Neat and clean-ニトクリ-［ライブレポート］眩しい青春の日々を描いた1stワンマン公演「もっといい景色をみなさんにお見せできるように頑張っていきます」

取材・文：長澤智典

大きなスクリーンに映し出されたメンバー紹介の映像とキラキラとした音へ導かれるように、舞台上へ9人が姿を現した。大きく鳴り響きだした手拍子。観客たちの期待を花咲かせるように、Neat and clean-ニトクリ-のライブは「Twinkle☆Day」からスタート。

彼女たちは笑顔を浮かべ、澄み渡る歌声を、眩しい青春の日々を描くように会場中へ響かせる。みずから恋に恋する乙女となり、愛しい人へ向けた気持ちを真っ直ぐに届けてゆく。

ときめく気持ちを膨らませるように届けたのが、「アマガミ♪インフレーション」。心弾む4つ打ちのビートとシンクロするように、軽快にステップを踏み、歌い踊る彼女たち。メンバーみんなで気持ちを1つに歌ったときの清楚な声や、スカートを翻し軽やかに舞い歌う姿に触れ、胸がドキドキ高鳴りだす。

するとここで楽曲の速度が一気に上がりだした。沸き立つ感情を抑えきれず、想いを告白するように彼女たちは歌う。「恋と君時計」は、恋したときのドキドキを覚えさせるものだった。

続けて「青春ガール」を愛らしく歌うNeat and clean-ニトクリ-。眩しい笑顔で“君が好きだ、本当に好きだ!!”と彼女たちに歌われるたび、観客は本当なら“俺もー!!”と返したい気分だっただろう。それくらい、青春を謳歌してゆく姿へ心が沸き立ち続けていた。

“今日はみなさんの想い出になるように。そして、私たちの大きな一歩となる素敵な空間を作っていきたいです”。その言葉に示されているように、舞台上には甘兎うたう、安藤芽才実、和葉七愛、日向端くるみ、小川すずの姿があった。

彼女たちは、秘めた想いを告白するように「アマガミ♪インフレーション」を歌唱。先に歌った全員バージョンとは異なる表情や心模様を描き出す。同じ楽曲でも、歌い手の表現や表情次第で彩りや魅力が変わることを彼女たちは示していた。

また秘めた情熱を燃やすように「Dear」を歌ったのが、夢咲かなこ、花宮るい、神崎れおな、姫川りか。彼女たちは胸を熱く騒がせながら、抑えきれない感情をぶつけるように歌う。熱情する恋心を躍動する楽曲とシンクロしながら、4人は愛しい想いを胸の内で焦がし続けているようだった。

後半、楽曲は、激しさと闇を一気にまといだした。9人は、爆発寸前の感情を「BLACK＆WHITE」にぶつけだす。笑顔を封印し、挑発するような視線とパフォーマンスを武器に、凛々しく歌を届けていく。9人が想いを一つに歌い躍る姿は、とてもクールな魅力を放っていた。

感情のストッパーを一気に外した彼女たちは、沸きだす熱情を「君が私にくれた永遠の贈り物」に乗せ、“愛してる 誰よりも”と歌いだす。くり出されるしなやかで躍動的なパフォーマンス。“愛してる 誰よりも 渡さない 渡さない”と熱情的に歌う姿へ向け、フロア中に無数のサイリウムの光が舞っていた。

さらに華やかな「愛時雨」に乗せ、Neat and clean-ニトクリ-は愛しい人への想いを真っ直ぐに伝える。フロア中から伸びた無数の手が、メンバーたちの想いをしっかり受け止めていた。

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ここで、メンバー1人ひとりが今の想いを語りだした。

姫川りか：
思い立って自分もアイドルになりたいと思わなかったらここに立っていることもないし、普通に生活してたら感じられないような素晴らしい経験を毎日させてもらえて、嬉しく思ってます。

小川すず：
わたしは中学生の頃からアイドルの現場に通ってたから、自分がステージに上がって歌い踊っているのが夢みたいで、幸せです。こうやって頑張れているのは、応援してくれているみなさんのおかげです。

