
【連載】≠ME 菅波美玲のアニメをレコメンドッ!!
【連載】≠ME 菅波美玲のアニメをレコメンドッ!!第35回 家族との時間を考えさせてくれる作品
アニメを観ることが大好きな≠MEの菅波美玲が、毎回テーマにピッタリの作品を紹介していく本連載(隔週火曜日更新)。今回のテーマは、家族との時間を考えさせてくれる作品。菅波が涙なしでは観られないと絶賛するタイトルとは?
やはり言葉ってすごいなあと、改めて感じてしまいました。
それは、『心が叫びたがってるんだ』です。
高校生の時に『心が叫びたがってるんだ』を初めて観て、“言葉は傷つける”という言葉にその通りだなって共感したことを覚えています。
主人公の女の子・成瀬順は、おしゃべりが大好きだったんです。でも、そのせいで人生が変わってしまい、お母さんと距離ができてしまうんです。
そして、声を出せなくなってしまいます。
小さい頃のトラウマってなかなか消えないですよね(T . T)
私も小学生の時の授業で、わかった人は手を挙げてね〜!と言われて、自信満々に手を挙げて、自信満々に答えたら、それが間違っていたんですよ。そこから手を挙げて答えるということが怖くなっちゃって、トラウマになっちゃったんですよ。
『心が叫びたがってるんだ』は、けっこう2次元な世界観かもしれません。ファンタジーというか。
なぜならば、“玉子”がキーワードになってくるからです。
玉子です。
そうです。
あの玉子。
さらに、玉子が王子さまで、その王子さまに、言葉を話すとお腹が痛くなっちゃう魔法というか呪いをかけられてしまうんです。
その呪いをかけられてしまった成瀬順が、本当に可愛いくて……。
顔を赤くして照れてる女の子って本当に可愛いですよね。見ているこっちまでニヤニヤしてしまいます。
成瀬順は、1人の男の子・坂上拓実のさりげない一言で変わっていくんです。
やはり言葉ってすごいなあと、そこで改めて感じてしまいました。
普通に会話をするとお腹が痛くなってしまうけれど、思ったことを歌に乗せて言うと、全然大丈夫なんです!!
その時の歌っている成瀬順が本当に可愛いし、声も可愛いし、歌ってしまった自分に恥ずかしくなっちゃうのも可愛いし……私、好きなんです。
そのことによって少しずつ少しずつ、自分の中の心の玉子がどんどん割れていくのです。本当の自分を出していこうとしているその表現はすごいな〜と感じました。
次ページ
- 2