田中みな実、眼帯姿の謎めいた秘書役でドラマ『M 愛すべき人がいて』出演「こんなに意地悪な役は初めて」
Pop'n'Roll 編集部
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田中みな実が、ドラマ『M 愛すべき人がいて』に出演することが決定した。
歌姫・浜崎あゆみが誕生するまでと、そこに秘められた出会いと別れを描き、大ヒットした話題作『M 愛すべき人がいて』(小松成美著・幻冬舎刊)に、ドラマならではの彩りを加えて、テレビ朝日がAbemaTVと共同制作する本作。
音楽界の頂点を目指すアユ役の安斉かれん、レコード会社「A VICTORY」のカリスマプロデューサー・マサ役の三浦翔平に続いて、2人の前に立ちはだかる曲者たちを演じる共演者が発表された。
マサの右腕・流川翔を演じるのは白濱亜嵐。ダンス&ボーカルグループGENERATIONSのリーダー、EXILEの一員でありながら、ドラマ『小説王』『貴族誕生-PRINCE OF LEGEND-』(2019年)をはじめ、映画や舞台でも活躍中。5月1日(金)に出演映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』の公開が控えるなど、役者としても存在感を発揮している白濱が、明るくチャラい子犬キャラから、悪だくみに利用されたことで変わっていくという複雑な役を熱演する。
眼帯姿の謎めいたマサの秘書・姫野礼香役に決定したのはフリーアナウンサーの田中みな実。バラエティに引っ張りだこ、美のカリスマとして女性から絶大な支持を得るほか、写真集が大ヒットするなどブームを巻き起こしている田中は、2019年に女優としての活動もスタート。ドラマ『絶対正義』『モトカレマニア』、AbemaTVで配信された『奪い愛、夏』で経験を積んだ田中が、マサを愛するあまり暴走、あの手この手でアユをいじめるという狂気を秘めた礼香役で大暴れする。
上京したアユが所属する事務所の社長・中谷役はシリアスからコメディまで幅広い役柄で多くの作品に名を連ねる名優・高橋克典。アユにはまったく価値を感じていなかったにも関わらず、マサが才能を見出した途端囲い込もうとする2人にとってある意味最初の壁となる人物を演じる。
さらに、最大にして最凶の敵としてアユとマサの前に立ちはだかることになる『A VICTORY』の社長・大浜役には、『DOCTORS 最強の名医』(2011年ほか)、『黒革の手帖』(2017年)などで見せたヒール役で、怪優の名をほしいままにした高嶋政伸が決定。本作でも権力を振りかざしてしぶとく2人の邪魔をする不気味な男を演じる。
また、アユにとっては東京でできた初めての友達で、歌手を目指す玉木理沙を演じるのは、主演ドラマ『鈍色の箱の中で』が話題の久保田紗友。信頼していた友達から一転、マサが肩入れするアユに嫉妬して壮絶な嫌がらせをすることになるライバル・理沙役に挑む。
『A VICTORY』の社員でアユのマネージャー・野島美香を『ドクターX~外科医・大門未知子~』(2019年)で6代目の秘書を演じた河北麻友子、大浜のクールな秘書・吉田明日香は今クールのドラマ『この男は人生最大の過ちです』に出演中の田中道子が演じる。
そのほか、『A VICTORY』の売上のほとんどを支え、絶頂期を極める人気プロデューサー・輝楽天明(きら・てんめい)役には、ミュージカルなど多くの舞台で活躍する俳優・新納慎也が決定。大河ドラマ『真田丸』(2016年)で演じた豊臣秀次が没して以降、“秀次ロス”が巻き起こるなど、映像作品でも話題をさらった新納が、本作でもその演技力を余すところなく披露する。
