Berryz工房・須藤茉麻「悪役かラスボスにしか見えない」 踊る阿呆だけどただのバカじゃない7人の超個性派集団
冬将軍
音楽ものかき
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Berryz工房(無期限活動停止中)・須藤茉麻の、過去の自分たちを振り返りながら“悪役かラスボスにしか見えない”というツイートが、まさにベリヲタ(Berryz工房ファンの俗称)の総意であると話題だ。
茉麻が指しているのは、艶っぽいボーカルが映える魅惑のダンスチューン「WANT!」(2012年)のMV。
そういえばこの時のシリイベ(CDに同封されているシリアルコードで応募するライブイベント)、大雪で大変だったなぁ……(しみじみ) 「WANT!」(30thシングル 2012年12月19日リリース)
黒と紫の色合いの、ある意味で“際どさ紙一重”のセクシーな衣装を纏って歌い踊る。挑発的なポーズをキメるメンバーの表情も印象的だ。しかし、“悪役かラスボスにしか見えない”含め、茉麻の発言にある“少しエロい衣装を着てもお下品にならないのがベリ”は、当時のヲタみんなが思っていたことでもあり、年月が経ってメンバーからこういうダイレクトな発言が出たことは何だか胸がアツくなる。
しかしながら、よくよく考えてみれば、“悪役かラスボスにしか見えない”なんていう表現が褒め言葉になるアイドルなんて、後にも先にもBerryz工房だけだろう。
超個性派集団
Berryz工房といえば、多くのアイドルが口にする紹介定型句“個性的なメンバーが〜”を、全力で潰しに掛かってくるほど個性的すぎるグループである。それは嗣永桃子と熊井ちゃん(熊井友理奈)の身長差が26cm(のちに30cm以上あったと判明!?)あるとか、絵面が強い、というだけでなく、ハロー!プロジェクトのグループが一堂に介す場でも1番アクのつよ……、目立つと言われてきた。その様を“全員4番打者”と評したのは、武井壮。『アパッチ野球軍』である。
当時のハロー!プロジェクト総勢29名によるフリー長回し映像だが、Berryz工房(青衣装)の結託した占拠具合いがすごい…… ハロー!プロジェクト モベキマス「ブスにならない哲学」(Group Lip Ver.)(2011年)
プロデューサーのつんく♂も、各グループによって楽曲の棲み分けをしていた中で、Berryz工房はどんな曲でも想像を超えたBerryz工房の曲になってしまうと言いながら、実験的なものからトンデモ曲まで面白がって作っていた節があった。毎回毎回“なんだこの曲は!?”“なんなんだこの衣装は!?”なんて騒ぎつつ、ヲタのみなさんもそれに全力で乗っかって楽しんでいたのである。
“セクシーすぎて鼻血出ちゃうんじゃないのかな”夏焼雅談 「愛の弾丸」(26thシングル 2011年6月8日リリース)
身体のラインがはっきり出た真っ赤なライダースーツの「愛の弾丸」(2011年)、歌唱面ではめちゃくちゃ高難易度曲でありながらも、その衣装ゆえに肝心の楽曲がちっとも耳に入ってこない「ああ、夜が明ける」(2011年)など、セクシー路線を超越したものがBerryz工房にはあった。
「ああ、夜が明ける」(27thシングル 2011年8月10日リリース)
“大胆でエレガント 品は高く” 「ゴールデンチャイナタウン」(32ndシングル 2013年6月19日リリース)
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