<10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY – Ⅹ>日本武道館(2021年4月15日) 撮影:Taichi Nishimaki

<10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY – Ⅹ>日本武道館(2021年4月15日) 撮影:Taichi Nishimaki

BABYMETAL[ライブレポート]圧巻のパフォーマンスとともに破壊と再生の物語を紡いだ日本武道館ワンマン10公演終幕!

結成10周年を迎えたBABYMETALが、今年1月から4月にかけて敢行してきたグループ史上初の日本武道館でのワンマンライブ10公演<10 BABYMETAL BUDOKAN>の最終公演<DOOMSDAY – Ⅹ>を本日4月15日(木)に開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

<10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY – Ⅹ>日本武道館(2021年4月15日)

撮影:Taku Fujii、Taichi Nishimaki

今回の公演は、1月7日(木)に発出された緊急事態宣言、および東京都の緊急事態措置に応じて、各日20:00までに終演。来場者全員に、“Savior Mask”と呼ばれるマスクの上から装着するフェイスマスクを配布し、政府のガイドラインのもとソーシャルディスタンスを確保しながら、新型コロナウイルス感染拡大予防対策を万全にして行なわれた。

BABYMETALが、日本武道館でワンマンライブを開催するのは、女性アーティスト史上最年少記録を樹立した2014年の3月以来、約7年振り。国内での有観客ライブは去年1月に開催した幕張メッセ2DAYS以来、約1年振りとなる中、聖地である日本武道館にファンが再集結した。

4月15日(木)の最終公演<DOOMSDAY – Ⅹ>は、去年12月に発売したベストアルバム『10 BABYMETAL YEARS』の収録曲を中心に、全13曲を披露。日本武道館の八角形の会場の特性を生かした360度のマルチアングルで、アリーナ全体に巨大なステージセットが組み上げられた。

<10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY – Ⅹ>日本武道館(2021年4月15日) 撮影:Taku Fujii
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<10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY – Ⅹ>日本武道館(2021年4月15日) 撮影:Taku Fujii

ライブのオープニングムービーでは、今回の公演のテーマが“破壊と再生の物語”であることが告げられ、リビルドされた「BABYMETAL DEATH」とともに、アリーナ一面に広がる紅く染まった雲海から、魔法陣の紋章に磔にされたメンバーが登場。炎も吹き上がり、衝撃的な儀式とともに幕を開けた。

続いて『NHK紅白歌合戦』初出場での歌唱が印象に新しい「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を投下し、早くもダメジャンプで会場が1つとなった。

360度ステージならではの演出で、変幻自在のフォーメーションでパフォーマンスされた代表曲「ギミチョコ!!」のあとは、デビュー曲「ド・キ・ド・キ☆モーニング」へ。初期の楽曲を今もなお新鮮な輝きを放ちながら魅せるBABYMETALに、会場からは大きな拍手が沸き起こった。

MOAMETALに加えてキッズダンサーが参加し、三三七拍子の手拍子で会場が一体となり、躍動感に溢れ進化した「GJ!」をアクト。その後、雲海が広がったステージ中央にストリングスとピアノの美しい響きとともにSU-METALが現れ、「NO RAIN, NO RAINBOW」を凛とした佇まいと真っ直ぐな歌声で歌い上げ、さらにピアノの演出も加わり会場を感動の渦に巻き込んだ。

ライブは中盤戦に突入すると、燃え盛る炎で紅い世界に染まった「Distortion (feat. Alissa White-Gluz)」、一気に灼熱の空気感に包む「PA PA YA!! (feat. F.HERO)」を立て続けに歌唱。

耳慣れたSEとともに始まった「メギツネ」では、途中SU-METALの合図で客席に“ウェーブ・ヘドバン”が起こり、すり鉢状の会場が大きな波を打つ。

武道館ならではの演出によるパフォーマンスが行なわれると、モノクロの“DYSTOPIA”の世界から黄金に輝く光の世界へと力強く進むBABYMETALを表現するかのような「KARATE」が続いた。

<10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY – Ⅹ>日本武道館(2021年4月15日) 撮影:Taichi Nishimaki
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<10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY – Ⅹ>日本武道館(2021年4月15日) 撮影:Taichi Nishimaki

