槙田紗子 #サコプロオーディション［集中レッスンレポート］アイドルになる夢に向けて走る女の子たちが赤裸々に見せたリアルな想いと実力

槙田紗子 #サコプロオーディション［集中レッスンレポート］アイドルになる夢に向けて走る女の子たちが赤裸々に見せたリアルな想いと実力槙田紗子『SACO PROJECT！』オーディションレポート

Pop'n'Roll 編集部

2021.03.30

槙田紗子がプロデュースする新アイドルプロジェクト『SACO PROJECT！』（サコプロジェクト）が、4月2日（金）のオーディション二次審査（実技審査）の集中レッスンを3月27日（土）より行なっている。この集中レッスンは、グループ審査となる二次審査に向けて候補生たちのパフォーマンス力を底上げすべく、5つのチームごとにダンスレッスン、ボイストレーニングを実施するというもの。

今回、Pop’n’Rollは、3月29日（月）に都内スタジオにて行なわれた「個人チェック」に密着取材を敢行。槙田は、9時から21時まで5チーム計31名の候補生1人ひとりと真剣に向き合っていった。短期間で成長を遂げ笑顔になる者、一方アイドルになりたいという強い気持ちがダンスや歌でウマく表現できない者など、候補者のさまざまな一面が見られた『SACO PROJECT！』のリアルな現状をお伝えしたい。

『SACO PROJECT！』オーディション二次審査（実技審査）集中レッスン「個人チェック」／2021年3月29日（月）

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ぱすぽ☆のメンバーとして“アイドル戦国時代”を駆け抜け、グループ卒業後は振付師として意欲的に活動している槙田紗子。『SACO PROJECT！』（サコプロジェクト）は槙田がアイドル時代から夢に見ていたという、自身がプロデューサーとしてアイドルグループを立ち上げる新アイドルプロジェクトだ。

“アイドル自身がアイドルという職業を肯定できるグループ”というコンセプトのもと、2021年1月1日（金）よりオーディション参加者の募集を開始。書類通過者の一次審査（配信審査）を経て、3月13日（土）からは二次審査（実技審査）へとそのストーリーを進めていた。

この日のスケジュールは、各チームごとの「個人チェック」。まず、槙田は“「個人チェック」では私が思うみんなのいいところだったり、あとの4日間で「ここを課題にしたら？」というアドバイスをできたらなと思っていて。今までスキル面を中心に言ってきたから、実はまだみんなのことをよく知らなくて（笑）。いろいろと質問して、おしゃべりできたら”と、どのチームに対しても、この日の大きな目的は候補者1人ひとりとのコミュニケーションであることを伝えた。

歌唱実技の課題曲となっている夢みるアドレセンスの「PLAY POPS」、槙田自身が振り付けを手掛けた少女時代の「Beep Beep」、「Animal」のダンス実技の課題曲を、候補生が1人ひとりずつ披露することに加え、槙田が生い立ちやたわいもない話、さらには考え方や性格に迫る問いかけをする形で進行していった。

最初は9時からのDチーム。本川みのり、まりた、まなみん、秋元ゆうり、はづき、かんの5人がスタジオに揃う。まず、ソロパフォーマンスの順番を決めるために、平等にじゃんけん。結果的にまりた、秋元ゆうり、はづき、本川みのり、かん、まなみんの順に槙田の前に立ち、ダンス、そして歌唱を披露。その後には、参加者に向かってさまざまな質問を投げかけていく。

槙田からの“周りからどんな性格って言われますか？”、“最近印象に残った出来事は？”などの問いかけに、にこやかに和やかに、時には言葉を詰まらせながらも、自分たちが抱える想いや信念を包み隠さず答える候補者たち。“どんなアイドルになりたい？”という質問には、まりたは“ただのアイドルでなくて、意味があるアイドルになりたい”、秋元ゆうりは“可愛いだけを売りにしたくない”と、各々が持つ理想のアイドル像を槙田に伝えていた。

また、「個人チェック」のパートの最後には、チーム全員で課題曲を歌唱。歌詞カードを見ながらではあったが、先程槙田からの助言を意識しつつ、ユニゾン、ソロパートを歌い上げていった。

続いて、11時半にはCチームのずな、かんな、あすか、yuria、藍の5人、14時からはEチームの延松舞佳、あーさ。、ひな、味噌、うさぴ、かつどん、なーの7人がスタジオに到着。トップバッターのDチームと同様にじゃんけんで順番を決め、ここまで磨いてきたスキルを1人ずつアピール。

“アイドルになりたいと思ったきっかけは？”、“グループに入ったらやりたいことは？”という槙田からの真剣な質問には、涙ながらに自分たちの想いを語る。それを否定することなく、優しく聞きながら候補者への理解を深めていっている槙田の姿が印象的であった。

また、槙田は似合う髪色や髪型などもアドバイス。Eチームのひなには、“個性はコンプレックスではなく、チャームポイントだから！”と優しくもアイドルを経験した立場からのポジティブな助言を送っていた。

そして、Cチームの全員歌唱では、yuria、ずな、あすかを中心にメンバー同士でアイコンタクト。また、“行け！”のパートでは右手の拳を突き上げるオリジナリティも見られた。これには槙田も“みんなはチームワークがよさそうだね”と笑顔でコメントしていた。

16時半からは、広瀬みのり、ayane、やまむー、ほの、かなめ、ひよりによるBチーム。最後は19時から望月さあや、はづきまる、ひまわり、もか、nanaha、ゆうあ、玲衣からなるAチーム。

今までと同様の流れの中で「個人チェック」を進行。2チームの個人実技を見た槙田は、基本ができている子には課題曲に合わせたさらなるプラス要素を、また上達が見えるメンバーには“めっちゃよくなってるよ！”と素直に褒め、一方伸び悩んでいるメンバーにはさらに育ってほしいという願いを込めた厳しい指摘をしていく。中にはできない自分への悔しさからか目に涙を浮かべる候補者の姿も。

この二次審査（実技審査）は、グループ投票により上位1位になったチームが最終審査に進むことができるルールとなっており、アイドル経験者である広瀬みのり、ほのがいるBチーム、韓国でのダンス経験があるnanaha、槙田が振り付けを担当していた元ASTROMATEの望月さあやがいるAチームが、どのようなチームワークを発揮するのか注目したい。

また、どのグループにも共通して、歌唱実技の時の間奏、アウトロではグループで自由な表現をしてみてほしいということが伝えられ、それぞれのグループがどのような魅せ方をするのかも注目ポイントになるであろう。

1日を通して、最も槙田の口から出てきたのは、“まず自分が楽しまないと！”という言葉であった。

それには共通して、“歌う時に声が小さい”、“メリハリがない”、“動きが小さくなってしまっている”、“力が入り過ぎている”というようなスキルの話も補足されていたが、自分に自信を持ってその場を楽しんでいる候補者のパフォーマンスには、多少のミスは気にならない、人を惹きつけられる魅力があるということを伝えたかったのだろう。また、歌やダンスを通して、楽曲の世界観や想いをファンへと届けているアイドルは、自分たちのパフォーマンスを観てくれているファンを楽しませるということを決して忘れてはならないということを肝に銘じてほしかったのは間違いない。

槙田からの言葉の数々を候補生がどのように理解し、4月2日（金）のステージに向けて自身のアップデートを図るのか。#サコプロオーディションの今後がますます楽しみになる「個人レッスン」であった。