【ソロアイドル対談・前編】寺嶋由芙＆里咲りさ「アイドルだからこそ、なんでもできる」寺嶋由芙＆里咲りさソロアイドル対談（前編）

アイドルをやめたら、やることがなくてたぶん死ぬと思う（寺嶋）

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里咲：
ソロもグループも一緒にやっていた人たちがいなくなってきているじゃないですか。でも、ゆっふぃーさんはそういうことに影響されずに、自分のフィールドでやれている感じがありますね。

寺嶋：
うーん、今までも人がやめたからやめようとか、人がやっているからやってみようって思ったことはないかな。協調性がないんです（笑）。

里咲：
最高の笑顔で“協調性がないんです”と言い切った（笑）。

寺嶋：
ふふ（笑）。協調性がないから、みんながやめるので私もやめるっていうのはない。けど、みんながやめているっていうことはアイドルブームが落ち着いているってことだから、その中で生き残っていくためにはどうしたらいいんだろう？ってことは考えている。

里咲：
私もどうやって生き残っていこうか、とか、これからなにを表現しようか、と考えたときに、年齢のこともあるし、大人になってくるから、世間的な感覚も忘れないようにしようとか考えたり。でも、難しいですよね。ただ、ここまで続けているとやめる理由はないし、走り続けるしかないというか。

寺嶋：
今やめちゃうと、せっかくやってきたことがなくなっちゃうなって思うよね。あと、何かを成し遂げたあとにやめた人とそうじゃない人だと、雲泥の差がある。それに今投げ出すのは、私も嫌だけど、ヲタクにも悪いなってけっこう思っちゃうかも。

里咲：
今後、何かを成し遂げたと思えることはあるんでしょうか？

寺嶋：
大きい会場でやることなのかもしれないし、憧れていた人との共演なのかもしれないし、それはいつ自分に来るのかわからないけど、今急に投げ出すと、これまで関わってくれた人たちがやってきてくれたことを無駄にしちゃうから、それは避けたいなって思っています。私のために書いてもらった曲たちも、このあと誰にも歌われなくなったら申し訳ないし。1人でやっているが故に、けっこういろんな人の顔が浮かぶというか。

里咲：
責任を取るのが全部自分ですもんね。

寺嶋：
人のためにやっているわけではないけど、せっかくここまで続けさせてもらったから、何か恩返しをしないうちは勝手な理由でやめてはいけないという気持ちも少しあります。

里咲：
周りの人へ恩返しがしたいということ以外に、モチベーションになっていることはありますか？

寺嶋：
ほかにやりたいことが本当になくて。やめちゃったら、たぶん死ぬと思う（笑）。やることがないーって。

里咲：
そうか、ずっとやってきたし、ずっと目指してきたから。

寺嶋：
やめちゃったら本当にどうしたらいいかわからないっていうのは、最近すごく思う。

里咲：
子どもの時からアイドルを目指していて、実際になれて、今やれていて。だからやめる理由はないですよね。

寺嶋：
現状のままでずっとやっていこうという気持ちは全然ないけど、ほかのことをやるモチベーションがない（笑）。ほかのことをやりたいって思う？

里咲：
音楽は一生続けたいなとは思っています。人に曲を書くのも好きだし。その中でほかにもやれることがあるんだったら、やっていた方がたぶんバランスが取れるタイプなので、いろいろなことにチャレンジしていきたい気持ちは常にあります。私はアイドルでずっと生きていけるとは思ってなくて、なにかほかの方法での表現もしていかなきゃいけないな、と感じたりするんです。ゆっふぃーさんがすごいなって思ったのは、この対談用の写真を撮られている姿を見ていても、完璧なアイドルじゃないですか。そこがやっぱ違うところなんじゃないかなって思っていて。

寺嶋：
いろんなことをやりたいのは、私も同じな気がしていて。アイドルを軸にいろいろやりたいけど、女優になりたいとか、そういうのはない。アイドルが好きだから、アイドルだからやれることがあるというか。例えば、握手会とか含めて好きなので。

里咲：
アイドルは全部やれますよね。ラジオに出てもいいし、テレビに出てもいいし、歌を歌ってもいいし、握手会をしてもいいし、クイズ番組に出てもいいし、みたいな。だから広いですよね。

寺嶋：
それがすごくいいなって思う。こういうメディアの編集長も、アイドルだから成立するというか。アイドルだからこそ、なんでもできる。逆に、アイドルをやめてしまうと、次にやることがすごく難しいんじゃないかなって思います。

里咲：
それで苦戦している人たちはたくさんいますよね。

寺嶋：
もうアイドルじゃないけど、歌うの？って言われてしまうこともあるじゃない。だったら、アイドルのままでもいいじゃんって思ってしまう。

里咲：
よくあるアイドル像をはめられた時に、年齢と体力が段々追いつかなくなるみたいな話が出るけど、ゆっふぃーさんみたいにそのまんまアイドルをやっている人はアイドルが天職だから、オーソドックスなアイドル像にはめられている感覚みたいなこともないんじゃないですか。

寺嶋：
アイドルだからできなくて不自由だって思ったことはないですね。ただ、気になるのは年齢。でも、それもすごく嫌だって思っているわけではなくて。やっぱり世間的に見た時のアイドルっていうものにはある程度の年齢感があるから、私の活動のことを知られていないと“27（歳）なのに、アイドルやっているの？”って言われるので、ある程度の知名度をつけないといけないとは思っていますね。

寺嶋由芙編集長＆里咲りさ、初の2マンイベント開催決定！

＜ゆっふぃーとしゃちょー 寺嶋由芙と里咲りさ初春の２人会＞
日時：2019年1月28日　開場 19:00 / 開演 19:30
会場：渋谷LOFT HEAVEN
出演（50音順）：里咲りさ、寺嶋由芙
料金：前売￥3,000／当日￥3,500
※椅子席（全席自由）
※入場時、別途ドリンク代￥600必要