天晴れ!原宿[ライブレポート]成実みくが卒業公演で涙「みんなにありがとうと伝えたい」
Pop'n'Roll 編集部
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天晴れ!原宿が、3月8日(日)に新宿BLAZEで現体制最後となるワンマンライブ<天晴れ!原宿ワンマンライブ~THE LAST~>を開催した。グループは本公演の後、充電期間に突入。また、このライブは結成以来3年半にわたりグループを牽引してきたオリジナルメンバー・成実みくの卒業公演でもある。本記事ではその模様をお届けする。
定刻から十数分、お馴染みのSEが場内に鳴り響くと会場は最高潮に。メンバーは登場するなり現体制最後となる円陣をステージ上で行なって、7人体制の始まりの曲である「アッパライナ」からライブをスタートした。
「アイネクライネ幼き恋だね」、「ホットラブウィンター」と人気曲を畳みかけ、「バンチャラ」では曲中、“今日は最高の1日にしましょう!”と成実が叫んだ。
MCに続いて披露されたのは「ハジマリのアイズ」。天晴れ!原宿の“ハジマリ”となった曲だ。そして間髪入れずに「超絶スーパーLOVE!」をくり出す。初期の重要曲が連発され、成実がずっとこのグループを牽引してきたことを再確認させられる。
“みんなにありがとうと伝えたい”。そう言って成実がソロタイムで披露したのは、HoneyWorksの「ファンサ」。アイドルとファンの関係性を描いた楽曲だ。“次もまた会えるよね”、そう歌った成実の目には、この日初めて涙が光っていた。
MCで改めてファンへの感謝の気持ちを語った後、「Our Music」に続く流れがこの日の1つのハイライト。グループを巣立って別々の道を歩むことになる成実の心情を投影したような歌詞が胸を打つ。
また藍井すずの“みんなで最高のワンダーランドにしましょう!”の掛け声で始まったラストスパートも圧巻だった。どんな時でもフロアを興奮に巻き込む魔法を放つ「キミだけのワンダーランド」、「アッパレルヤ!!」、「パレリラパレリラ」、「虹をかけろ!」と息もつかせぬ強力なナンバーで突っ走ってみせた。
続くMCで成実は、自分が素敵なメンバーとファンと過ごした日々を振り返りながらも、“天晴れ!原宿はこれからも続きます”と未来を語る。“そんなみんなとメンバーとの約束の歌”と言って始まったのは「ぼくらのうた」。“初めてキミに出逢った日 ぎこちない挨拶で だけどなんか嬉しくって 照れくさかったんだ”。ともに3年半の年月を過ごしたオリジナルメンバーの朝比奈れいと成実は、背中合わせでそう歌いながら、声を震わせた。
アンコールではメンバー全員が、つるしまたつみのイラストが可愛らしい成実卒業Tシャツに着替えて登場。“充電期間が終わったら、パワーアップしてスーパーアイドルになって戻ってくるので待っていてください!”七瀬れあがそう叫び始まったのは7人にとって最後の収録曲となった「決勝戦はエブリデー」。まさにこの7人の集大成と言える楽曲だ。
2018年末から1年4ヵ月の時間。「アッパライナ」から始まりこの曲で終わるセットリストに、7人がともに過ごした日々のすべてが詰め込まれていた。そして“THE LAST”と題されたこの日の公演は決して終わりではない。七瀬の言葉にあるように、充電中の彼女たちがさらにパワーアップしてまたシーンに戻ってくることを期待したい。