奈、加藤玲奈、篠崎彩奈、宮崎美穂、向井地美音
チームK（17名)
市川愛美、岡田梨奈、小田えりな、倉野尾成美、小林蘭、込山榛香、下口ひなな、⻑友彩海、永野恵、左伴彩佳、峯岸みなみ、武藤小麟、武藤十夢、茂木忍、安田叶、湯本亜美、横山結衣
チームB（4名)
岩立沙穂、大家志津香、柏木由紀、北澤早紀
チーム4（2名)
岡田奈々、村山彩希