CHERIE GIRLS PROJECT[ライブレポート]4thワンマンで見せつけた自身の“成長”と熱狂のドラマ

CHERIE GIRLS PROJECT[ライブレポート]4thワンマンで見せつけた自身の“成長”と熱狂のドラマ

CHERIE GIRLS PROJECT[ライブレポート]4thワンマンで見せつけた自身の“成長”と熱狂のドラマ

CHERIE GIRLS PROJECTが、11月17日(火)に渋谷club asiaにて4thワンマン公演<Grandir>を開催した。“Grandir”とは、フランス語で“成長する”という意味を持つ言葉で、メンバーはそれぞれ“成長する”ことをテーマに、今回のワンマン公演に挑んでいた。また、11月18日に誕生日を迎える音羽リイナの生誕祭も本公演の中で実施され、ゲストとして先輩グループのCHERRY GIRLS PROJECTも登場。本記事では、そんなワンマン公演<Grandir>の模様をお届けする。

4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)

取材・文:長澤智典

可愛いを詰め込んだショーケースから4体の人形が飛び出し、キラキラ輝くSEに乗せはしゃぎ出した。そんなロマンティックな光景を示すように、CHERIE GIRLS PROJECTのライブは「BELIEVE」から幕を開けた。

自分たちの未来は輝くはずと信じている4人だからこそ、期待を込めた想いを胸に元気いっぱいに歌い出す。どんなにつらいことがあっても大丈夫と歌う4人の瞳には、強い意志と希望が輝いていた。だからこそ彼女たちは、迷いない姿で舞台へ立っていたのだろう。

勢いを加速するように、ダンスポップチューン「ねぇ・・・」を歌唱。力強く疾走する楽曲の上で、4人は切ない恋心を真っ直ぐにぶつける。躍動する楽曲に身体は騒ぎたい衝動を覚えながらも、4人の切ない乙女心に気持ちを重ね合わせたとたん、胸をキュッと締めつけられる苦しさを感じた。

華やかな音を振りまく中にも哀愁を覚える楽曲だ。4人は切ない乙女の胸の内を「アネモネ」に乗せ、告白するように歌う。リードを取る音羽リイナが切ない恋心抱いたヒロインとなり、言葉のひと言ひと言へ募る想いを重ねながら歌い踊っていく。

4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)
ポスト
4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)
4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)
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4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)

その後4人は、悲しみを背負ったヒロインに気持ちを同化。痛みを感じながらも過ぎ去った恋心を振り返るように、そして、新しく生まれた恋の関係の中にある、先に進めないもどかしい恋心へいじらしさを覚えるように「VirginSnow」を披露。甘えたように、でも、どこか切なさも覚える歌声やパフォーマンスへ視線が強く惹かれる。

CHERIE GIRLS PROJECTの始まりを告げた「オキナグサ」の登場だ。4人は弾む楽曲に身を、心を預け、ときめく想いを振りまくように舞う。もどかしさを覚えるいじらしい恋心を歌う彼女たち。躍動したステージングも、4人がヒロインの強い恋心へ同調し、馳せるように想いをぶつけていたからか。

続いて“可愛い 可愛い 超可愛いー!”と歌いながら、アゲアゲの盛り上がりダンスポップチューン「らぶリパ」に合わせ、熱したポップコーンのようなさまで舞台の上を弾け飛ぶ。派手で可愛いパフォーマンスも視線を強く惹きつけるが、それ以上に、楽曲に触れている間中アゲアゲな気持ちへ導いたパワーにやられた。

どこかで耳にしたことのあるようなイントロも印象的。アガった気持ちを、もっともっとアゲて騒ごうよと誘うように、CHERIE GIRLS PROJECTは「恋のNAINAI協奏曲」を歌いながら、フロア中を狂騒した空気に塗り替えていく。声を出せず、全力で騒げない環境とはいえ、フロア中の人たちも熱い手拍子を鳴らし、全力で想いをぶつけながら会場に熱狂したパーティを描き出していった。

4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)
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4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)
4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)
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4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)

ライブは、ゲストのCHERRY GIRLS PROJECTにバトンタッチ。“エモカッコいい”をテーマに据えた彼女たちは、「君に花束を」、「神さま、お願い。」を歌い会場をしっかり温めながら、この日の主役となる音羽の聖誕祭へバトンを手渡した。

愛らしいキリンのコスプレ衣装で登場した音羽。ここで彼女が、母親への感謝の手紙を読み始めた。自身が芸能を目指すきっかけになったのが母親だったことなどを告白しながら、素直な想いを彼女は伝えていった。

手紙を読み終えた音羽は、派手派手なユーロナンバーに乗せ、パラパラダンスを披露。誰でも簡単に真似できる振りを中心にしていて、フロアでも彼女の振りに合わせ真似る人たちが大勢いたことも伝えておこう。

