【ライブレポート】神宿、関口なほ勇退「私たち神宿は明るい未来を信じて、これからも歩き続けます」

1月14日は、昨年10月から続く＜VILLAGE VANGUARD presents 神宿全国ツアー2018-2019 神が宿る場所～お控えなすって神宿でござる～＞のツアーファイナル2日目。1日目に続き、ストリームホールの4階フロアには、ヴィレッジヴァンガード下北沢店が出張出店。こちらの出張店舗で買い物をすると、神宿のグッズに限らず、すべての商品に特典会参加券がついてくる仕様で、利用したファンからは“画期的だ”との声も上がっていた。

チケットは両日ともに完売御礼、超満員の中でライブはスタート。ライブ前の楽屋裏中継から、すでにテンションの上がっていたフロアを前に、1曲目に披露したのは今回のツアータイトルにもなっている「お控えなすって神宿でござる」。さらに、「必殺！超神宿旋風」「HAPPY PARTY NIGHT」と続き、このツアーファイナルでライブ初披露となる新曲「CONVERSATION FANCY」まで、一気に畳み掛ける。自己紹介のMCを挟んで、中盤は「ビ・ビ・ビ♡」「僕らは愛を信じている」「あの娘にばれるような・・・」「Ultra Cheer」「Action！」をパフォーマンス。

MCでは、メンバーがツアーの思い出を振り返る。小山ひなが印象に残っているのは新潟のお米。ライブハウスの楽屋に炊飯器が用意されており、炊きたてのご飯がメンバーを出迎えてくれたという。一ノ瀬みかの印象に残っているのは札幌。そこで人生初めての雪合戦をしたのがよい思い出になったとのこと。関口なほの印象に残っているのは、各地のインストアイベント。オープンスペースのライブで、初めて知ってくれた人とたくさん出会えたという。

ライブ後半戦は、映画『MAX THE MOVIE』主題歌の「限界突破フィロソフィ」から。「Life is やっぱ Beautiful!」「原宿戦隊！神宿レンジャー」「Summer Dream」「KMYD」と歌い、本編は終了。アンコール1曲目は、映画『神宿スワン』主題歌の「カムチャッカ・アドベンチャー」から。「はじまりの鐘を鳴らせ」を歌ったところで、MCへ。

ここで、メンバーから重大発表が。スクリーンに映し出された、大きな発表は2つ。1つ目は、この日でグループを勇退する関口なほの“緑”を継承する新メンバーオーディションを開催すること。今回のオーディションは、UUUM、ミスiD、ビッグエコー、ヴィレッジヴァンガード、タワーレコードなど多くの企業の協力を得ての、一大イベントとなる。そして、その最終メンバーが決定するのが、4月29日の豊洲PIT。神宿にとっては、過去最大キャパのワンマンライブとなり、同時にそこが新たなメンバーが加わった新しい神宿の出発の地となる。

豊洲PIT公演に向けて、MC担当の羽島めいが意気込みを語る。

“これがまた大きな会場でして。今回のツアーも、このワンマンに向けて力をつけるためのツアーというテーマがあって、各地でみなさんからパワーをもらったので、豊洲PITでは、さらに、ぶわーっという感じのライブを、ごめん、語彙力がなくてあれだけど、進化した神宿を見せられるように頑張って行くので、4月29日豊洲PIT集合でお願いします”

さらに、今日がメンバーとしてのラストライブ、新メンバーオーディションに特別審査員として参加する関口なほが語る。

“神宿になる前、原宿を歩いていて声をかけていただきました。何の取り柄もない私だったんですけど、今のプロデューサーさんが見つけてくださって。そこから神宿に入って、私の人生はすごくすごく明るいものに変わりました。みか、めい、みき、ひなに出会えて、舁夫さんにも出会えて。これは私の人生の中での自慢です。これから未来がどうなるかはわからないけれど、私たち神宿は明るい未来を信じて、これからも歩き続けます”

