滝沢あきな(ワンダーウィード)

ワンダーウィード、滝沢あきな&花咲ひなた卒業公演に卒業生も全員集合

Pop'n'Roll 編集部

Pop'n'Roll 編集部

2018.11.26
  • ポスト
  • シェア
  • ブックマーク

ワンダーウィードが3周年記念ワンマンツアーのファイナル公演を11月25日(日)にマイナビBLITZ赤坂にて開催。この公演をもってメンバーの滝沢あきなと花咲ひなたがグループを卒業した。レポートが到着したので以下にお届けしよう。

彼女たちがライブ活動をスタートさせたのが、2015年7月28日。以降ワンマンライブを重ねるごとに飛躍的に動員数をあげてきたワンダーウィードは、本公演までに(赤坂BLITZ時代を含む)マイナビBLITZ赤坂公演を3回経験している。2018年6月にはシングル「Parallel world」でメジャーデビューし、その後全国6都市8公演に及ぶ<ワンダーウィード 3周年記念ワンマンツアー「夏の風>へとなだれ込んだ。

ツアーファイナルのこの日を持って唯一の初期メンバーの滝沢あきな、そして花咲ひなたが卒業。生バンドを従えて全26曲を披露したように、本公演はワンダーウィードにとっても大きな節目となるライブになった。

荒ぶるバンドの演奏へ導かれ、メンバーたちが舞台へ姿を表す。ライブは自分たちの意志を強く示す、ワンダーウィードのメジャーデビュー曲「Parallel warld」から幕を開けた。自分たちの個性を輝かせるためなら世の中のルールや縛られた規則など壊してしまえと、彼女たちは歌いかける。その強い意志に心が熱く昂った。

<ワンダーウィード 3周年記念ワンマンツアー 「夏の風」ツアーファイナル >

ここからは、卒業を控えた滝沢あきなと花咲ひなたを除いた5人のステージへ。チャーミングな仕種を振りまきワンダーウィードが届けたのは「恋に休みはない」。胸をときめかす歌に触れたとたん、心がドキュンと高鳴った。甘えた彼女たちの歌声に、こちらも心がバクバク疼きだす。

熱を集め疾走する「欲張りGIRL」に乗せ、凛々しい表情と歌声を魅力にせまる彼女たち。とても挑発的なステージングだ。その中から見える力強い意志に心が震えた。彼女たちの煽る声へ、共に拳を振り上げ叫ばずにいれない。沸き上がるフロアーへ眩しい輝きを降り注ぐように、ワンダーウィードは「unite」をプレゼント。軽快なステップを踏みながら、舞台上を歌い飛び跳ねるメンバーたち。

「いえー、君が好き!!」「わたしの想い届いてますか」と、満面の笑顔で5人は歌いかけた。「peace」を通し「君が好き」と歌われるたびに、気持ちがドキドキ早鐘を打ち続ける。無邪気な笑顔で「となりで笑顔でいてね」「想い届いてますか」と歌われちゃ、「もちろん」と言いたくてたまらない。

クールな香りも滲ませ、凛々しい表情とパフォーマンスを魅力にワンダーウィードは「ワガママリア」を歌唱。強い意志を示す楽曲を歌う彼女たちの姿を見るたびに、心に熱い想いが込み上がる。それだけ彼女たちが、観客たちの気持ちを引っ張ってくれるからだ。

舞台上をくるくるとまわり、ステージの上に5人は小さな花を咲かせてゆく。彼女たちは「小さな花」を通し、生きる意味を問いかけた。可愛いだけじゃない、心を揺さぶるメッセージもワンダーウィードは歌いかける。その歌に心揺さぶられるからこそ、彼女たちの想いを全力で受け止めたくなる。

ちょっぴりセンチメンタルな気持ちも忍ばせ、ワンダーウィードは「タイムマシーン」を歌唱。「ありったけの声を張り上げたよ」の声へ負けじと、フロアーからも熱い声が飛び交う。夢に向かう真っ直ぐな気持ちを、彼女たちは「タイムマシーン」に乗せ届けてゆく。

MCコーナーでは、地方遠征の思い出話を披露。北海道で食べたスープカレーやジンギスカン、福岡ではラーメンともつ鍋、大阪ではたこ焼きを食べ、名古屋ではヤバトンのお弁当を食べ……と、何故か食べ物の話が中心。それまでの熱狂とは対極にあるプライベートな表情の見えるトークも彼女たちの魅力かもしれない。

「あふれたす想いを to you!!」。披露したのが、胸をキュンキュンときめきの色に染めあげる「サンシャイン」。無邪気な可愛さと元気を振りまく姿がとても眩しい。その姿に触れながら、会場中の人たちも大きく手を振り心をときめかせていた。

手拍子をするメンバーに誘われ、会場中の人たちが「あなたと二人で」に合わせ大きく手拍子をすれば、熱い声をぶつけだす。胸をドキュンと弾ませる純真な恋物語を歌う彼女たち。「あなたと二人で手を繋いでどこまでもゆく」と歌う声を聞き、誰もが心の手を彼女たちへ伸ばしていた。

恋する気持ちが、どんどん脹らみだす。センチメンタルな心模様を、胸の内に秘めた想いを告白するように、ワンダーウィードはバラードの「好きだ、ばか。」を温かい声を重ね合わせ歌いかけた。「忘れることなんて出来ないよ」と切ない乙女の胸の内を届ける彼女たち。笑顔も彼女たちに似合う洋服だが、切ない胸の内を吐露する歌も普段は見せない洋服を着た姿。だから、何時も以上にドキッと胸が疼いてしまうのかも。

表情は一変。光へ向かって駆けだす演奏に飛び乗り、メンバーたちがタオルを振りまわし、キラキラ輝く笑顔で「トドカナイヤ」を歌いだした。心に元気のエナジーを降り注ぐ楽曲に触発され、騒ぐ観客たち。舞台上の5人も「Oh! Year!!」と声を上げ、熱を増す空間の中、とびっきりの笑顔を浮かべ楽しくはしゃいでいた。

今回のツアー中のメンバーたちの姿を映し出したメイキング映像に続き、舞台には、滝沢あきなを加えた6人のメンバーたちの姿があった。

次ページ