©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会

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伊藤沙莉、映画『ホテルローヤル』出演の決め手は声!?武正晴監督「はじめから沙莉しかいないと思っていました」

伊藤沙莉と武正晴監督が映画『ホテルローヤル』のキャスティング秘話と演出法を語ったコメントが公開された。

本作で、両親に見捨てられ行き場をなくした“自称ホームレス女子高生”まりあという、物語において重要な役どころを演じた伊藤。

彼女をキャスティングした理由を武監督は“はじめから沙莉しかいないと思っていました。原作を読んで、まりあが担任の高校教師を“せんせぇ”と呼ぶ声が、すでに頭の中で沙莉の声になっていたんです。彼女の声で再生されたように感じたことが、オファーのきっかけです”と、伊藤の特徴的な声が決め手になったことを語っている。

伊藤は自身のハスキーボイスについて以前はコンプレックスだったが、声優としてもオファーをもらえるようになったことで自分の個性だと思えるようになったと話した。

また、武監督からの演技の指示については次のように振り返る。“ずっと口を開けているなど、とにかく無駄な動きをしてと。だから、観ている人にはまりあという役がちょっと能天気で少しバカっぽく映ると思います。私もはじめは何でだろうと思ったけど、彼女の役はそういう風に見えれば見えるほど、切なく感じさせることができるとわかりました”。

続けて、“監督はいつも私たち役者に少しだけ余白を残してくれます。撮影現場で「まりあは親が出て行って、誰もいない家に帰った時どんな気持ちだったんだろうな……」とまりあの気持ちを私の中で膨らませられるような言葉をそっと投げ掛けてくれました。こういう気持ちだったんだ、と限定せずに、役者自身に役の内面を想像させる機会を与えてくださるんです”と述べた。

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