ukka[ライブレポート]桜井美里が直接ファンへ伝えた卒業への想い「限られた時間の中で、今日も全力で一緒に楽しみたい」初のホール単独公演にて

ukka[ライブレポート]桜井美里が直接ファンへ伝えた卒業への想い「限られた時間の中で、今日も全力で一緒に楽しみたい」初のホール単独公演にて

ukka[ライブレポート]桜井美里が直接ファンへ伝えた卒業への想い「限られた時間の中で、今日も全力で一緒に楽しみたい」初のホール単独公演にて

ukkaが、12月6日(日)に東京・LINE CUBE SHIBUYAで<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>を開催した。本公演は、グループ初の全国ツアーとして今春の開催が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。今回初となるホール単独公演として、十分な感染対策のもと、収容人数を制限する形で行なわれた。本記事では、同公演のオフィシャルレポートをお届けしよう。

<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)

撮影:角田勇太

17時の開場からは、浜辺に立ちすくむメンバーがそれぞれ一点に見つめ続けてくるという透明感のある心象的な映像が映し出されていた。歓声を出すことが難しいコンサート状況下ならではの表現であった。

最後にメンバー・水春の表情が柔らかに映し出されると開演定刻に。会場が大きな拍手に包まれると、今年から使用されている「Overture」が流れ、早くもエモーショナルな世界観を作り出す。

すると、幕の後ろからメンバーのシルエットが。ステージ一面に展開される映像とシンクロする中、幕が落ちるとともにメンバーの実像が現れ、圧倒的な量のレーザーが会場を覆い尽くした。

コンサートでしか味わえない体験を冒頭から届けるukkaが1曲目に選んだのは代表曲「リンドバーグ」。ライブ終盤に披露されることが多い楽曲を最初にパフォーマンスし、11月30日に卒業が発表された桜井美里がイントロからグループとして最初に挨拶するシーンにも、このコンサートに懸ける想いが感じられる。

「帰れない!」、「ウノ-ウノ」とガーリーなダンスナンバーで会場を明るくすると、会えない時期が続いたメンバーとの“再開”に観客の戸惑う空気も和らいでいった。

<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
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<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
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<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
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<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
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<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)

MCでは改めて桜井が年内での卒業発表についてはじめて直接ファンへコメントする。“限られた時間の中で、今日も全力で一緒に楽しみたい”という言葉に、同じ会場にいながらも直接声を届けることができないもどかしさの中、応援の気持ちの込められた盛大な拍手が届けられていた。

続いて、雰囲気を一転し、カラフルなVJが押し出されたダンスチューンを展開。「Magik Melody」」、「Popppin’love!!!」と時代性のあるトラックから、ディスコテイストな「急なロマンティック」、そしてホールならではのロングアレンジとレーザーショーも盛り込まれた「わたしロマンス」と、ファンの身体を揺らしていく。

そこから、ホール公演ならではのメンバー3人ずつのレアなグループトークを織り交ぜつつ、ukkaの叙情的な歌詞の世界観を中心としたシーンに。「嘘とライラック」、「せつないや」、「ねぇ、ローファー。」、「can’t go back summer」とセンチメンタリズムとメロウが交差するメンバーの表情に、同時配信されたストリーミングの視聴者からも“涙腺が緩む”というコメントが多数寄せられていた。

<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
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<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
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<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
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<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)

初めてのイヤモニを使用したライブに触れるなど、初々しいトークでリラックスしながら、後半戦へ。

「タリルリラ」、「まわるまわるまわる」、「それは月曜日の9時のように」と、アップテンポナンバーでさらに熱量を高めていく。

本編最後のブロックでは、ukkaの真骨頂でもあるエモーショナルなクライマックスへ。

艶やかな感情で5年間の成長を見せた「おねがいよ」、「214」から、壮大なブレイクでこの日1番のライティングとレーザーをフルオンさせた「キラキラ」、「時間。光り輝く螺旋の球。」で大きなカタルシスと、セットリスト全体を通したメッセージを残してステージを後にした。

<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
ポスト
<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
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<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)
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<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>東京・LINE CUBE SHIBUYA(2020年12月6日)

アンコールでは、ukkaに改名後の1stシングル「恋、いちばんめ」で冬の空気を春めいた明るい空間に。ラストはこの日1番のクラップが起きた「エビ・バディ・ワナ・ビー」でコンサートを締めくくった。

終盤、メンバーが一部パフォーマンスから抜けるトラブルもあったが、それに即座に対応するなど、初のホール公演を堂々と走り切ったukka。

ハイクオリティのパフォーマンスの中、メンバー曰く“これを1番練習した”というホール公演ならではの全員での挨拶を綺麗に(?)揃えられなかった、ukka。彼女たちらしいといえばらしい、微笑ましい空気に包み込んだステージとなった。

なお、本公演は12月12日までアーカイブ視聴が可能。

ukkaの年内ラストライブは、11月30日に卒業が発表されたメンバー・桜井美里を含む6人体制の最終公演として12月28日(月)に新木場・STUDIO COASTで開催される。

<ukka NEXT STAGE TOUR 2020>

東京・LINE CUBE SHIBUYA
2020年12月6日

Overture
M01.リンドバーグ
M02.帰れない!
M03.ウノ-ウノ
M04.Magik Melody
M05.Poppin’love!!!
M06.急なロマンティック
M07.わたしロマンス
M08.嘘とライラック
M09.せつないや
M10.ねぇ、ローファー。
M11.can’t go back summer
M12.タリルリラ
M13.まわるまわるまわる
M14.それは月曜日の9時のように
M15.おねがいよ
M16.214
M17.キラキラ
M18.時間。光り輝く螺旋の球。
M19.恋、いちばんめ
M20.エビ・バディ・ワナ・ビー

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