大黒柚姫、上田理子、瀬田さくら、桜ひなの、橘花怜ら出演舞台<ハリケーン・マリア>、絶賛上演中!

大黒柚姫、上田理子、瀬田さくら、桜ひなの、橘花怜ら出演舞台<ハリケーン・マリア>、絶賛上演中!

大黒柚姫、上田理子、瀬田さくら、桜ひなの、橘花怜ら出演舞台<ハリケーン・マリア>、絶賛上演中!

『劇団ズッキュン娘』の1年9ヵ月ぶりとなる新作舞台<ハリケーン・マリア>が、1月20日(水)から銀座博品館劇場にて上演中となっている。

“右手に愛、左手に包丁持って全力スマイル!”を合言葉に、主宰の藤吉みわが女性キャストのみを集め結成した『劇団ズッキュン娘』。2012年12月に新宿ゴールデン街劇場で産声をあげて以降、着実にファンを獲得。コロナ禍でも負けずに新作を上演する、度胸と野心を兼ね備えた骨太な劇団に成長した。

今作は、大黒柚姫が演じる小池まりあと畑芽育が演じる有馬けいこが結成したアイドルユニット『ピュア&ダーク』の希望と絶望を描きつつ人間の存在の光と闇を炙り出す物語。

<ハリケーン・マリア>より
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<ハリケーン・マリア>より

舞台は、小池まりあがスポットライトを浴びながら登場し、ポップな歌とキュートなダンスを披露するシーンから始まる。彼女はとある作品で最優秀主演女優賞を受賞して人気の絶頂であり、女優としての未来は輝いていた。

そんな中、有馬けいこは嫉妬の念に駆られていた。アイドルユニットのはずなのに、どうして格差が生まれてしまうのか。そこで彼女は、誰もが簡単にアクセスできるSNSで、たやすく誹謗中傷が吹き荒れる状況を利用し、小池まりあを策略にはめて彼女の未来を破壊してしまう。そうして、有馬けいこは小池まりあの居場所を奪い取ることに成功した。しかし、有馬けいこに求められた役割は、小池まりあのイミテーションでしかなかった。

自分に光が当たると思ったのに蹴落とした存在の影に怯える有馬けいこ。大切な友達に裏切られ社会からも抹殺された小池まりあ。絶望のどん底に落ちた2人。出口の見えない暗闇で彼女たちに希望の光が灯るのか……。

タイトルにハリケーンとあるように、今作は大きな困難が小池まりあたちにぶつかってくる。それをかき分けて前進する彼女たちの姿は、現代社会でもがきながら生きる人々の映し鏡のようだ。何があっても前を向いて生き続けよう。希望を絶望に変えることも、その逆も社会や世間が決定するのではなく、自分自身にかかっていると今作は問いかける。やはり、本作を“今、ここ”という現実をサバイブしていくためのバイブルに仕立てた藤吉みわの作劇が素晴らしい。期せずして演劇をするのも難しい時代だからこそ生まれた、藤吉の原点回帰の作品。コロナ禍と約2年のブランクの中で、彼女は己自身を見つめ直し、自分が“演劇をする”必然性を取り戻したのだろう。メタフィクションの仕掛けを取り入れ、キュートなダンス、ポップな歌、涙と笑い、ダークな嫉妬と煌めく愛に満ちた『劇団ズッキュン娘』らしさが刻まれた傑作である。

<ハリケーン・マリア>より
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<ハリケーン・マリア>より

小池まりあ役の大黒柚姫は、ちょっと小ボケで生真面目な性格をパワフルな歌やダンスで見せる。有馬けいこ役の畑芽育も、何をしても心が満たされない不安を抱えたどこにでもいる人間のありのままを巧みに表現。なにより、小池まりあの母親や妹を含め、彼女の住んでいる風町商店街のみんなが力強い。この舞台は、12名のキャストが激しい嵐の中、自ら道を切り拓きながら新しい未来を作り出そうとする新時代の先駆者たちの物語でもある。

ひどい転び方をしても華麗に立ち上がれば良い。何度転んでも、立ち上がる一欠片の勇気さえあれば、道を切り拓くことができる。どんなに逆風が吹き荒れても、千秋楽まで駆け抜けようとするキャストたちの、キラキラして威風堂々とした姿を目に焼きつけてほしい。きっと明日への活力につながるはずだ。

<ハリケーン・マリア>より
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<ハリケーン・マリア>より

上演は1月24日(日)まで。また、千秋楽の12時の公演の生配信が決定しており、生配信チケットはイープラスにて。

詳細は公式サイトにて。

劇団ズッキュン娘・主宰 藤吉みわ コメント
逆風上等! 逆境歓迎!
そんな、半ば逆ギレ気味の私は、開き直って猛烈に楽しんでおります。
人が何かに立ち向かう時の顔は美しい。
みなさんの心に爽快な風が吹き抜けるような、そんな作品をお届けできればと思っています。

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