アンダービースティー[ライブレポート]植竹優亜、照れ屋なリーダーが生誕祭で語った本音

アンダービースティー[ライブレポート]植竹優亜、照れ屋なリーダーが生誕祭で語った本音

アンダービースティー[ライブレポート]植竹優亜、照れ屋なリーダーが生誕祭で語った本音

1月29日(金)、神田明神ホールを舞台にアンダービースティー<植竹優亜生誕祭>が行なわれた。アンダービースティーのリーダーとして、つねに先頭に立ってメンバーやファンたちを導いてきた彼女を祝福しようと、制限のある中とはいえ多くの人たちが来場し、チケットは当日を待たずにソールドアウト。植竹優亜がどんな想いを胸に生誕祭に臨んだのか、本記事ではその模様のオフィシャルレポートをお届けする。

アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より

取材・文:長澤智典

暗くなった場内に、重いピアノの音色とカラスの鳴き声が聞こえてきた。やがてその音は轟きを上げ、重厚な音楽へと姿を変えてゆく。舞台に姿を現した5人は、「DIVISION」の演奏に変わると同時に、高らかに声を上げ、歌を響かせた。メンバーたちはみな、とても凛々しい表情だ。なぜ自分たちが我武者羅に突き進み続けるのか、5人はその意志を立ち向かう勇ましい想いに変え、「DIVISION」を通して力強くぶつけてきた。

アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO
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アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO

勢い良く駆けだした「new journey」の上で、観客たちを煽るよう高らかに歌いかけるメンバーたち。広い舞台という理由もあるのか、5人の動きがとてもパワフルでダイナミックだ。彼女たちは未来をつかもうとする強い意志を、自信に満ちた凛々しい姿を通して伝えてゆく。5人の挑戦的な姿に触発され、魂が熱く騒ぎだす。だから、拳を高く突き上げたくなる。

続く「YNDR」では、メンバーらの中に潜むツンデレな姿を提示。凛々しい姿の中から見え隠れする甘えた仕種へ触れるたび、気持ちが引き寄せられる。ときに、観ている人たちを突き放すように。でも、ねだるような素振りで「いやいやいや」と意地らしくせまられるたびに心が掻き乱される。彼女たちのツンデレぶりに、すっかりヤラれた気分だ。

「How many kiss?」では、春乃友夢、今井莉南、植竹優亜の順で3人が感情的な歌声を繋いでゆく。胸の内を告白するように歌う彼女たち。間奏のダンスではツンとした姿を示しながらも、3人はつねに甘えた声で歌いかける。彼女たちが思いを強く込めた歌声をぶつけるたび、熱い心模様へ気持ちが強く引き寄せられていた。

アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO
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アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO

舞台には、リトルビースティー(長瀬夏帆・神谷美緒・今井莉南)の姿があった。彼女たちは、「over take」を歌唱。激しい楽曲に乗せ、3人とも「夢や自分の居場所をつかむ」強い意志を凛々しい歌声に変え、ぶつけていた。終盤、今井莉南が力強い声でリードしてゆくことで、いつもは優しい声の長瀬夏帆や神谷美緒の歌にも凛々しさが増していったのも印象的だ。その絶妙な関係性がリトルビースティーを輝かせている。

歌のバトンを受け取ったのが、春乃友夢。彼女は、ソロナンバー「Shine」を歌唱。何時もの力強い姿の中へ、か弱い乙女心を加えながら歌っていた。ソロだからこそ見せられる脆く繊細な面と、そのうえでも揺るがない強い意志。2つの心模様のバランスを上手く取りながら、春乃友夢は相手を求めるように、自分の意志を強く示すように歌っていた。

アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO
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アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO

最後は、植竹優亜だ。白い衣装姿に着替えた植竹優亜は、いつもの凛々しさを封印。か弱き一人の女性として、胸の内を零すように「rouge」を届けてくれた。でも、輝きを放つ目からは、何時もの植竹優亜らしい凛々しさも見える。高ぶる気持をあえてグッと抑えて歌う姿も新鮮だ。

“自分は自信がないけど、ソロ曲を含むアンダービースティーの楽曲にはすごく自信があって。この素敵な曲たちを少しでも広めるために、自分は少しでも貢献出来ればいいなと思って歌っています”

