とき宣[ライブレポート]最高をアップデートしてさらなる飛躍を誓ったクリスマスライブ「これからも全力で歌い続けるぞ!」
Pop'n'Roll 編集部
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ときめき♡宣伝部が、12月21日(土)に中野サンプラザにて<ときめき宣伝部のどきどき♡クリスマスパーティー2019>を開催した。
<ときめき♡宣伝部のどきどき♡クリスマスパーティー2019 〜夢に続く魔法のストーリー♪〜>中野サンプラザ(2019年12月21日)
取材・文:斉藤貴志
昨年、舞浜アンフィシアターを満員にできなかった中で、次回のサンプラザ開催を発表。この1年、とき宣はこの会場を満員にすることを目標に活動してきた。そして、チケットはソールドアウト。2階席の奥まで満杯となった中で、ステージは幕を開けた。
2本のクリスマスツリーが置かれた舞台の2階に、6人がケープをあしらった衣装で現れ、「すきっ!」を歌って降りてくる。
“すき!すき!すき!すき!”とくり返しながら、両手でハートを作って片足を上げる振り、“わたしはわたしのまま、君に伝えればいいんだよね”といった辻野かなみの台詞と、いきなりときめきモードが全開に。
“待ちに待った<ときクリ>だぜーっ!”と坂井仁香が叫び、軽快な「せきがえのうた」からアッパーな「一方通行、恋の罠」と加速して、「GAMUSHARA」では“そいや!! そいや!!”とこぶしを振り回し、“ウォウ、ウォウォー”とコール&レスポンス。満員の会場は一気に沸き立った。
吉川ひよりが“今日はとき宣ワンマン史上最大の宣伝部員(ときめき♡宣伝部のファンの総称)さんの数なんです!”と興奮気味に話し、小泉遥香は“とき宣がみなさんのクリスマスプレゼントになれるように、最大級にときめかせるぞ!”と意気込んだ。
「プリンセスプリンセスプリンセス」では、藤本ばんびがセルフィー片手に客席に降りて、通路から撮った観客の盛り上がりがスクリーンに映された。さらに「Ei-Ei-Oh!」に「あいにきちゃった」とアゲ曲を続ける中、ほかのメンバーも入れ替わり立ち代わりで客席に降りて歌う。至近距離で観客の興奮はより高まって、“エイエイオー!”のコールは会場一体でブチ上がった。
6人がステージに戻って1列に並ぶと、“タオルを回して盛り上がっていくよ!”と「フレ!フレ!」。今度はメンバーが舞台上で1階、中2階、2階と散らばり、歌って跳ねて、客席と一緒にタオルを回してと、実にエネルギッシュ。会場にパーティムードが溢れる。
今回の<ときクリ>はサブタイトルに“夢に続く魔法のストーリー♪”と銘打ち、オープニング映像から、キャラクター化された6人が魔法使いになるための学校に通う物語が流された。そして、ステージで1人ずつマジックに挑戦。杏ジュリアが布をステッキに変えたり、坂井が空の鍋からイチゴが盛られた皿を出したり、吉川がガラスケースの中のグラスを振れずに割ったりして、拍手を浴びた。
また、6人が両手にペンライトを持って踊りながら回す、グラフィックポイのパフォーマンスも披露。回した光でとき宣のロゴマークが描かれると、“オーッ!”と歓声が上がった。
白ベースの衣装に着替えた後半戦は、「サンタさんが…‥やってこない!」からスタート。聖なる夜にサンタさんが……“やってこないんですけどー!”と吉川が叫び、藤本と杏は会場の2階席から登場。メンバーたちがそれぞれ、カゴからマシュマロの入った袋を客席に投げ入れる。
全員がステージに戻ると、パフォーマンスチームをバックに、ジュブナイルな「青春アンセム」、乙女らしくもにぎやかな「きみに夢中ガール」と続けて、坂井が指差しウィンクでキメた。
終始沸きっぱなしのライブは、いよいよラストスパートへ。坂井が“最後は私たちのフルパワーで、全員でサンプラを越えるぞ! ついてこーい!”と煽り、「ガンバ!!」へなだれ込む。“絶対に無理だ”なんて誰が決めたんだよ……といった歌詞が、サンプラザを目指して突き進んだこの1年のとき宣と重なった。彼女たちのパフォーマンスにも魂がこもっていて、胸を震わせた。
この日のステージはマジックや演出に凝りつつ、グループの1年での大きな成長もはっきり見て取れた。
押せ押せの「DEADHEAT」、跳ねまくる「ぴょんぴょん」、さわやかな「初恋サイクリング」……。目まぐるしくフォーメーションを変えながら、流れるように動きが揃う。歌声も力強い坂井、可愛らしい吉川、カッコいい藤本……と、それぞれの個性に磨きがかかり響き合っていた。もともとのヴィジュアル力の高さとも相まって、本当に良いアイドルグループになったと感じる。
広い中野サンプラザに大きな渦を起こし、観客を巻き込むようなライブアクトは最後まで勢いを落とさず、ラストの「青春ハートシェイカー」まで、まさにハートをシェイクし続けた。
アンコールでは「恋のシェイプアップ♡」を、ダンス動画投稿企画から選ばれた4組17名とのコラボで踊る。
ニューシングルを2020年春、この日のライブのBlu-ray&DVD を2月26日に発売することも発表。
坂井が“こんな素敵な景色を私たちに見せてくれて本当にありがとう。これからも全力で歌い続けるぞ!”と話し、「人生最幸のメロディー」ではまた“悔しくて何度も泣いたよ”“それでもやっぱ諦めなくて良かった”といった歌詞がシンクロし、ドラマティックに響いた。
最後のMCでは、メンバーに話を振る小泉が涙声になり、辻野が“早いよ〜。つられちゃう(笑)!”と詰まりつつ、“この会場を満員にする目標を達成できましたが、ここがゴールではありません。もっともっと最高の景色を見たいです。どんなこともみなさんと一緒なら、乗り越えていけると信じてます!」と力を込めた。
オーラスはミディアムバラードの「100%♡オレンジ」。“最後はこの会場をオレンジ色に染めたい”(坂井)との呼びかけに応え、会場中でオレンジのサイリウムが左右に振られた。メンバーたちも一緒にサイリウムを振りながら、“同じ笑顔のまま ここでまた会おうね”と歌う。
クリスマスライブらしく、心を温くするフィナーレとなった。