前田敦子、恋する堅物委員長に！ 「強烈な男⼦6⼈の⻘春の⽚隅にいます（笑）」映画『くれなずめ』出演決定

松居大悟監督による映画『くれなずめ』（2021年GW公開）の第2弾キャストが発表された。

同作は、松居監督自身の実体験をモチーフに書かれた完全オリジナル舞台劇を映画化したもの。

物語は、高校時代、帰宅部でつるんでいた6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興（赤フンダンス）をやるべく5年ぶりに集まるところから始まる。久しぶりに出会った彼らは、その余興の後、“披露宴”と“2次会”の間の妙に長い“狭間”の時間を持て余しながら、昔の思い出に想いを馳せる。

“しかし吉尾、お前ホントに変わんねぇよな。なんでそんなに変わんねぇの？　まあいいか、そんなのどうでも”。自分たちは今も友達で、これからもずっとずっと友達でい続けるのだろうと思っていた。たった1人を除いては……。だが、この微妙な“狭間”の時間に、見るものの予想を超えていくある出来事が起こる。

今回発表された第2弾キャストは10名。映画・ドラマなど多岐にわたる活躍を見せており、近年では『町田くんの世界』（2019年／石井裕也監督）や、＜ロカルノ国際映画祭＞で上映された主演映画『旅のおわり世界のはじまり』（2019年／黒沢清監督）での好演が記憶に新しい前田敦子は、気が強く責任感があり、高校時代の同級生で、主人公の吉尾と一緒に清掃委員をしていたミキエを演じる。披露宴で再び6人と再会する紅一点の役どころだ。

吉尾ら“6人組”が怖がるヤンチャな同級生・松岡を演じたのは、映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍し、演じるだけでなくミュージカルのプロデュースなども手がける城田優。

ほか、吉尾たちが余興を披露する結婚式場のウエディングプランナーの弘美を演じるのは、2012年の女優デビュー後、映画・舞台に出演し、モデルとしても活躍する飯豊まりえ。浜野謙太演じるソースの妻・愛役を演じるのは、ドラマ『来世ではちゃんとします』で主演を務めた内田理央。

吉尾とミキエが務める清掃委員の後輩役には、子役として映画を中心に多くの作品に出演する小林喜日と、2016年結成のお笑いトリオ・四千頭身のボケ担当で、お笑い第七世代の筆頭としてバラエティに引っ張りだことなっており、今作で演技初挑戦となる都築拓紀が決定している。

そのほかにも、映画『クライマーズ・ハイ』（2008年）で一躍脚光を浴び、以後名バイプレイヤーとして数々の映画やドラマに出演する滝藤賢一。近年では舞台プロデュースのほか、若手俳優に対してのワークショップを主宰し、後進の指導にも力を注いでいる近藤芳正。劇作家、演出家、俳優として活動し、多くの作品に起用される岩松了が登場。また“赤フンダンス”の振り付けも担当したパパイヤ鈴木らベテラン勢も参戦する。

なお、タイトルの『くれなずめ』は、“暮れなずむ”を変化させ、命令形にした松居監督自身による造語。日が暮れそうでなかなか暮れないでいる状態、転じて、前へ進もうとしても障害があってウマく進めないでいる状態を形容していると監督が語るように、本作は、笑いと痩せ我慢と切なさが同居した、青春の残りカスが心に刺さる、さまざまな狭間に立つアラサー男子6人による感動作になっている。

コメント

前田敦子：
映画の中と負けないくらい、現場での6人も一瞬で青春を取り戻したかのように無邪気で無防備に高め合っていて、とにかく楽しそうで、うらやましかったです。
そんな強烈な男子6人の青春の片隅にいます（笑）。

松居大悟監督：
初恋の子は周りから馬鹿にされていて、何も言えないことが悔しかった。
何年も経った同窓会で会うと、その子の中身は何も変わらないのにみんなの目が丸くなるぐらい綺麗になっていて、ほら見たことか、と昔の自分と肩を組みたくなる。ミキエには前田敦子さんしかいない、と思っていました。12年の月日を感じさせて感じさせない、吉尾の初恋の人。作品にもならない時間を一刀両断してほしかった。
そして、何気ない瞬間を彩る素晴らしい役者陣にも出ていただきました。飯豊さん、内田さん、小林さん、都築さん、パパイヤさん。城田さんは大暴れしてくれて、滝藤さんは無駄遣いを楽しんでくれて、近藤さんはゴジゲン旗揚げから観てくれていて、岩松さんはその息子さんと僕と一緒に劇をやっていて。
劇団公演の時はメンバーが後ろを向いて出していた声だったのに、すべてに命が宿り、映画になりました。
友だちと、くれなずんでもらえたら嬉しいです。