ライブはいよいよ終盤へと突入し、2014年の武道館公演でもラストを飾った「ヘドバンギャー!!」へ。激しいパフォーマンスに怒涛の土下座ヘドバンで観客も応えると、会場はますます熱を帯びていった。

インターバルの“BABYMETAL”コールを挟んで、改めてBABYMETALとファンが再集結したことを確かめるかのように、過去のライブ映像が伝説のワンシーンとなって走馬灯のようにLEDに映し出される中、「THE ONE」で会場が一体となった。

METAL RESISTANCEの終幕へ向けてカウントダウンが始まったことがストーリームービーで伝えられると、狼煙の合図とともにBABYMETALの10年間のMETAL RESISTANCEを象徴するかのように「Road of Resistance」がスタート。途中、コール&レスポンスのシーンでは、声を出すことのできない観客の代わりに過去のライブから再現された歓声音とメンバーの声が1つとなり、これまでの軌跡を称えるかのように武道館全体に響き渡った。

楽曲のエンディングでは、これまでのMETAL RESISTANCE全10章を象徴する紋章が描かれた銅鑼がステージの外周に出現し、1枚ずつ打ち鳴らすテンカウントが始まる。

“We are!!”“BABYMETAL!!”とBABYMETALとファンのやりとりを経て、最後の銅鑼の音が鳴り響くとともに10年間のMETAL RESISTANCEと、BABYMETAL史上最大の挑戦となった<10 BABYMETAL BUDOKAN>は終幕を迎えた。

<10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY – Ⅹ>日本武道館(2021年4月15日) 撮影:Taichi Nishimaki
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<10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY – Ⅹ>日本武道館(2021年4月15日) 撮影:Taichi Nishimaki

このコロナ禍においても、力強いメタルの魂で再び圧巻のパフォーマンスを披露したBABYMETAL。

ライブのエンディングでは、BABYMETALがこの10年間で切り拓いた世界から旅立ち、“LIVING LEGEND”へと向けて歩み出すことが告げられた。

また、<10 BABYMETAL BUDOKAN WORLD PREMIERE>と銘打ち、結成10周年イヤーの集大成ライブとなった日本武道館10公演<10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY – Ⅰ~Ⅹ>から選りすぐりのライブ映像を特別編集したプレミアムエディションを、6月26日(土)21:00(日本時間)から世界最速配信することがアナウンスされた。

本日5月15日21:00にBABYMETALのオフィシャルサイトにてトレーラーとともに詳細が明らかになり、チケット販売も開始された。

<10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY – Ⅹ>

2021年4月14日(水)&15日(木)
日本武道館

01. BABYMETAL DEATH
02. イジメ、ダメ、ゼッタイ
03. ギミチョコ!!
04. ド・キ・ド・キ☆モーニング
05. GJ!
06. NO RAIN, NO RAINBOW
07. Distortion (feat. Alissa White-Gluz)
08. PA PA YA!! (feat. F.HERO)
09. メギツネ
10. KARATE
11. ヘドバンギャー!!
12. THE ONE
13. Road of Resistance

<10 BABYMETAL BUDOKAN>

●日程
DOOMSDAY ‒ Ⅰ 1月19日(火) 開場17:00 開演 18:30
DOOMSDAY ‒ Ⅱ 1月20日(水) 開場17:00 開演 18:30
DOOMSDAY ‒ Ⅲ 2月16日(火) 開場17:00 開演 18:30
DOOMSDAY ‒ Ⅳ 2月17日(水) 開場17:00 開演 18:30
DOOMSDAY ‒ Ⅴ 2月19日(金) 開場17:00 開演 18:30
DOOMSDAY ‒ Ⅵ 2月20日(土) 開場15:30 開演 17:00
DOOMSDAY ‒ Ⅶ 3月15日(月) 開場17:00 開演 18:30
DOOMSDAY ‒ Ⅷ 3月16日(火) 開場17:00 開演 18:30
DOOMSDAY ‒ Ⅸ 4月14日(水) 開場17:00 開演 18:30
DOOMSDAY ‒ Ⅹ 4月15日(木) 開場17:00 開演 18:30

●会場
日本武道館

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