TEAM SHACHI、アメフラっシ、デビアンにthe GazettE? EDMとラウドなバンドの絶妙な関係|「偶像音楽 斯斯然然」第40回

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TEAM SHACHI、アメフラっシ、デビアンにthe GazettE? EDMとラウドなバンドの絶妙な関係|「偶像音楽 斯斯然然」第40回

記念すべき連載第40回目は、EDMを軸に昨今ユニークなサウンドを聴かせるグループをピックアップ。そもそもEDMとはどういう音楽なのか?という基礎知識をはじめ、アイドルとV系の共通項など、冬将軍が独自の視点で綴る。

Ringwanderung 不規則なようで規則正しく美しい幾何学模様

先日の<DDD>といえば、Ringwanderung、個人的に“もっと世に知られるべき!”と心から願っているグループである。以前ここで紹介した時は音源リリース前だったので、改めて触れたい。

Ringwanderung「ハロー ハロー」

Ringwanderungは鍵盤ロックである。鍵盤メインのトラックは無機質にもなりがちで、ちょっと冷たく聴こえる印象もあるのだが、Ringwanderungはどこか温かみを感じる音像が素晴らしい。それはライブでも同様で、野外だろうが屋内だろうが心地よい音を鳴らしている。<DDD>でも野外ステージだったが抜群のサウンドだった。

どの曲も素晴らしいのだが、特にこの「ハローハロー」はポストロックやマスロック、現代音楽に通ずる前衛的で実験的な要素を孕みながらも、アダルトでジャジィな小洒落た雰囲気のある楽曲。緩急をつけながらパタパタと展開していく展開、超絶技巧なピアノの旋律に折り重なって躍る歌メロ。不規則なようで規則正しく美しい幾何学模様を眺めている気分になる。

全員が“歌える”メンバーだし、規律の揃ったパフォーマンスもいい。濃い縹色のような絶妙な和色をあしらった軍服風衣装も個人的にものすごく好みである。照明演出含め、もっとガッツリちゃんと観たい聴きたいと思っていた矢先、11月29日に渋谷DECEOでのワンマンライブ発表。改めて“もっと知られるべき!”グループである。

余談だが、癖なのかあざといのかわからないが、ライブ中、左口角を舌でペロっとする、みょんの仕草、あれはズルい。本当にズルい。

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