アユとともに福岡から上京し、優しく見守り続ける祖母・幸子には市毛良枝が決定。アユの心の支えとなる祖母を市毛が包容力たっぷりに演じる。
さらに、ダンスが得意なアユのライバルで理沙らとともに嫌がらせに加担する西谷真理役に、ボーカル&ダンスユニットONEPIXCELのメンバーとして活躍中で本作がドラマデビュー作となる傳彩夏、アユと幸子が身を寄せる東京の親戚・椎名里美役に映画『怪物くん』(2012年)、ドラマ『僕の生きる道』(2003年)などに出演した上野なつひが決定。また、マサ行きつけのバーのマスター・佐山尚樹役には、数々の舞台で演技力を磨いてきたブレーク必至の若手俳優・水江建太が決定。自身も作詞作曲をするなど音楽に造詣の深い水江が、劇中では弾き語りを披露する。
コメント
白濱亜嵐(流川 翔・役)
流川は原作にはない役柄なんですが、明るくてチャラい“陽キャ”で、コミュニケーションを取るのがウマい、人に愛されるタイプなんだろうなと思っています。
このドラマの最初のシーンが93年で、僕が生まれた年なんですけど、90年代って新鮮なものが多過ぎて1周してカッコいいと思います。私服で買うものも80年代、90年代に作られたものだったりするので、オシャレでカッコよく見える。音楽も日本のJ-POPが変わり始めたのは90年代からだと言われているんです。そういう面白い時代が描かれるのも楽しみです。
三浦翔平くんとは仲良しで、会うのは久しぶりでしたが、連絡は頻繁に取っています。実はクラインクイン前に、翔平くんから“気合い入ってるから頼むね”って電話が掛かってきたんです。翔平くんのこの作品にかける想いを感じて僕も頑張ろうと思いました。
鈴木おさむさんとはお会いする機会が多く、脚本の背景などをいろいろ教えてくださるので勉強になります。流川は明るくていいヤツなんですけど、おさむさんのことだから絶対そのままじゃ終わらないと思う(笑)。ドロドロした展開に混ざっていくだろうから、僕もどうなるのかワクワクしています。
流川はアユとマサのことを1番近くて見ている人なので、縁の下の力持ちだと思って見てほしいです。とはいえ、絶対にただのいいヤツでは終わらないと思います。おさむさんは僕が普段やらないことをやらせるのが好きなので(笑)。何やらされるんだろう……殺されたり……しないですよね!?(笑)
田中みな実(姫野礼香・役)
クランクイン当日、三浦翔平さんとの雑談の中で“(脚本は)おさむさんだし、礼香と大浜社長と輝楽はその世界観の中で思いっ切りやっちゃってよさそうですよね”と言っていただいて。昨年やらせていただいたドラマ『奪い愛・夏』の水野美紀さんや小手伸也さんのお顔が真っ先に浮かびました。あそこまで……!?と(笑)。台詞は普通に生活していたらまず口にしないようなことばかりですし、物語の中でも異様な存在感を放つ謎多きキャラクターです。眼帯も要素の1つ。私はそういったアイテムがあることで助けられています。
礼香とマサとの間にどんな過去があって眼帯を付けることになったのかは、まだ明かされていないのですが、狂気を感じるほどにマサを愛し、1番の理解者でありたい、所有したいという気持ちが増幅して思わぬ行動に出る礼香の奇行にご注目いただければと思います。立場や権力を振りかざし、あらゆる姑息な手段を使って全力でアユの足を引っ張ります(笑)。こんなに意地悪な役は初めて……。新たな自分を発見できたら面白いなと思っています。
原作を読まれた方もそうでない方も、みなさまに楽しんでいただける作品になっていると思います。観終わったあと、きっと誰かに“観た!?”と連絡したくなるはず!