神崎れおな：
こうやっていっぱいの人に愛してもらえて、すごく嬉しいです。れおなもみんなのことが大好きなので、これからも一緒にいようね。

日向端くるみ：
毎日楽しいので、これから先もNeat and clean-ニトクリ-として活動しながら、みなさんに感謝しつつ。アイドルとしても、1人の人間としても成長していけるように頑張るので、これからも見守っていただけたら嬉しいです。

和葉七愛：
いつも“ちゃんと続けてて偉いね”とヲタクの人たちが褒めてくれて、甘やかされてばかりいるんですけど。もう大人になりたいので心配しないで、ライブに来てくれたら嬉しいなって思います。

安藤芽才実：
ワンマンライブのタイトルにある“黎明”という言葉には、これからの幕開けという意味が含まれています。1stワンマンライブが、これからのNeat and clean-ニトクリ-の始まりだと思っているので、これからも思い出を増やしていけたらなと思っています。

甘兎うたう：
この日の発表を1月にしてからも、Neat and clean-ニトクリ-にはいろんなことがあってみんなを心配させてしまったと思うんですけど。みんなが“待ってるよ”と言ってくださったんで、こうやって立つことができました。ありがとうございました。

花宮るい：
Neat and clean-ニトクリ-さんは（トークでは）真面目なムードが苦手なようで、こんな風に育てた覚えはないですが（笑）、みなさん素直でとてもいい子なんだなって思います。そのままの気持ちをストレートに伝えることが出来るように、Neat and clean-ニトクリ-の現場はあったかいなと感じています。これからはお姉さん組としてNeat and clean-ニトクリ-を引っ張っていけるようにわたし自身も成長していきたいなと思っています。これからも真っ直ぐ進んでいきます。

夢咲かなこ：
アイドルをするのが初めてで、こんなに早くワンマンができるなんてあり得ないと思っていたから、こうやってできていることが本当に嬉しいです。夢だったことが現実になっているのは、応援してくれるみなさんのおかげです。こう見えて悩みもあるんですけど、ステージに出て、楽しそうなみんなを見ると、本当にやってきてよかったなと思うし、これからも頑張ろうって思います。このワンマンも通過点だと思うので、これからもっといい景色をみなさんにお見せできるように頑張っていきます。

花宮るい：
Neat and clean-ニトクリ-はまだまだ前に進んでいきます。みなさんの温かい応援と愛で成り立っているグループです。1人ひとりの応援を私たちはエネルギーにして、少しでもみなさんに愛とパフォーマンスでお返しできるように日々頑張っていますので、これからもNeat and clean-ニトクリ-の応援をよろしくお願いします。

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本編最後にNeat and clean-ニトクリ-が届けたのが、「Nの予感」。フロアにも9色の光が輝き、揺れている。メンバーたちは今、この空間で青春を謳歌してゆく喜びを、汚れなき真っ直ぐな歌声に乗せフロア中に響かせた。メンバー1人ひとりが、手にした輝く光を大きく揺らしながら、支えてくれる仲間たちへ光を降り注いでいた。

アンコールは、1stシングルの表題曲「Dear」からスタート。華やかでダンサブルな楽曲が鳴り響くのに合わせ、メンバーたちが想いを強く込めながら歌いだす。好きという感情を、昂る気持ちを燃やすように歌う彼女たち。フロアでも、数多くのサイリウムの光が大きく揺れている。

続けて熱情をぶつけるように「刹那の恋」を歌いだした。切ない心模様を歌いながらも、その歌声には凛々しさと力強さが漲っている。心に傷を刻むほど、その想いは逆にたぎっていった。

最後にNeat and clean-ニトクリ-、は、この日の始まりを告げた「Twinkle☆Day」を再び歌唱。会場中にカラフルな光と眩しい青春の風を吹かせるように、彼女たちは満面の笑みを浮かべ、軽やかにステップを踏みながら、愛しい恋心を眩しい光（歌）のシャワーとしてフロア中に降り注いでいった。

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