HOT DOG CAT[インタビュー]1stシングル「曖昧me」に込めた想いを語る「歌いながら気持ちが少し楽になりました」

HOT DOG CAT[インタビュー]1stシングル「曖昧me」に込めた想いを語る「歌いながら気持ちが少し楽になりました」

Pop'n'Roll 編集部

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2020.03.09
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HOT DOG CATが、3月10日に1stシングル「曖昧me」を発売する。過去にリリースした楽曲たちはすべて配信のみのため、今作はメンバーにとっても待望の初CD盤となる。本記事ではそんな新シングルについてのメンバー4人の想いをお届けする。

取材・文:長澤智典

表題曲の「曖昧me」でHOT DOG CATが伝えてきたのは、“世の中には割り切れない物事もある。ときには両方を受け入れてもいいじゃない。曖昧=どっちつかずの自然体でいることが、ときには良いことだってあるんだから”という想い。実は同曲は、深いメッセージを持った作品だ。それを4人はキラキラなポップソングに変え、チャーミングに歌いかけてゆく。

鈴本りん:
私、白黒はっきりしていたい人なんですけど。歌詞の中に“DDだっていいんじゃない?”と出てくるように、もうちょっと緩い感じで生きていたほうが人生は楽なのかなとも思いましたし、歌いながら気持ちが少し楽になりました。

黒沢あかり:
あかりは人生に対して曖昧に生きてます。だからこそ、白黒はっきりさせる生き方に憧れます。

大原莉奈:
私は、曖昧かどうかとかあまり考えたことがないです。

白河陽奈:
私も“生き方が曖昧か?”と聞かれたら……意志は強いけど、引くときは引くのでよくわかんない。ただ、この歌には“白黒つけることを求めすぎると弊害が出ることもあるから、自然体でいいんだよ”って意味もあるそうです。

鈴本りん:
“宗教でいがみあう”とかね、そういうお話を聞く前まではポップな感じで受け止めていましたし、私たちが歌う以上、そこはポップでいいんだと思っています。

また「曖昧me」のMVでは、一部メンバーがプロレス技にチャレンジしている。

白河陽奈:
リングの一番上からフライングボディアタックを仕掛けたんですけど、“ここから見る景色って、こんな感じなんだ”って思えて、めっちゃ楽しかったです。

大原莉奈:
私は相手を放り投げる技をしたんですが、初心者でも上手く投げられるように教えていだだき、それを上手くやれたからすごく楽しかったです。

鈴本りん:
本当は私も“カッコいい技をかけてみたい”と思っていたんですけど、移動中の車に酔っちゃって、激しい運動をしたらリバースしちゃうかなと思い、今回は2人にお任せしちゃいました。

黒沢あかり:
臨場感あふれる本物のプロレスを観に行きたくなりました。あかりも最初はやろうと思ったんですけど、“髪型が崩れるー”と思って(笑)。何よりも髪型を大切にしたいから、あかりのプロレス技の部分はなしにしてもらいました。

今やライブで熱狂を描き続けているのが、熱い声の掛け合いも印象的な「オリンピック・ハイテンション」。この曲についても話を聞いた。

鈴本りん:
「オリンピック・ハイテンション」が流れだすと、みんな“やったー!!”となるように、ライブではすごく盛り上がる歌だし、すごく愛されている楽曲になっているからとても嬉しいです。

黒沢あかり:
私は“世界で一番君が大好き 君の隣は譲れない”という歌詞が可愛くて好きです。

鈴本りん:
“絶対獲るぞ 恋の金メダル”の歌詞も、すごく可愛いよね。

白河陽奈:
Bメロがラップ調のようで、これまでの楽曲とは違う感じもあるように、今までとは異なるHOT DOG CATを「オリンピック・ハイテンション」では味わえると思います。

大原莉奈:
“大歓声 そのどさくさに紛れて君とハイタッチ”の歌詞が好き!! きっと、こういう恋愛をしている女の子もいるんだろうなぁと思ったし、オリンピックとかスポーツ観戦をしているときに、こういうことが行なわれているのかなと想像したらワクワクしてきます。

「炎上キャンプファイヤー」は、憧れの人とフォークダンスで手を繋ぎたいのにためらってしまうという、ウブな青春模様を描いている。しかし実は、2020年初頭にHOT DOG CATに起きた、とある事件を皮肉った歌詞になっているという。

鈴本りん:
「炎上キャンプファイヤー」の歌詞が可愛いんです。だけど、歌詞の裏には、この曲を書いた人のいろんな想いがいっぱい詰め込まれています。

大原莉奈:
フォークダンスは、中学校の林間学校や高校の体育祭でやらされました。

黒沢あかり:
あかり、フォークダンスとかやったことない。あれって、男子とペアになるの?

