CANDY GO!GO! [ライブレポート]名古屋単独公演で仲間たちと築いた途切れない絆「これからもCANDY GO! GO!と相思相愛でいてください」
CANDY GO!GO! [ライブレポート]名古屋単独公演で仲間たちと築いた途切れない絆「これからもCANDY GO! GO!と相思相愛でいてください」CANDY GO!GO! <GIGS 2020 in NAGOYA>ライブレポート
CANDY GO!GO!が、2020年11月14日(土)にHOLIDAY NEXT NAGOYAにて、単独公演<GIGS 2020 in NAGOYA>を開催した。本記事では、CANDY GO!GO!にとって、2020年最後の単独公演になったこの日の模様をお届けする。
取材・文:長澤智典
CANDY GO!GO! <GIGS 2020 in NAGOYA>(2020年11月14日・HOLIDAY NEXT NAGOYA)
SEが鳴り響きだすと同時に、フロア中から起きた熱い手拍子。ステージ袖からは、メンバーたちの気合いを入れる声も漏れ聞こえる。
2020年最後となるCANDY GO! GO!のワンマン公演は、“CANDYいくぞーっ!!”、“オーッ!!”、“HOLIDAY NEXT、1つになろうぜっ!!”という熱いかけ声から「神様のイジ悪」からスタート。“全員で力強く拳を上げろ!!”の煽り声に呼応するように、無数の拳がフロア中から突き上がる。“意地悪な神様”による声を出せない環境があるとはいえ、舞台上も、フロア中の人たちも、互いに、ここから始まるドラマへの期待を高ぶらせていた。
気迫満載の声で歌い出す「Yes-Yes-Yes」へ。躍動する楽曲に乗せ、ダイナミックなステージングを描きだすメンバーたち。その姿に触発され、フロアから熱い手拍子が飛び交えば、大勢の観客たちが身体を大きく揺さぶり、7人が突きつける熱を全身で受け止めていた。
そして、12月9日に発売する最新シングルに収録が決まっている「Deep Surrender」の登場だ。杉本莉愛によるがなる声も強いインパクトを放っていた。勇ましい音を奮わせ、疾走する楽曲の上で、彼女たちは凛々しい姿で歌やパフォーマンスを突きつけていく。常に攻めの姿勢を崩さないところがCANDY GO! GO!らしい。
宇野みずきが歌い出し、「こころのうた」へ。彼女の爽やかな歌声が、楽曲へ嬉しい高陽を与えていく。その想いを、メンバーたちが次々と受け継ぎながら歌声を響かせていた。序盤に勇ましい姿を示していたぶん、「こころのうた」のような開放的な歌に触れることで、気持ちが嬉しくはしゃぎだす。心を笑顔で騒がせる愛らしい表情もCANDY GO! GO!には欠かせない。
“今できる最高のライブを、みんなと共有できたらと思います。最後まで一緒に駆け抜けていきましょう!!”(なぎさりん)、“気持ち的には(感染対策としてステージの)目の前に貼られているシートを飛び越えていきますので、この気持ちを受け止めて欲しいなと思います”(永瀬りか)、“(髪を染めて)ギャルになりましたー!!”(磯野未来)と、メンバーらも現状を乗り越え気持ちを1つに楽しもうという想いを、訪れたファンたちへぶつけていた。
景色を塗り替えるように、次のブロックは、なぎさりんがむせび泣く想いで歌いあげる「Let it rain」から始まった。込み上がる痛い心模様を、胸の内に渦巻く叫びを、心を震わせるような声に乗せ、なぎさりんが、磯野未来が高らかに歌っていた。
永瀬りかがリードを担う「漆黒のCANDYSM」へ。凛々しいステージングを通し、彼女たちは黒いドラマを描く楽曲へ乱反射する七色のプリズムのように光る想いを、触れた人たちの心へ降り注いでいった。
名古屋のアイドルユニット「ナト☆カン」と一緒にコラボした「スペクトル」では、カラッと晴れたビートパンクナンバーを、彼女たち自身もカラッと晴れた気持ちと笑顔で届ける。舞台上でわちゃわちゃ弾けた姿は、この歌に似合う表情だ。
気持ちを熱く躍らせるファンキーでソウルフルなブラスロックナンバー「HONEY TRAP」を通し、明るいセクシーさも示しつつ、メンバーたちが今の気持ちをアドリブで叫びながら、熱狂のドラマを描いていく。フロアでも観客たちが大きく身体をシェイクしながら、心躍らせていた。
“踏み出そう一歩また一歩 怖くないさ”と歌い上げる菜月アイルの歌声を合図に、楽曲は「JUMP×JUMP」へ。CANDY GO! GO!流の開放感たっぷりでアゲアゲなパーティロックチューンの連打だ。「The last of days」「Infinity」、この日が初披露となった新曲「Sinse 2010~」のMVを挟み、ライブは中盤へ。
