東京パフォーマンスドール、渋谷WWW Xでキュートな魅力満載の「Lovely Lovely」ライブ初披露!
Pop'n'Roll 編集部
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東京パフォーマンスドール(通称TPD)が11月21日(水)に2ndフルアルバム『Hey, Girls!』をリリースし、同日の東京・渋谷WWW X<渋谷 LIVE CIRCUIT>第4回公演にて新曲「Lovely Lovely」を初パフォーマンスした。到着したレポートを以下にお届けしよう。
アルバムが発売されたその日に、そのアーティストのライブ・パフォーマンスも一緒に楽しめるチャンスは、それほどあるものではない。リリースイベントではなく、ワンマンライブであればなおさらその機会は貴重になる。超満員の会場には、『Hey, Girls!』をすでに購入し聴き込んできたファン、さっき買ってまだパッケージの封を切っていないファン、終演後に必ず買って聴くぞというファンの3種類が混在していたのではないか。しかし誰もがワクワクした気持ちを高めて、開演を心待ちにしていたことに違いはないはずだ。
そしてメンバーも喜びがあふれ出して止まらないかのようなステージングでアルバムからの曲(ライブ初公開2曲を含む)、レア曲、人気曲を織り交ぜながら、徹底的にオーディエンスを沸かせた。TPDの6人も、観客の誰も、皆、新しいアルバムが出たことを喜び、この作品がもっともっと多くのひとに届くことを願っている…そんな熱い“気”が充満した夜という印象を受けた。ごきげんなセレブレイション・デイである。
リーダー・高嶋菜七が快調に歌い出す「Hey, Girls!」、きらびやかなダンスチューン「Go to the Party」と、ニュー・アルバム収録曲からライブはスタート。先代TPDの名曲のひとつ「夢を」を6人体制で初披露し、そこからニュー・アルバムにも入っているシングル既発曲「TRICK U」へ。尖ったストリングスのハーモニー、クールな歌唱、セクシーなダンスが一体となって目と耳に入り込む。と思えば一転、「Honey! Come Come!」では徹底的にキュートに。猫の目のように表現を変えながら、TPDは次々と魅力をアピールする。
もはや<渋谷 LIVE CIRCUIT>シリーズの目玉のひとつといっていいであろう、“ぐーちょきぱー”の楽曲継承コーナーでは、「HENACHOKO-DaNCE」が取り上げられた。メンバーは櫻井紗季、浜崎香帆、橘二葉。曲中でシュークリームのロシアンルーレットを行ない、ぐーちょきぱーのメンバーだった櫻井が見事、からし入りのシュークリームにぶち当たった。
3人のはっちゃけたパフォーマンスの後は、高嶋が英語で歌うリリカルな「be alright...」。この、にぎやか/しっとり、アッパー/バラードの、深すぎるコントラストにTPDの持つ並はずれた柔軟性がうかがえる。上西星来と脇あかりのユニット“赤の流星”も、ふたりで作詞した「to you」を息の合ったダンスとハーモニーでしっかりと届けた。次に流れたのは、先代から受け継いだ一曲「JUST LIKE MAGIC」。ライブで披露されるのは、ひょっとして2016年2月の「東京パフォーマンスドール ダンスサミットネイキッドSP2016 -R・G・B-@Zepp DiverCITY TOKYO」以来かもしれない。高嶋・浜崎・橘が、帽子やステッキを使った手品も盛り込みつつ楽しませてくれた。
浜崎と脇の側転が重なり合うインストゥルメンタル・ダンスナンバー「Neo Elements」から、6人揃っての後半戦が始まる。ニュー・アルバム収録曲「Glowing」では客席とのコール&レスポンスも炸裂、ファンのとんでもないノリの良さと適応力は、やはり『Hey, Girls!』からの曲でこの日が初公開となった「Jumpin' Up!」でも冴えわたっていて、歌に入って最初の4小節が過ぎた頃にはもう、尋常ではない一体感を示す。これまでの<渋谷 LIVE CIRCUIT>にも共通する迫力いっぱいのPA(音響)は、6人の力強い歌唱はもちろんのこと、トラック(伴奏)に入っていたキックの音やベース・ラインをもしっかり際立たせていた。
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