奥津マリリ（フィロソフィーのダンス）［新春グラビア］日常に花束のような幸せをグラビア企画『邂逅のリフレイン』chapter.2 奥津マリリ（フィロソフィーのダンス）

危機感を持っていないわけでもないけれど、焦る感じではまったくない

――2020年を振り返ってみていかがですか？

奥津マリリ：
日本全国が同じことを思っているとは思うんですけど、思うようにいかないこともあったりだとか、イベントが延び延びになってしまったりとか、いろいろあったんですけど。でも逆に、メジャーデビューイヤーにめちゃくちゃ考えることができて。

――例えば、どんなことを考えていたんですか？

奥津マリリ：
コロナの自粛期間には、“どうしてメジャーデビューする必要があるんだろう？”、“これからはどうしていくべきなのか？”とか。コロナの感染が拡大して、人間誰もが自分の人生について深く考えるタイミングだったじゃないですか。その時に改めて、“私、頑張りたい！”って思って。なんにもなくなった時に人間の本質って出ると思っていて、自粛期間でお家にいて、なにもすることがなくてもTwitter更新してたり、みんなを元気にしたいという想いが自然と芽生えてきたので、私はやっぱりこういうことがやりたいんだなって改めて確信できたんです。それで、自粛期間が終わって、メジャーデビューができたので、自分的にはすごくいい気持ちでメジャーデビューを迎えられて。今も活動は制約されているんですけど、とにかく健康に、健やかに、安全に過ごすことが大事だと。自分たちだけじゃなくて、ファンの方とかスタッフさんとかも全員が安全に過ごしていてほしいと思ったので、活動を抑えることにためらいはなかったです。

――まわりのアイドルと比べても、とても慎重に活動していた印象があります。

奥津マリリ：
“全然、有観客ライブをやらないじゃん！”ってすごく言われたし、みんながそれを求めてくれていることはすごく感じているんですけどね。活動もかなり早い段階で自粛したんですよ。特典会も2月くらいには中止していたし、やっぱり第一はみんなの命なので、自分たちの意思として一貫してできたのではないかなと。“すまんな……もうちょっと待っていてくれ〜”という気持ちでいます（笑）。

――奥津さんだけではなく、メンバー4人が揃って、その気持ちを持っていますよね？

奥津マリリ：
そうですね、誰1人後ろ向きになることはなく……それぞれがよくよく自分と向き合ってみた結果、“やっぱ私たち、これがやりたいよね！”って。もうずっと前向きでしたね、あり得ないほどポジティブで（笑）。

――みなさんが想像しているよりももっと？

奥津マリリ：
ホントにポジティブ（笑）。ファンの方も期待してくださっている分、“メジャーデビューイヤーにこんなになっちゃってかわいそうだね”とか、心配の声をいただくんですけど、意外とメンバーはそんなに気にしていないという（笑）。“やりたいけど、できる時を待とう！”みたいな。もちろん考えていないわけではないし、危機感を持っていないわけでもないけれど、焦る感じではまったくないですね。

――フィロのスさんは活動の期間が空いたからといって、勢いが衰えてしまうという雰囲気は全然感じないです。

奥津マリリ：
いい意味での充電期間になっているんだと思います。自粛期間はオンラインでダンスレッスンをしたりとか“ここの腕の角度は何度？”とか普段できない細かい振りの確認など、時間がないとできないようなこともしっかりできたので、そういう意味でも満を持して、メジャーデビューに向かっていった感じはありますね。でも、来年こそは爆発できる場があったらいいなって（笑）。

――たまに有観客の対バンに出られてましたけど、ちょっと感情が抑えきれなくなっていましたよね？

奥津マリリ：
そうなんです（笑）。ちょくちょくファンの方の顔を見ながら、ライブをする機会があって、そこでは小爆発を起こしていました！　もう対面して歌えるだけで、涙が止まらなくなっちゃって（笑）。だからたぶん、自分たちのワンマンライブで、自分たちの愛する人たちが来てくれるっていうことになったら、歌えなくなるくらい感動しちゃうんだろうなって。今からその光景が楽しみです！

――それでは、2021年はどんな1年にしていきたいですか？

奥津マリリ：
2021年の世の中がどういう状況なのか誰もわからない。だから、あまり大きなことは言えないんですけど、2020年ではできなかったバンドセットワンマンはやりたいなって思ってます。やっぱり生音でお届けできる場が欲しいのと、有観客もできる状況になっていればもちろんやりたいと考えています。

――すべて、この状況がどうなるか次第ですよね。

奥津マリリ：
そうなんですよね。でも、今は根を張る時期というか、大々的なことができないからこそ、地道に広げていく活動しかしかできないと思っていて。その根っこを生やすことを、今までだったら、アイドル現場だけというかアイドル好きの方が集まるその界隈で広まっていくっていうのが多かったと思うんですけど、最近ありがたいことに色々なメディアに出させていただける機会も増えてきたので、せっかくなので、普段アイドル現場に行ったことのないような、ライブ会場にも行ったことがないような方たちにも届くような活動をしていきたいなって思っています。広げた根が一気にドーンとなって、ライブに集まってくれるっていうのが理想ですね！

――ちなみに、2020年は誕生日の時にソロ曲「こころ盗んで」をリリースしたじゃないですか。そういうソロの歌で魅せる活動は？

奥津マリリ：
やりたいんです！　だから今、ギターを練習していて。もともと弾いてたんですけど、久しく弾いていなかったので、最近また弾いている感じです。披露する場は動画とかになるかもしれないんですけど、弾き語りでもしようかな〜と思っています。

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