歌うのは、神宿の結成からの歩みを歌詞にした「ミライノウタ」。この日が関口なほラストライブ、ずっと5人で歩んできた神宿メンバー、ここまでは涙をこらえてライブしてきたが、ここでは溢れ出る涙を抑えきれない。そして、アンコールのラストを締めるのはこの曲。ツアータイトルにもなっているこの曲。神宿メンバーが“お控えなすって”と振ると、客席からは“神宿でござる！”のレスポンスが。2度目の「お控えなすって神宿でござる」でライブは終了。最後、神宿メンバーがそれぞれの思いを語る。

羽島みき：
全国ツアーを回って、その日その日で新しい景色が見られるし、ライブの味も違うので、それをこのメンバーとファンのみなさんと一緒に味わえた、本当に濃い時間でした。私は本番弱くて、今日も振りを間違えてしまったし、本当に頼りないリーダーなんですけど、なほも近くで支えてくれるし、神宿を頑張っていくので、これからもよろしくお願いします。

関口なほ：
今回のツアーは本当にみんなの声に助けられて。ファンのみなさんも、家族も、メンバーも、関係者の方も、たくさんの方に支えられているんだなと感じました。メンバーと一緒にステージに立つのは、これからはなくなってしまうけれど、一番近くで支えているし、これからもファンのみなさんに負けないくらい神宿というグループを全力で応援していくので、みなさんも、私に負けないくらい、神宿を愛して応援してくれたらいいなと思います。

一ノ瀬みか：
今回のツアーは、見て分かる通り本当にたくさんのスタッフさんに支えられて、そして今日も後ろの扉が閉まらないくらい多くのみなさんの笑顔にも支えられて、多くの人に支えられているんだなってことを全公演を通して感じました。4月に大きな目標があるので、そこまで手が届くのかどうか、不安に思う部分もありましたが、そんな不安も忘れるくらい楽しい日々でもありました。なほとのライブは、短い私の人生の中でもかけがえのないものとなっているし、こんな頼りない私ですが、神宿ですが、これからも支えていってくれたら嬉しいです。

小山ひな：
今回のツアーもいろいろなところに行かせてもらって楽しかったし、一番ツアーをやっているんじゃないかっていうくらいのアイドルなんですけど、行くたびにその地域が大好きになるし、また行きたいなと思うし、そう思わせてくれるのは、そこで出会えたファンのみなさんのおかげだと思います。そうやって出会えるのは奇跡だと思うから、みなさん出会ってくれてありがとう。なほも、出会ってくれてありがとう。これからも、近くにいてください。あの……電話するね。

羽島めい：
今回のツアーは、「お控えなすって神宿でござる」の歌詞にある「今しか見えないこの世界に僕らの夢が詰まってる」という言葉がまったく重なるようなツアーで。ツアーでのライブは1つひとつ違うものだし、なほが勇退すると決まってからは、そのことをより一層強く感じました。だからこそ、これからも人と人との出会いを大切にしていきたいと思うし、今日関わってくれているスタッフさんたちも、今日来てくれているファンのみなさんたちとも出会えて、私たちは幸せだと思います。豊洲PITという、新たな目標も決まって、私たちは歩くことを止めません。これからも力強く前に進んでいきます。みなさんの支えが前に進む力になっています。だから、これからも私たちのことを見守っていてほしい。みんなと一緒に、これから先の未来を歩んでいけたらと思っています。

最後はメンバー揃って、マイクを通さず地声で“以上、私たち原宿発神宿でした”の挨拶。

神宿の新メンバーオーディション特設サイトは、ライブ終了後から応募を受付開始。4月29日の豊洲PIT公演の最速先行も、この日の終演後からスタートしている。グループにとって大きな1つの区切りとなるライブを終え、一旦は4人になる神宿は、また新たな目標に向かって歩み出す。

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＜LIVE DAM STADIUM presents 神が宿る場所～ここが私の生きる場所～＞
日時：2019年4月29日（月/祝）　開場/ 16:00 開演/17:00
会場：豊洲PIT
チケット：スタンディング￥4,800