あゆみくりかまき［インタビュー］最後まで“あゆくま”らしく「涙じゃなくて、笑顔で終わる」あゆみくりかまき ラストシングル「サチアレ!!!」リリースインタビュー

ポスト

みんなの顔や会場の景色を、目に焼き付けるようにはしていました
―あゆみ―

――今年の1月から2月にかけて＜ボクらの熊魂2021～BLACK & WHITE VALENTINE TOUR～＞がありました。それはすでに解散が決まっている中でのツアーだったということですよね。どういう気持ちで臨まれたんですか？

まき：
どういう気持ちだったかなあ……ツアーをやるかどうかも、3人の意見が分かれてしまって、めちゃめちゃ話し合ったんですよ。モヤモヤした気持ちがある中で、ライブができるのかなっていう精神的な不安もあるし、コロナ禍なので、来てくださった方が感染してしまったらどうしようっていう気持ちもあって、それだったらやらなくてもいいんじゃないかっていう意見も出たんです。でも、3人とも1番大事に思っているまたぎに会いたいっていう気持ちを上回る意見は出てこなくて、“やろう！”っていうことになったんです。

くりか：
またぎにフランクに楽しんでもらえるライブは、おそらく最後になるので……そのあとに解散を発表することになっていたので、それを知っているのと知らないのとでは、またぎの気持ちが全然変わると思うんです。だから、心からフランクに楽しんでもらえるライブはこれが最後なので、だからこそ自分たちも楽しまないと……“楽しまないと”って自分に言い聞かせていたような気がします。まずは自分が楽しんで、みんなでこの場を楽しもうねっていう気持ちがすごく大きかったなって思います。

――これまでのツアーとはやはり違いましたか？

くりか：
全然違いました。10月に解散を決めてからは、自分たちは解散が決まっているけど、みんなには言えないので、どこか嘘をついているような気持ちになってしまって。すっごく大きな爆弾を抱えているような……。すごく悩んでいたんですけど、そんな時にマネージャーさんから“みんなに感謝の気持ちを伝えるライブを１本1本やっていけばいいんじゃない？”ってアドバイスされて。それでちょっと気持ちをシフトチェンジできたというか、“ごめんね”よりも“ありがとう”……まだみんなは知らないけど、そういう気持ちを伝えるつもりでライブをしていけばいいのかなって思って、ツアーではそういう気持ちを持ってずっとライブをやっていました。

――“ごめんね”よりも“ありがとう”という気持ちでライブをやった方が、よいライブになりそうですよね。

くりか：
（大きくうなずく）

あゆみ：
（解散を）伝えてない分、絶対に悟られてはダメ……観ているお客さんが混乱してしまうので。なので、私は、今までと変わらない気持ちで歌おうってずっと思ってました。それと、飲み込まれないようにしようとしていたのが、けっこう大きかったかもしれないです。2人がボロボロ泣いていたのを見て、自分が引っ張っていくぞっていう気持ちも強くなって……でも、飲み込まれないようにしようとしていたせいで、あまり楽しめなかったのかなって、あとで反省もしました。だけど、どのライブでも、みんなの顔や会場の景色を、目に焼き付けるようにはしていました。噛みしめていましたね。

ポスト