＜TERASHIMA KAWAII FESTIVAL＞、寺嶋由芙編集長直属「かわいい特派員」イベントレポート＜TERASHIMA KAWAII FESTIVAL＞かわいい特派員レポート

誰もが笑顔になれる平和で幸せな景色

取材・文：セラ＃

2018年の寺嶋はちょっと違った。Twitter、ブログなどにあげられる写真に人間と写っている写真が例年になく多い。大型フェスで総合司会を務めたことによる影響（職権ともいう）はもちろん大きいと察するが、それ以上にこの1年、寺嶋が意識し努力した結果である。そしてそんな1年の締めくくりがこの初の主催フェスとなる。人間の友達がいないと言っていた寺嶋が……。寺嶋のヲタクとしては涙を禁じ得ない。

開催発表から第1弾の出演者発表まで約2週間。あとから伺ったことだが、出演者は寺嶋がかわいいと思う、共演したいアーティストをリストアップし、スケジュールの都合がつく方、活動の期間が限られている方を優先して交渉など種々の条件をもとに決められたそうだ。

最初に発表されたのは虹のコンキスタドール、妄想キャリブレーションの2組だ。同じ事務所の所属アーティストである。交渉に使える時間はそれほど多くない状況を鑑みると驚きは薄いが、順当な印象であった。どちらのグループも熱いヲタクがいる。盛り上がりを期待して止まなかった。

それから1週間程、第2弾として発表された出演者は二丁目の魁カミングアウトだ。存在は知っていたものの発表時点では、私が拝見したことのないグループ。寺嶋のヲタク的には振り付けでお世話になっているミキティー本物先生のグループ。さて、どんな光景が見れるのだろうか？

そして第3弾は、原田珠々華、rionosだ。寺嶋がかねてより尊い尊いと連呼していたアイドルネッサンスから、全人類の永遠の恋人、原田珠々華。そして、「#ゆーふらいと」をはじめ寺嶋に数多くの楽曲を給するシンガーソングライターrionos。このおふたりが出演者発表の最後を飾り、すべての出演者が出揃った。

音楽に触れる上でカテゴリーを分ける必要などないが、個人的な理解ではグループアイドルにゲイアイドル、シンガーソングライター、そして主催のソロアイドル、6組なのにバラエティに富んでいる。人にはそれぞれ好みがあるが、飽きることなく、新たな扉が開きそうな期待を抱かせられるラインナップだ。

以下、ステージを見た感想である。

1.原田珠々華
1番手の原田さんの歌声はまっすぐで力強かった。心に響く飾らない無垢な歌声。ギター1本での弾き語りは音数が少ない分、歌声がクリアに聴こえる。フェスの始まりは気持ちの乗せ方に戸惑う。急激にテンションが上がるのでなく、静かな心地よい始まりが会場の空気を作ったように感じた。

2. 虹のコンキスタドール
2番手、虹のコンキスタドールさんは見ているだけで気持ちが明るくなる、元気をもらえる。大人数を活かしたフォーメーションと連動する動きの美しさ、それでいて1人ひとり歌にも動きにも個性があって面白い。さらにヲタクの盛り上がりが後押しして会場の一体感が増し、曲を知らずとも楽しめるステージだった。

3.rionos
3番手はrionosさん。お見えになった瞬間から大層緊張されているのが見てとれた。が、歌い始めたとたんに何かが切り替わったような、そして歌声の美しい透明感。息をのむという表現がしっくりくる、吸い込まれるようなステージに魅了された。MCのたどたどしさとのギャップもまた感動に拍車をかけた。なお、rionosさんの2017年のメジャーデビュー後の初めてのライブという貴重なステージであったことがMC中に明かされた。

4.二丁目の魁カミングアウト
4番手は二丁目の魁カミングアウトさん。テレビで見るオネエタレントさんのように垢抜けた面白さを勝手に想像していた。しかし、目の前にいたのは紛れもなくアイドルだった。カッコよく、かわいくありながら、振りがわかりやすく煽り方もウマいので、ついつい一緒に踊ってしまう。取材を忘れて楽しんでしまった。今フェスで一番、別の機会に伺いたいと思わせられるステージだった。

5.妄想キャリブレーション
5番手は妄想キャリブレーションさん。私がちゃんと見たことがあるのは、5人になる前の6人体制の頃で、比較するのもはばかられる程昔ではあるのだが、迫力が別物で圧倒された。もともと持っていた元気かわいい印象とはかけ離れて強くてセクシー。引き込まれて声を出すことも忘れた。活動終了が残念でならない。

6.寺嶋由芙
トリは寺嶋由芙さんだが、これについては割愛する。主催ということで相当に気合が入っていたであろうし、高音の声の伸びが感動的に美しかったし、全出演者それぞれとのコラボはリハーサル1日ずつという厳しいスケジュールにも関わらず会場を熱狂させた。もうおつかれさま、ありがとう、楽しかった以外の言葉はない。

7.オールラインナップ
本フェスのタイトルにある“KAWAII FESTIVAL”はサンリオの曲のタイトルと同じであり、タイトルの使用にあたり事前に許可をいただいたというお話は事前に聞いていたが、前物販で会場に着いた時からずっと「KAWAII FESTIVAL」が流れていた。曲の使用も許可をいただいたとのことだが、まさか全出演者で最後に踊るとは思わなかった。サンリオ大好きな寺嶋由芙が最後に見せてくれた景色は誰もが笑顔になれる平和で幸せな景色だった。

今フェスのタイトルには＜vol.1＞とつけられている。ナンバリングは継続の意思の表れ。＜vol.2＞はきっとある。

今まで共演がなかったアーティストさんに出演してほしいという気持ちもあるし、仲の良い気の知れた人たちとの濃密なコラボレーションも面白いだろう。だが、最後は毎回「KAWAII FESTIVAL」を、観客を含めた全員で踊って終わりたい。“KAWAII”と“かわいい”の融合、それだけでも見る価値はあると思う。

次回の開催を楽しみに、今後も寺嶋由芙を追い続けたい。

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