高嶋政伸(大浜・役)コメント
大浜は大会社の社長を務めるくらいなので、根本的にはそこまで器の小さい男じゃないと思っています。でも、マサという人間がいたから会社が大きくなったという事実は認めたくない、マサがいなくてもやっていけると思う反面、本当にいなくなったらどうなるかわからないというコンプレックスもある。それをマサとアユにぶつけるんです。アユが売れるとまたマサの力が強くなってイヤだなっていう……そこは器の小さいところですよね。しかも売れっ子の前だと媚びへつらいます(笑)。
三浦翔平さんはもう完全に役をつかんでいて、たいしたもんだなぁと思いました。三浦さんとは初日のワンシーン目から顔の距離が6cmくらいの近さで激しく対立しました。完全に負けたら面白くないので、今後も拮抗するくらいエネルギーで激しくぶつかっていきたいですね。辞任に追いやるまでいろんな計略を巡らせます。安斉かれんさんもすごく存在感のある方なので、ご一緒するのが楽しみです。
大浜のセリフは、“どうかな~~~~~~~”とか、語尾に“~”が多くて、最初はどう言えばいいのか悩みました。鈴木おさむさんはバラエティをメインでやってらっしゃる方なので、知り合いの芸人さんに紙に書いたセリフを見てもらって、どこまでリアルにやればいいのか、どこまで笑いの要素を入れていいのかなど、さじ加減をアドバイスしてもらいました。1回“~”の部分を鉛筆で消して言ってみたり……。言い方1つで全然変わってくるので、テストでいろいろやってみて、周りの反応がなかったらそっとやめたり(笑)。現場はすごく楽しいですよ。プロデューサーからも“この世界観を楽しんでください”とお言葉をいただいたんですが、まさにおっしゃるとおり! 僕も大浜という役を楽しみます。
脚本家 鈴木おさむ
アユとマサの物語『M』。夢を見なければ何も始まらない。この原作に大映ドラマのような衝撃なキャラクターも登場するオリジナリティも足して、新たなシンデレラストーリードラマとしてお届けできると信じております。
おもな追加キャスト・人物紹介
流川 翔(るかわ・しょう):白濱亜嵐(しらはま・あらん)
レコード会社『A VICTORY』の社員で専務のマサ直属の部下。マサとはレンタルレコード店で出会ってから7年の付き合いで1番の理解者。マサを尊敬しており、一緒に日本の音楽史を塗り替える伝説を作りたいと熱い心で仕事に励んでいる。明るい愛されキャラだが、若干チャラめ。ガールズグループのプロデュースを任されたことで燃え上がった野心を大浜らに利用されることに……。
姫野礼香(ひめの・れいか):田中みな実(たなか・みなみ)
レコード会社『A VICTORY』の社員でマサの秘書。決して右目の眼帯を外さない謎めいた美女。長年マサに想いを寄せており、彼が離婚するのを待ち望んでいる。眼帯を付ける原因となったできごとにはマサが関係しているようで、ストーカー並みの執着心で彼を追いかけている。愛するマサがアユに肩入れするのが許せず、激しく嫉妬。狂気すら感じる姑息な手段でアユへの嫌がらせをくり返す。
大浜:高嶋政伸(たかしま・まさのぶ)
レコード会社『A VICTORY』代表取締役社長。粘着質で不気味な男。レンタルレコード店時代のマサの評判を聞きつけ、その才能にほれ込んで独立させた。その後、共同で『A VICTORY』を設立し、経営面を取り仕切っている。会社が大きく成長したのはカリスマ性と才能にあふれるマサのおかげだと理解はしているものの、自分の存在を脅かされそうで認められない。あの手この手で追い出しを図る。
中谷:高橋克典(たかはし・かつのり)
上京したアユが所属する芸能事務所・中谷プロの社長。コギャルブームに乗っかって、日サロに行けと意見するなど、アユが売れるとは思っていない。しかし、マサがアユの才能を見出したことを知った瞬間、惜しくなり、囲い込もうとする。アユが中谷プロに所属していながらマサに会うことを問題視する大浜らと結託して2人の邪魔をしようとするのだが……。