神宿［インタビュー］音楽的進化が生んだアイドルとしての深化「アルバムすべてに私たちが伝えたい想いがつまっている」神宿『THE LIFE OF IDOL』リリースインタビュー

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レコーディング本番では、1曲1曲を大事に歌えたなとは思います（一ノ瀬みか）

──8月10日の＜六本木アイドルフェスティバル2020＞の時に、マネージャーさんから“曲作りが大変で、アルバムの制作スケジュールはけっこうギリギリなんです”というお話を伺っていて。だから、レコーディングもけっこう最近だったのでは？（取材日は9月17日）

めい：
わりと最近ですね。ツアー中です（笑）。

みき：
9月頭くらいにレコーディングしました（笑）。

塩見：
ツアー中に作詞しながら、ライブ会場でプリプロして、それをメンバーに共有して、次の日にレコーディング、みたいなタイトなスケジュールでした。

──すごいですね。じゃあ、移動中にも詞を書いたり？

塩見：
そうです。みんなも（プリプロを）聴き込んで、それぞれ自分なりの解釈をしてもらってっていう感じで。

──そんなタイトなレコーディングは初めて？

みき：
最近はいつもそういう感じなんですけど、以前は1ヵ月前くらいに曲をいただけて、それを聴いてレコーディングという感じでしたね。それが今回は新たに3曲も作ったので、余計にタイトになったのかもしれないですけど、けっこう大変でしたね。

──でも、タイトな方が、逆に集中力が高まってよかったりする場合もありますよね。

塩見：
精神面では鍛えられましたね（笑）。

みき：
きっと（塩見が）1番そうだよね（笑）。

塩見：
でも、この期間にすごく向き合えたなと思っていて。作品って、メロディと言葉が重なり合って、さらにメンバーがそれぞれの解釈でそれぞれの表現をして、世の中に出て行く……それってすごく深いものだなと改めて思いましたね。私も作詞の作業中はメンバーそれぞれのことを想いながら書いたし、自分自身とも向き合ったので、とてもいい期間になったという意味でも、すごくいい作品になったし、自分の人生の中でもすごく大事な作品になったと思ってます。

──塩見さんにとっては、『THE LIFE OF IDOL』は、ある意味神宿として初めての作品になったわけですよね。ベストアルバム（2020年1月リリースの『kamiyado complete best 2014-2015』、『kamiyado complete best 2016-2017』、『kamiyado complete best 2018-2019』）の時は、過去にあった音源を塩見さんのみが歌い直したわけでしたが、その時とはやっぱり意識は変わりましたか？

塩見：
全然違いましたね。やっぱり自分たちで作っていったということもあるし、どうにかして自分たちの内面を、（ファンの）共感だったり憧れに繋げたいという想いが強かったので。昨日、ちょうどマスタリングだったんですけど、曲間の秒数まで決めたりして、出来上がったものを最後まで聴いて改めて思いましたけど、全然違うジャンルの楽曲がありながらも、根底にあるものは一緒なんですよね。私たちの人生だったりパーソナルを切り取っているという意味では、1曲目から8曲目まで全部同じだし、すべてに私たちが伝えたい想いがつまっているんです。

──一ノ瀬さんは、今回のレコーディングはいかがでしたか？

一ノ瀬：
毎回デモやプリプロ（の仮歌）は私が担当しているんですけど、その時点で歌詞やメロディラインが定まっていない時は、しおみぃと相談しながら“じゃあ、このパターンを歌うね”とか“何パターン録ってみる？”みたいに試していました。レコーディング本番では、やっぱり1つひとつの曲で想いの込め方も違いますし、その点、1曲1曲を大事に歌えたなとは思いますね。

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