鈴本りん:
そう、無理やり手を繋がされて……。ちゃんと手を繋がないと先生に怒られるんだよ。

黒沢あかり:
あっ、それはやだ!! でも、こういう想いの子もいるってことだよね。「炎上キャンプファイヤー」は、まさに青春ソングだから。

大原莉奈:
私には、こんな青春はなかった(笑)。

黒沢あかり:
こういうのを、“憧れる王道の青春”って言うんじゃない⁉︎ あかりが一番好きなのは“Das ist Saint Germain”って叫ぶところ。何回もレコーディングで歌っていたら、“出して30・”にしか聞こえなくなっちゃって。“あれー??”みたいな(笑)。

大原莉奈:
最後の“Campfire She is fired”も深い意味がありすぎて……。でも、基本はピュアな青春ソングです。

白河陽奈:
この曲、HDC BAND(メンバー4人によるバンド)でも歌い演奏したいなと思った。

黒沢あかり:
「炎上キャンプファイヤー」は可愛い曲だから、みなさんにも気に入ってもらえると思います。

いつでもポジティブな気持ちの4人。これまで波瀾万丈すぎる歩みを続けてきた彼女たちが諦めずにいるのは、“歩き続けたらきっと夢に辿り着ける”という気持ちがあるからだろうか。

大原莉奈:
HOT DOG CATとして一番最初にもらったオリジナル曲が「キラキラ☆ポジティブ」で、歌い始めてもうすぐ2年経ちます。しかも、ようやく今のメンバーのバージョンで「キラキラ☆ポジティブ」を形にできたのも嬉しいんです。

鈴本りん:
配信で「キラキラ☆ポジティブ」も出しているんですけど、それは6人バージョンだから、2020年バージョンの「キラキラ☆ポジティブ」を聴いて欲しいよね。

白河陽奈:
私は、6人バージョンも、今のバージョンも、両方落ちサビを歌わせていただいてるんですけど、この2年弱でどれくらい歌が成長したのかも聴き比べてもらえたらなと思っています。

大原莉奈:
“HOT DOG CATと言えば「キラキラ☆ポジティブ」”と言われるくらいの代表曲だしね。

白河陽奈:
みんな普段からポジティブすぎるから、“キラキラ☆ポジティブ”でいるのが普通というか……。

黒沢あかり:
私はようやく本物の「キラキラ☆ポジティブ」を手にできたなと思っています。もちろん、6人バージョンの「キラキラ☆ポジティブ」もHOT DOG CATなんですけど、そこにあかりがいなかったから、私にとってそっちのバージョンは偽物なんですよ。だから、今の「キラキラ☆ポジティブ」が大好きです!!

HOT DOG CATは、7月17日に、恵比寿CreAtoを舞台にしたワンマン公演<らーらららーら らららららー>を行なう。さらに現在、HOT DOG CATの新メンバーも募集中だ。そしてもちろん、3月3日に渋谷WWWで行われた無観客ライブのリベンジ公演を開催するという想いも、胸に秘めている。

白河陽奈:
今、HOT DOG CATの新メンバーオーディションをやっているんですけど。もしかしたら、次は新メンバーを加えてのワンマンになるかも知れないし、この4人としてのワンマンは最後になるのかも知れない。そこがどうなるかだよね。

鈴本りん:
とにかく、このまま立ち止まらずに、どんどん加速していくだけ!!

大原莉奈:
今回、渋谷WWWでの公演は無観客ライブだったし、私たちが楽器を演奏したHDC BANDとしての姿もまだお客さんに観てもらってないから、今回の公演のリベンジは絶対にします!!!!

黒沢あかり:
もうこれ以上、今年のHOT DOG CATには悪いことが起きないで欲しい!!

白河陽奈:
炎上するなら、良い意味でしたいです!!

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