その言葉に続いて披露したのが、ソロ曲の「shadow」。躍動した四つ打ちのダンスロック曲の上で、想いを紡ぐように歌う。メロディーの変化も激しいように、とても歌唱力が求められる楽曲だ。植竹優亜は、気持ちを歌の中へ溶け込ませていく。落ち着いた中にも秘めた情熱を見せてゆく姿が、植竹優亜らしい。

植竹優亜のバースデーコーナーへ。巨大な花束やケーキ、ファンの方々が手作りしたアルバムなどを彼女に手渡したところで、植竹優亜がメンバーへ向け書いた4つの手紙を、4人がランダムに引いて読み始めた。

アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO
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アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO

まずは、神谷美緒が今井莉南に向けた手紙を読み出した。
“最近は先輩のことを「さん」付けで。優亜だと「優亜さん」って呼ぶグループが多いなってふっと思ったんだけど、莉南ちゃんって加入した瞬間から「優亜ちゃーん」と呼んでたよね。むしろ、嬉しいんだけどね。わたしは入った順番とか上下関係はこの活動に必要ないと思ってるからね。これからも好きなものを好きなだけ注文して大きくなってね”

今井莉南は、春乃友夢への向けての手紙を担当。
“友夢ちゃん、歌やパフォーマンスがすごいのはみんな知ってると思うけど、それだけじゃなくてすごく礼儀正しくて、本当に完璧な友夢ちゃんです。唯一の欠点は、夜型な人間ゆえ、夜中にずっとLINEをしてしょーもない画像を送り合って朝を迎えてしまうので、さっさと寝てください。あと、楽屋で椅子に座らないのはそういう気分のときなので、何度も「優亜ちゃん座りますか?」って電車の優先席みたいに聴かなくて大丈夫だからね”

春乃友夢は神谷美緒へ向けての手紙を読み始めた。
“すぐ泣く、へたれみたいなイメージもある子だけど。何時もべらべらべらべらしゃべって準備が出番ギリギリになってしまう私たちとは対照的に、誰よりも早く準備を終わらせて、みんなを急かしてくれるしっかり者の美緒ちゃん。みんながライブの出番に間に合っているのは美緒ちゃんのおかげなので、これからもタイムキーパーとしてよろしくね”

長瀬夏帆は、自分へ向けての手紙を読み出した。
“夏帆ちーは誰にでも優しくて、ちょっとお節介なくらい人に気を使ってるけど、きっとそういう人柄と、根っからのロック好きから来る激しいパフォーマンスのギャップが、みんなに惹かれているんだと思います。アイドルさんで絵が描ける子はたくさんいるけど、長ちゃんの絵は愛嬌があって好きです。あと、意外と食べるところも好きだよ。これからも、わたしが残したご飯、いっぱい食べてね”

最後に、植竹優亜からファンへ向けての想いを語りだした。
“自分はすごく要領が悪くて、みんなが簡単に出来ることに時間がかかってしまったり、ネットで調べれば良いのに本を読んで勉強したりとちょっと不器用だから、わたしは制作過程や努力の過程を人に見せるのが嫌なんです。アンダービースティーの歌詞やデザインとかやらせていただいてることが多いのに、あまり裏話とか出来ずにつまんないかなと思うときもあります。アンダービースティーは、メンバーがいろんな部分を担当しているんですけど。まっさらな面で見てほしくて、あえて裏側を言わないようにしています。まだまだ未熟な植竹優亜ですけど、完成に近いものをみんなには見てほしいなってわたしは何時も思うし、私たちメンバーがアンダービースティーに賭ける想いは何も言わなくてもみんなには伝わっていると信じてます。なので、これから先もこんなわたしですけど、ファンの方とメンバーを大事に思う気持ちは誰にも負けないと自分で思っているので、温かい目で見て、応援してくれればなと思います”

アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO
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アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO

次のブロックの冒頭では、会えない時間の中、大切な人のことを思って書いた「Missing Link」を披露。これは、解散したエルフロートから受け継いだ楽曲。全体的に激しさを持ちながらも、途中で三拍子に変わるなどトリッキーな展開も巧みに織りまぜた、歌心(届けたい想い)を大切した曲だ。会えない人への想いを歌いながら、そこには、昨今の環境の中で植竹優亜自身が感じているファンへ向けた想いが詰め込まれている。今の時代にとても強く寄り添ってくれる楽曲が、またアンダービースティーの中に加わった。