ここからは、CHERIE GIRLS PROJECTのメンバーたちによるケーキや花束を用意してのバースデーコーナーへ。音羽は、“毎年大人になりますと言ってたけど、見ての通り大人っぽくはなれないので、23歳は日本語を勉強し直して、もっとみんなと楽しい空間を作っていける人間になりたいと思います”と23歳の豊富を語る。すると各メンバーも、音羽の良いところをそれぞれ伝えていた。3人の言葉から、音羽の優しい性格も見えてくるようなシーンだった。

4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)
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4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)
4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)
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4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)

CHERRY GIRLS PROJECTによるゲームコーナーを挟み、再びライブのバトンは着替えを終えたCHERIE GIRLS PROJECTへ。

風に乗せて舞い上がるように、彼女たちは新曲の「風のように」を歌いながら、心のアクセルを踏み出した。とても爽やかでメロディアスな楽曲だ。胸騒がせる歌の風を、ハートに届けていく。その歌に触れ、晴れた気持ちが胸いっぱいに広がった。

続く新曲の「ミラージュ」では、華やかな音を振りまく楽曲の上で、4人がチャーミングな仕種を見せながら、ファンたちに愛らしく迫る。隠していた愛しい人への想いを告白するように歌う、彼女たち。ちょっと切ない恋心を歌いながらも、明るい曲調であるため、気持ちは心地好さを覚えていた。

小悪魔な表情をチラ見せつつ、「かわいいカースト」を歌いながら、4人は可愛く、妖しくアプローチ。女の子のきつい本心を毒づくように歌うさまに惹かれてしまうのは、彼女たちの毒に心が侵されたからか。観客もエアー肩組みをし、その場で飛び跳ねながら、沸き立つ想いを舞台上にぶつけていった。

新曲の「チャミチャミ」は、韓流スタイルをオマージュしたナンバー。4人は力強く躍動するHIP HOP系のダンスビートに乗せ、妖しく大人っぽい雰囲気を醸し出す。サビではポップに軽やかに弾けるとはいえ、そこへ至るまではけっこうな色気を振りまき、4人の新鮮な表情を味わえた気分になった。甘くプチセクシーな表情も、今後のCHERIE GIRLS PROJECTの魅力になりそうだ。

4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)
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4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)
4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)
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4thワンマン公演<Grandir>渋谷club asia(2020年11月17日)

ライブはここから一気にクライマックスまで全力で盛り上がる。CHERIE GIRLS PROJECTは、身体をピョンピョン跳ねさせる超アゲアゲの和ダンスナンバー「青春カゴメ」を歌い、テンションのレベルをマックスまで上げながら、観客と全力の笑顔でお祭り騒ぎをくり広げていった。途中に加えた“はないちもんめ”でフロアと1つになり遊びに興じるさまも、この曲に欠かせない魅力だ。

最後は、やはりこの歌。いつだってCHERIE GIRLS PROJECTのライブに熱狂のドラマを作り上げる「Distortion!」だ。この歌を聴くたびに、胸が熱く騒ぎ出す。どんなネガティブな環境にいようと、この歌に触れたとたん、心に広げた翼を大きく羽ばたかせ、淀んだ今を突き抜け、明日へ進んでいく気持ちになれる。心に小さな革命を起こすこの歌が、自分らしさを取り戻してくれる。まさに、心を高ぶらす最高のアンセムだ。

アンコールでは、彼女たちの歩みやライブには欠かせない「オキナグサ」、「恋のNAINAI協奏曲」、「Distortion!」を立て続けに歌い、フロアに本編時以上の熱狂を作り上げていった。

そして最後の最後に披露したのが、“未来”、“希望”、“継続”をテーマに、ファンたちと一緒に作り上げた新曲の「MiraiStap」。未来へ向かう気持ちを、絶対に輝いてみせると胸に抱いた力強い想いを、彼女たちは自信に満ちた歌声で会場中に響かせていった。“いつだってここが物語の始まりなんだ”と歌う言葉が強く胸に迫ってきた。そんな感動の中、ライブは終幕を迎えた。

なお、CHERIE GIRLS PROJECTは、2021年1月から12月まで、毎月第2月曜日に渋谷CLUB MALCOMEにて無料定期ワンマン公演を開催することを発表。また、逢坂茉白の誕生日当日となる4月3日に、秋葉原ZESTで<逢坂茉白生誕祭>を行なうこともアナウンスしている。

4thワンマン公演<Grandir>

2020年11月17日(火)
渋谷club asia

「BELIEVE」
「ねぇ・・・」
「アネモネ」
「VirginSnow」
「オキナグサ」
「らぶリパ」
「恋のNAINAI協奏曲」

CHERRY GIRLS PRIOJECT
「君に花束を」
「神さま、お願い。」

リイナソロ

「風のように」
「ミラージュ」
「かわいいカースト」
「チャミチャミ」
「青春カゴメ」
「Distortion!」

-ENCORE-
「オキナグサ」
「恋のNAINAI協奏曲」
「Distortion!」
「MiraiStap」

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