26時のマスカレイド[ライブレポート]グループへの強き想いが溢れた<新メンバー発表ライブ>「選んでもらったからには、頑張っていきたいです」 <26時のマスカレイド 新メンバー発表ライブ>ライブレポート
鶴岡 舞
Pop'n'Roll Editor(編集者)
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26時のマスカレイドが、6月21日(日)に<26時のマスカレイド 新メンバー発表ライブ>を開催した。無観客ライブ配信でファンに届けられたこのライブは、来栖りん、吉井美優、江嶋綾恵梨、森みはるによる4ヵ月ぶりのステージに加え、タイトルのとおり、半年にも及ぶ新メンバーオーディションの結果発表の場となった。本記事では、4人体制最後のパフォーマンスと、ファイナリスト10名が自身の成長とグループへの想いを込めて全力で臨んだステージ、そして感動を呼んだ結果発表の模様をお伝えしたい。
<26時のマスカレイド 新メンバー発表ライブ>
変わらぬ輝きを見せた4人のステージ
配信開始の18時定刻となり、SF風アニメーションのオープニングムービーが流れ、“26時のマスカレイド 緊急事態宣言解除”の文字が映し出されると、ファンはもちろんメンバーも待ち焦がれていた4ヵ月ぶりのライブがスタートした。
昨年の夏をともに駆け抜けたサマーチューン「ちゅるサマ!」から弾けるテンションを爆発させていく4人。来栖が“待ち合わせ”をする振り付けは、この配信ライブでのメンバーとファンの久しぶりの再開への喜びを連想させるものであった。
続く、「エンジェルナンバー」では、ニジマスのライブの醍醐味でもある江嶋&吉井が生み出す観る者の心をグッと掴む美しいハモリが炸裂。デビュー当時からの人気曲「B dash!」では、配信のコメント欄がメンバーコールで埋め尽くされる。仲睦まじいメンバー間のアイコンタクトも健在だ。4ヵ月ぶりのライブということを感じさせない軽やかなパフォーマンスを展開していく。
自己紹介を兼ねたMCでは、“久しぶりのライブはテンションも上がるけど、息も上がりますね”と正直な気持ちを明かす。森と吉井は配信を観ているファンの姿を予想するなど、和気藹々としたトークをくり広げた。
来栖が“ライブ自体が久しぶりということで、全曲久しぶりの曲になるんですけど……。久しぶりにあの曲を披露したいと思います”と、「アイリス」へ。4人がアカペラで歌い出し、美しいハーモニーを響かせる。まだYouTubeの振りコピ動画でしか音源が解禁されていないこの曲で、視聴者の心を華やかに色づかせていった。
雰囲気を落ち着かせて、「スノウメモリー」で酔わせる。配信ライブでも普段のワンマンライブと変わらないクオリティの楽曲とリンクした照明や、バックスクリーンの演出が頼もしい。ニジマスチームが彼女たちの魅力を最大限まで引き出していた。
ラストは、江嶋が“ニジマス、これで最後の曲になります。みんな大好き、「ハートサングラス」!”とタイトルコール。メンバーがセルフでコールを入れ、自分たちもこのステージを存分に楽しむ。しかし、テンションを上げすぎたせいか、歌詞を飛ばしてしまう場面も。それすらも愛くるしいと思わせてくれるメンバーの天真爛漫さもまた、彼女たちの魅力の1つであることは間違いない。
ラスサビの前には、<TIF 2017メインステージ争奪LIVE>から大切なライブでの恒例となっている円陣を披露。ここでは感極まって瞳に涙を浮かべるメンバーの姿も。その涙は、今回の新メンバーオーディションをはじめ、これまで歩んできた彼女たちの道のりが順風満帆ではないことを表すものであった。
26時のマスカレイドにとって4ヵ月ぶりのライブは、江嶋が“ニジマスをギュギュッと詰め込んだセットリスト”と述べたとおり、バリエーション豊かな楽曲をバランスよく披露するものであった。4人は鮮やかな光景をステージに描き、新メンバーファイナリストへライブのバトンを渡した。
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