ここからは、激しく攻めるアンダービースティーの姿の登場だ。無邪気にはしゃぐ子猫たちのような様で、舞台の上で歌い躍るメンバーたち。沸き立つ熱い気持ちを、5人は「ROCK ALIVE」に投影。漲る感情を力強くぶつける姿も、凛々しい。この曲を通し、5人が本気で歌うことを楽しんでいる姿が見えてきた。

アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO
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アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO

「Breaking Now」に合わせ、感情のブレーキを外し、気持ち沸き立つままに歌声をぶつけるメンバーたち。植竹優亜・春乃友夢・今井莉南の3人の歌声の存在感が強烈だ。中でも、植竹優亜と春乃友夢のハイトーンを活かしたハーモニーは、美しさに心惹かれつつも気持ちを熱く騒がせてくれた。舞台が広いぶん、5人のパフォーマンスのシルエットもとても綺麗。植竹優亜は、笑顔だ。この瞬間を、彼女はとても楽しんでいた。

楽曲は、さらに激しさを増してゆく。5人は、「ARCADIA CAT」を通して観客たちを挑発。猫のポーズも巧みに加えたダンスパフォーマンスも、愛らしい。アンダービースティーの魅力と言えば、エネルギッシュな楽曲を止まることなくぶつけてゆく姿。その"らしい姿"を、このブロックに投影。楽曲が進むごとにメンバーたちの歌声にも声量と迫力が増していったのも、それが理由だろう。

勢いをさらに燃やすよう「灼熱ECSTASY」が飛びだした。舞台の上で絡み合う姿は、まるでロックミュージカルの一場面のよう。いくら激しい曲調だろうと、華麗に見せることを彼女たちは怠ることはない。5人の情熱的な姿に、気持ちが熱く高ぶり続けていた。その姿に、ずっと見入っていた。

アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO
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アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO

ふたたび、植竹優亜が語りだした。
“植竹優亜と言えばアンダービースティーの初期メンバーを思い浮かべてくれる方が多いと思うんですけど。アンダービースティーの歴史もすごく長くなってきたように、全部を知ってもらうのは難しいなと思います。でも、アンダービースティーの覚悟や信念は、わたしたちの活動の姿勢を通して伝わっていると思います。今もまだまだ難しい状況ですけど、アンダービースティーらしくこれからも進んでいくので、ぜひついてきてください”

これがアンダービースティーだと示すように、彼女たちは雄々しく英詞曲「this is UB」を歌っていた。舞台の上にしっかりと根を下ろし、5人は自分たちの意志や姿勢を示していた。激しくドラマチックで壮大な楽曲の上、5人は地上へ降り立った黒い天使となり胸の内をぶつけていった。

最後に届けたのが、会場中の人たちの心を歓喜させた「happiness to you!」だ。「無限大の未来 新しい今日にsay hello! 上手くいくよ いつでも味方だから to you!」と歌う声に触れるたび、共に歩み続ける意志を新たにしてゆく。「顔上げて胸張れ 守るべき君の明日は 絶対 絶対 幸せになれるよ」と歌いかけられるたび、一緒に胸を張って未来へ向かいたくなる。何時もながら、本気で気持ちを熱くさせるライブだった。

次のメンバー生誕祭は、3月4日・春乃友夢、3月12日・神谷美緒になる。2人とも誕生日当日に開催のよう、ぜひ、会場でそれぞれに「生まれてくれてありがとう」の言葉を届けてもらいたい。

アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>(神田明神ホール/2021年1月29日)より PHOTO:KURO
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アンダービースティー<植竹優亜生誕祭>

2021年1月29日(金)
神田明神ホール

「DIVISION」
「new journey」
「YNDR」
「How many kiss?」
「over take」
「Shine」
「rouge」
「shadow」
「Missing Link」
「ROCK ALIVE」
「Breaking Now」
「ARCADIA CAT」
「灼熱ECSTASY」
「this is UB」
「happiness to you!」

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