舞台には、磯野未来とフードを深くかぶった菜月アイルの姿が。2人は内側に渦巻く気持ちを曝け出しながら、高陽した声でラウドな「Find it!」を歌唱。英詞を軸に据えたエモーショナルでパワフルなエモロックは2人にとても似合う。
そして、歌のバトンを受け取ったのが、永瀬りか。彼女は、夏井さらと宇野みずきをダンサーに迎え、愛らしさを振りまきながら、「Natalie」を通し、澄み渡る晴れた歌声と笑顔で乙女の恋心を爽やかに届けてくれた。
張り裂けんばかりの想いを絶唱するなぎさりんのアカペラから、楽曲は郷愁抱いたバラードの「タイムリープ」へ。募る愛しい想いを、今は触れられない人へ届けるように、言葉を噛みしめるように歌っていた。
続けて、「Kiss me more」。この楽曲と言えば、そう、杉本莉愛の感情込めた歌声を味わえるナンバーだ。彼女はメンバー全員を引き連れ、愛しい想いを少しでも輝きに変えて解き放そうと歌いだした。杉本莉愛、永瀬りか、菜月アイルは乙女の胸の内に広がった切ない恋心をドラマチックに描きだしていった。
ライブは、熱狂を塗り重ねる後半戦へ。
再び気持ちに熱を注ぐように、CANDY GO! GO!は「Fake News」を歌唱。なぎさりんがもっともっと気持ちを騒がせろと熱く誘いをかける。彼女の歌を支えるように杉本莉愛や菜月アイルが歌えば、サビではメンバーみんなで歌声を重ねる。メンバーの誘いに乗り、フロア中に生まれた手拍子が音をどんどん大きくしていく。
騒ぎたい気持ちにさらに刺激を注ぐように「overdrive」へ。メンバーも“声出せない史上、今日が1番楽しい!! 今こそ音楽の力で凹んでる気持ちを元気にさせたい。CANDY GO! GO!の音楽を必要としてくれてありがとう”(なぎさりん)、“うちらは普通じゃ駄目なんです。もっもとっと上に。うちらならきっと大丈夫。みんなと一緒に進んでいけたらなと思います”(菜月アイル)と感情を高ぶらせていた。
「Cinderella Call」では、キラキラ輝く自分になれると信じているシンデレラのように自信漲る笑顔で、7人は想いを交わし合っていた。
最新ナンバー「Since 2010~」、「The last of days」に乗せて熱い感情を届ける。今を、この一瞬一瞬を後悔することなく過ごしたいからこそ、7人は全力で想いをぶつけていた。“これからもCANDY GO! GO!と相思相愛でいてください”の言葉は胸に強く突き刺さった。
アンコールは、メンバー自身の10年間の絆と歩みをふたたび確かめるように「Infinity」から開幕。メンバーたちの強い心の絆を、菜月アイルが、なぎさりんが暖かな歌声を重ねながら繫いでいく。常に互いが互いの背中を押し合い、なかなか届かない光に向かって走り続けてきた。気付いたら、笑えない話も笑い話になるくらいの歩みと強さを手に入れていた。いつしか揺るがない関係を、メンバーたちと、支えてくる仲間たちと作りあげていた。だから簡単に夢は壊れない。そんな想いを彼女たちは、この歌に重ねて歌っていた。
夏井さらの“みなさんの心の声を届けてください”の言葉を合図に、「ファンファーレ」へ。リードを担った夏井さらは、楽しさを隠しきれず、満面の笑顔で歌を届けていた。
“いつまでもみんなとの絆が1つに繋がっていられるように”というなぎさりんの言葉を受け、CANDY GO! GO!は「endroll」を歌い出す。大切なライブの最後は、何時だってこの歌が飾ってくれる。その場にいる人たちと一緒に、これからも未来へ向かってともに歩んでいこうという約束を交わすように。いや,交わした約束の紐を、さらに固く結び直すように、CANDY GO! GO!は「endroll」に想いを込めて、互いにまたこの場所で逢おうと、訪れた人たちに熱いエールを送っていた。
CANDY GO! GO!<GIGS 2020 in NAGOYA>
2020年11月14日(土)
HOLIDAY NEXT NAGOYA
「神様のイジ悪」
「Yes-Yes-Yes」
「Deep Surrender」
「こころのうた」
「Let it rain」
「漆黒のCANDYSM」
「スペクトル」
「HONEY TRAP」
「JUMP×JUMP」
「Find it!」
「Natalie」
「タイムリープ」
「Kiss me more」
「Fake News」
「overdrive」
「Cinderella Call」
「Since 2010~」
「The last of days」
アンコール
「Infinity」
「ファンファーレ」
「endroll」
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