あゆみくりかまき［インタビュー］最後まで“あゆくま”らしく「涙じゃなくて、笑顔で終わる」あゆみくりかまき ラストシングル「サチアレ!!!」リリースインタビュー

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チーフマネージャーさんが亡くなった時に“もっと頑張らんと！”って強く思いました
―くりか―

――これまでの7年間を振り返って、印象的だった出来事は何ですか？

まき：
いろいろありますね……そうですね、1番は、交通事故かな（2015年12月）。すごく大きな出来事でした。その時、「ナキムシヒーロー」にすごく励まされたんです。高速道路で事故を起こしてしまったんですけど、路肩に避難した時に、“ライブ、できるかな”“もうすぐ＜CDJ＞（COUNT DOWN JAPAN）だけど、出演できなくなったらどうしよう”って、いろいろなことが不安で暗闇に入ってしまったような気持ちになって。そんな時に、光が見えたような気持ちになったのが、またぎの笑顔であり、「ナキムシヒーロー」だったんです。今でも「ナキムシヒーロー」を聴くと、あの情景とまたぎの笑顔が浮かんできます。あの曲は、あの時の自分を支えてくれたとても大事な楽曲で、新曲「サチアレ!!!」は（「ナキムシヒーロー」も手掛けた）田中秀典さんが作詞してくださって、最後に相応しい曲になったなって思っています。

くりか：
くりかも交通事故が大きな出来事でした。もう1つ大きかったのは、チーフマネージャーさんが亡くなったこと。すごく大きかったし、悔しかったです。ホントに東京のパパみたいな人で……うえ～ん（号泣）。あゆに“泣きそうになったらどうしたらいい？”って聞いたんですよ。そうしたら“変なこと想像しい”って言われて。頑張って変なこと想像してたんですけどダメでした（笑）。それで、東京に来て1番お世話になっていた方だったんです。ホンマにクマみたいな人やったんですけど、すべてにおいてすごく支えてもらっていたんです。だけど、倒れてしまって。ウメさんっていうんですけど、（闘病生活を）頑張っていたウメさんもずっと見てて、しんどいのにライブに無理やり来てくれたり、自分の方がつらいのに“頑張ろうね”って励ましてくれたり。“武道館行こうね”“東京ドーム行こうね”って約束したのに、連れていってあげられなくて。それがすっごい悔しくて。でも、その時に“もっと頑張らんと！”って強く思いました。

――くりかさんにとって大きな転機になったんですね。

くりか：
はい。

――あゆみさんはいかがですか？

あゆみ：
自分が加入した日に、横浜ビブレの野外ステージでライブをやったのが印象に残っていますね。その時の映像が残ってて、今観るとめちゃくちゃ恥ずかしいんですけど（笑）、2人が、私が見ていないところで私を見ていてくれて、微笑んでくれているんです。その初めてのライブをする前から、3人で一軒家に住んでいたんですけど、夜に集まって、窓に映った自分たちの姿を見ながら、ずっと練習していたのも、今すごく思い出しますね。一生忘れないだろうなって思います。

――最初は3人で共同生活をしていたんですよね。そういうこともあって、3人の関係性はどういうものだと思いますか？　クループのメンバーであり、一緒に生活していた時は家族のようでもあったでしょうし。くりかさんとまきさんは、もともと学校の同級生でしたよね。

まき：
もう好きとか、そんな次元じゃないですね。そんなことは当たり前で……やっぱり家族みたいっていうのが1番近いのかな。悩んでいることや思っていることが顔でわかってしまうというか……そういう関係性になれたなって。最初は正直、上辺だけというか、ケンカしたくないし、嫌われたくないから、どこか作っていた部分があったと思うんです。でも、一緒に生活していると、そんなん剥がれるじゃないですか、化けの皮なんて（笑）。（一緒に生活している時に）それまでは自分の価値観だけで生きてきましたけど、朝まで話し合ったりとかして、“こういう風に思われているんだな”とか、いろいろ気づかせてくれて。まあ、予想外の年月一緒に住んでいたんですけど（笑）……ホントは、東京に慣れるまでの1年くらいの予定だったんですよ。結局、4年くらい一緒でした（笑）。でも、一緒にいた時間があったから、ステージでも信頼できる関係になったと思います。一緒に暮らしていなかったら、いまだにちょっと自分を作っちゃう部分があったかも。

――あゆくまのライブにはいつもポジティブな空気感があって、またぎもそれに触れて元気になる。それがあゆくまの1つの世界観だったと思うんです。でも、その裏にはさまざまな葛藤があったんでしょうね。

まき：
そうですね。ポジティブだけではないですよね。やっぱり一緒に生活しているとね、いろいろありますよね（笑）。

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