かみやど［インタビュー前編］初めてのCDに刻んだ成長の証「私たちの歌を聴いて“自分も頑張ろう”と思っていただけたら嬉しい」1stアルバム『HRGN』リリースインタビュー前編

みんなでちゃんと立ち止まって考えられるようになった（萩田ここ）
意見をまとめる時に世界大戦が起きることはあります（笑）（桜木こと）

──では、萩田さんはいかがでしょうか？

萩田ここ：
メンバーの印象は、オーディション期間中に比べたら、いい意味でこの1年で変わってきてて、どんどんみんなのいいところが出てきたなと思います。でも、この6人の初期のワチャワチャ感というか、楽しい感じはなくなってないし、そこはずっとこのままでいてほしいですね。あと、始めたばっかりの時は、時間が淡々と進んでいるような感じがして、“次はこのライブ、その次はこのライブ”……ってトントントーンって進んでいた印象があったんですけど、今、コロナの影響で自粛とかもあって、自分たちの活動のこととか、何をどうやったらよくなるか？とか、そういうことをみんなでちゃんと立ち止まって考えられるようになったかなと思います。

──最近、“こういうことやろうよ”みたいな話し合いが増えているんですか？

石綿：
最近、増えましたね。みんなが集まると自然にそういう話になったり。

桜木：
YouTubeをやり始めたのもあって、それでいろいろ話し合ったりしてるよね。

──どういう話が1番多いですか？

石綿：
例えばYouTubeなら、何ヵ月の間にチャンネル登録者数をここまで増やすとか、目に見える目標をみんなで提示したりしてますね。

──言い争いなんかはないんですよね？

石綿：
普段はないですけど、たまにはあります（笑）。

全員：
フフフ（笑）。

石綿：
言い争いじゃないですけど、戦争みたいな（笑）。間隔を空けて、世界大戦……みたいな規模ではあります（笑）。

──へ～それは意外。

桜木：
“ウザイんだよ！”とかそういうんじゃないですよ（笑）。“私はこう思ってるんだけど、いつも意見を言わないあなたはどうなの？”みたいな感じで、みんなの意見を1回まとめようっていう時に世界大戦が起きることはあります（笑）。

石綿：
そういう話はこれまではあまりお互いに言わなかったんですけど、1周年のタイミングで言うようにしました。別に悪いことじゃないし、グループにおいて絶対に大事なことだと思うから。逆に、そういう話し合いとか言い合いはできてよかったって思います。もちろん精神的にも疲れるし体力も使いますけど、絶対にあっていいことだと思います。

──意見をぶつけ合ったとしても、この1年で、お互いの信頼関係が揺るがないようになったんでしょうね。

全員：
（何度も頷きながら）確かに。

──では、藤田さんは、この1年間の成長についてどう思っていますか？

藤田みゆ：
私の感覚的には“もう1年経ったのか”って感じなんですけど、みんなでデビューライブとかの映像を振り返った時に、すっごいヒドいなと思って（笑）。聴きたくないし観たくないくらいヒドくて。今は、そう思えるくらい、歌とかダンスも形になってきたということだと思います。MCも1年前はヒドくて（笑）、台本があるにもかかわらずグダグダだったり、逆に“台本感”が丸見えだったりしたんですけど、今はWEB特典会を毎週やっていることもあって、台本がなくても自分たちの言葉でちゃんと回せるようになってきたり、ライブのMCもざっくりとしたことだけ決めて、あとはライヴごとにその場の流れで話せるようになってきたのは、すごく成長したかなと思います。

──自分の言葉で話せるようになったんでしょうね。

藤田：
言わされてる感じじゃなくて、その時に思ったことを伝えられるようになったかなと思います。あと、個人的には、すごく歌が苦手で、豊洲PITの映像を観てもヒドいんですけど、ボイトレの先生によく言われるのが、“あの時はまだ自分がヘタだってことにも気づいてない”って（笑）。“間違ってる音程を正しいと思って歌ってるけど、今は、音を外したって自分でわかるようになってる”って、“無知の知”じゃないですけど（笑）、“スタートラインには立てたから、ここからウマくなっていくよ”って言ってくださって。確かに、それまでカラオケにも行ったことがないくらい、歌にちゃんと向き合ったことがないので、実際、自分がヘタなんじゃなくて、周りのみんながウマいんだと思ってたんですよ（笑）。

全員：
（手を叩いて爆笑しながら）新しい！

藤田：
“周りの友達みんな、歌ウマいなぁ”と思ってたんですけど、自分が苦手なんだなって自覚できました（笑）。それは成長だし、ちゃんと向かい合って、どうすればちょっとでもウマくなれるのかって考える機会が、この1年ですごく増えたなと思います。

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