NightOwl、EIMIE、代代代…… 関西殴り込みGIG！？ 今観たい関西インディーロックアイドル6選｜「偶像音楽 斯斯然然」第57回

神薙ラビッツ　和情緒と伝統美の巫女アイドル

当コラムでの「偶像音楽 斯斯然然的 スゴいボーカリスト10人」で七燐鈴を取り上げた神薙ラビッツ。和風というのはグループのテーマ性としてはわかりやすいものの、スタイリッシュさよりも二次元的なアイコンになってしまうことも多い中、ウマく和情緒と日本の伝統美を楽曲とその世界観に落とし込んでいるグループだ。

神薙ラビッツ「天・地・人」

七燐鈴のハイトーンは絶品だが、個々のポテンシャルも高く、伝統芸能の舞台を観ているようなダイナミックなパフォーマンスも必見である。

神薙ラビッツ「七星幻舞」

EIMIE　変幻自在の可変型ハードコア

Emo、パンク、8bitサウンド……、なんでもありの可変型ハードコア。現在のラウドロックシーンはアイドルにしても、バンドにしても、複雑展開曲が飽和状態であり、ほかと違うことをやろうとしていることが逆に無個性になってしまっている節もあるのだが、ここは違うようだ。

EIMIE - FAKE (Official Music Video)

丁寧なソングライティングと緻密なアレンジ、よく練られたサウンドプロダクト。各メンバーのスキルも高い。歌えるメンバーが揃っているが、何よりもリズム感のよさがライブを見ていて気持ちよく、4人が作り出すグルーヴが実に心地いい。

EIMIE - Night and Day (Official Music Video)

ハルカキルサージのボーカルセンスとお嬢ちゃんの伸びやかな声、そして、ゆえにゆなぽっくると東野カナがグループの輪郭を固めていく。この手のグループには珍しく、ハモリが多くメロディのよさをさらに際立てている。加えてデスボイスを操るメンバーが2人いるのも、EIMIEの強さ。現在のラウドロック系アイドル勢力図の中で、台風の目となるであろうグループである。