26時のマスカレイド［新春インタビュー前編］変化と躍進を遂げた2020年をぶっちゃけプレイバック！「昨年のキュンは『キミスキ』」26時のマスカレイド新春インタビュー前編

ツンデレって何ぞやって感じです（森）

――初めての演技はいかがでしたか？

吉井：
（つぶやくように）いやあ……大変だったね。

――撮影スケジュールが過酷だったと伺いました。

吉井：
ホント、過酷だった……。

来栖：
楽しかったんですけど、スケジュールは過酷だった……。セリフを覚える期間もそんなになかったし、初めての演技だったということもあって、頭がパンクしそうだった（笑）。セリフも、撮影していく中でどんどん変わっていくし、“こういう風にやってみようか”って、突然変わる部分もあったし、撮影する時系列がバラバラだったんで、それも難しかったです（苦笑）。最初は、とにかく必死にやっているだけだったんですけど、撮影が進むにつれて、気持ちも入り込んでいけるようになりました。役に入っていけると、演じやすさが全然違うんだなって思いました。

――みなさんの役は、ご自身の高校生の頃に近いものだったんですか？　特に中村さんは、最近まで実際に高校生でしたが、いかがでしたか？

中村：
あんなに物知りではなかったです（笑）。性格は、どうなんやろ。一緒のところもあるんですけど……ああいう知的な部分を抜きにすれば、似てたのかな（笑）。

――先輩の恋を応援したくなるタイプですか？

中村：
はい。応援ならします（笑）。

――江嶋さんは部長という役どころでしたね。

江嶋：
あそこまで生真面目な高校生ではなかった（笑）。もうちょっと楽観的だったかな。語り出すと止まらない感じは、自分と通じるかなと思います。

来栖：
私はけっこう違ったかな。基本的にテンションがローなキャラクターで、よっぽどのことがあった時に自分を繕って明るく振る舞うことはありましたけど。若干頭の固いところもあって。そういうところは自分とは違うなと思いました。特にテンション感の違いは、演じていて難しい部分でしたね。ただ、みぃちゃんが演じた千世は幼馴染みで、監督曰く“（寿）茜（来栖りんの役名）が唯一、子どもの一面を見せることができる、甘えられる存在”だと言われて、そこはもう普段と一緒でした。みぃちゃんにベタベタくっついてるので（笑）。そこはそのまま出して演じました。

吉井：
私も、茜とのシーンはいつもの感じでやりました。

――等身大の部分もありつつ、テンション感はちょっと違ったんですね。吉井さんはいかがでしたか？　1番イケイケな“これぞJK”といった役でしたけど。

吉井：
“これぞJK”でしたね（笑）。スカートを折っちゃったりするのは似てました。“短歌って何ですか？”とか、ちょっと抜けたところもあって、そこはそのままだなって思いました（笑）。ただ、あんな風にグイグイものごとを言わないですし、あそこまで感情を表に出さないというか、泣くこともないので、そこは違うのかな。好きな人が友達と被ったら、絶対引きますし（笑）。好きな人な人に近づくために部活まで変えて“（文芸部に）入部します！”みたいなこともないです（笑）。

――1番積極的な性格でしたよね。

吉井：
そうなんですよ、私は全然積極的ではないから。私、好きな人にくっつくなんてできないです（笑）。

――自分とは異なる性格を演じると、いろいろ気づきがありますよね。今回だと積極的な人のすごさを改めて感じて、自分には絶対にできないと思ったり。

吉井：
そうですよね。違う人だったからこそ、やっていて楽しかったですし、自分じゃない自分を知れたというか、新たな感情も芽生えました。

――森さんは？

森：
私もたぶん違います。種類が違うよね？

吉井：
うん、ちょっと違う。

森：
私も明るいんですけど、（向井）晴留（森みはるの役名）はニアピンというか（笑）。

――高校生の時はツンデレだったんですか？

森：
ツンデレなんてなったことないですよ。ツンデレって何ぞやって感じです（笑）。

吉井：
意外とデレだよね。

森：
うん、全然デレデレ。ドラマは、メンバーそれぞれにキャラクターを寄せてくれていたと思うんですけど、私は違っていました。

――でも、森さんはツンデレだというイメージがありますよね？

来栖：
なんでだろうね？

森：
なんでツンデレだと思われちゃうんだろう。私が、森みはるのイメージに寄せている感じなのかな。でも、ツンデレじゃないよね？　ツンデレしたことないよね？

吉井：
ヲタクへの対応がクールな感じなんじゃない？

森：
確かにヲタクにはデレたことない（笑）。

吉井：
それがツンデレだと捉えられちゃうんだよ。

森：
同じ人に、素っ気ない態度を取ったり、デレデレしたりするのがツンデレじゃないですか。私は、ヲタクにはいつも同じ態度だよ。なので、自分っぽいかもと思う部分もあったけど、やればやるほど違う部分が見えてきました。怒ってしまったり口が悪かったり……なんか違うんですよね。まあ、口もそれほど丁寧な方じゃないですけど（笑）。

――ドラマのような酷い言い方はしない？

吉井：
“うるせーなあ！”

来栖：
“くそっ！”

森：
そんな言い方はしないなあ。好きな人に対する態度も、あんな風にしたら、嫌われちゃう（笑）。“本を借りたいなら図書室行けば？”とか……。

――確かに“ツン”なセリフでしたね。

森：
“来てくれたんだから喜べよ！”って思う（笑）。

一同：
はははは（笑）。

――実際の森さんなら喜んじゃうわけですね。

森：
大喜びですよ。

来栖：
ぱるちゃんが1番演じたって感じがするよね。

森：
そうなんだけど、でも、みんな的には“森みはるっぽい”って思っているんだろうな。わかってないなぁ（笑）。

吉井：
でも、（脚本に書かれた人物像に）沿って演じたわけだから。

森：
よくできました（笑）。

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