撮影:引地信彦

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内田理央、女優としての新天地を見せる主演舞台『星の数ほど星に願いを』開幕!

内田理央の主演舞台『星の数ほど星に願いを』が、8月27日(木)に紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて開幕した。本記事では、初日公演のオフィシャルレポートをお届けする。

撮影:引地信彦

テレビドラマや雑誌モデルで活躍著しい内田理央が、“ナンセンスコメディの極北”と称されるブルー&スカイの演出で、どのような演技をみせてくれるのか楽しみに観劇したが、予想をはるかに上回るコメディエンヌを演じ切っていた。

作品世界は、設定・役柄・セリフ・展開と、すべてがデタラメ。そんなバカバカしい世界に身を委ね、内田は、冷酷な銀行員、実はいい人、おバカキャラ、恩返ししたい思いやり女子、などを自在に演じ分け、観客を笑いへ誘う。女優としての新天地を開拓できていた。

そして、田村健太郎・大堀こういちをはじめとする共演者たちもブルー&スカイの世界観を見事に体現し、かつ、それぞれが個性的で、噛み合っているか合ってないかわからない会話でさえ自然に愛らしく思える。

客席は終始笑いが絶えず、くり出されるナンセンスな世界と驚きの結末によって最後は呆然とも言える様子だった。

そして特筆すべきは、出演者全員がフェイスガードをつけて演じており、情勢を取り入れたところ。今だからこその見ごたえがあった。

本公演は、9月6日まで紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演。内容は、まったく不要不急ではない。不要不急の今だからこそ、不要不急ではない舞台作品が上演される意義を感じられた作品だった。

感染対策も万全なので、1時間50分間、今だからこそ同じ空間を共有しながら、安心してナンセンスな笑いに身を委ねたい方にはぜひお勧めしたい。

撮影:引地信彦
ポスト
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