だんさぶる![ライブレポート]大きな成長と躍動感溢れるパフォーマンスを見せつけた1周年記念ライブ
Pop'n'Roll 編集部
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だんさぶる!が、12月16日(月)に梅田クラブクアトロにて<だんさぶる!1st Anniversary LIVE>を開催した。NMB48の東由樹、石田優美、加藤夕夏、川上千尋、河野奈々帆、小嶋花梨の6人で結成された選抜ダンスユニットの『だんさぶる!』。2018年12月に初公演を開催してから1年。ついに今回、初めてNMB48劇場から飛び出して、外部のライブハウスでのライブが実現した。それだけに、メンバーたちの気合は十分。この日を心待ちにしていたファンを華やかなダンスで盛り上げた。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
<だんさぶる!1st Anniversary LIVE> 梅田クラブクアトロ(2019年12月16日)
幕開けは「Overture -だんさぶるver.-」。クールな映像にオーディエンスのテンションは急上昇。
メンバーはステージに姿を現すやいなや、「野蛮な求愛」からスタート。パワフルかつキレのあるダンスでファンの心を一気に掴んだあとは、「FRUSTRATION」、「がっつきガールズ」と立て続けに披露し、会場全員でのクラップあり、コール&レスポンスあり、ファンによる掛け声ありと、瞬く間に会場を一体感で包み込んだ。
最初のMCは、ステージに全員集合。加藤による元気いっぱいの挨拶を皮切りに、全員が弾む声で自己紹介すると会場のボルテージはさらにアップ。加藤の口から改めて“だんさぶる!がずっと目標にしていた”というライブハウスでの公演が実現したことに、ファンへ感謝の言葉を送った。また、小嶋からは“オールスタンディングということで、どうぞご無事に。最後までついてきてくれたら嬉しいです”と、ファンを気遣う優しい言葉も。
続いて、川上・石田・加藤によるトークへ。だんさぶる!が始動しておよそ1年が経ち、改めて見つけたメンバーの素顔が語られる。
“こじりん(小嶋)は、表ではしっかりしているけど、一緒に活動することが増えてアホな面が見えてきた”という暴露もあれば、“ゆきつん(東)さんはおとなしい静かな人と思っていたけどよくしゃべる”、川上は“ツッコミが鋭い”、河野は“実はかまってちゃん”など、メンバーらの意外な素顔を次々と明かされ、会場には爆笑が発生。
最後に加藤は“今日のライブでも、メンバーの意外な一面が見られると思うので発見してくださいね”と締めくくった。
だんさぶる!では、初めてのソロコーナーへ。
まず東はシックな黒チェックのドレスに身を包み、「僕は愛されてはいない」をじっくりと歌い上げ、ファンを唸らせる。
「僕たちは戦わない」を披露した河野は、しっとりとした歌声に、キレのある激しいダンスで観客を魅了。ダンススキルの高さをしっかりアピールした。
小嶋は「セブンスコード」をパフォーマンス。黒のライダースジャケットに黒のフェミニンなスカートを合わせた甘辛コーデでノリのいいロックナンバーを熱唱した。
川上による「ハート型ウイルス」では、“ちっひー”コールが巻き起こり、その声に応えるように小悪魔感いっぱいにファンの気持ちを盛り上げた。セリフを語る一節では、前列のファンにプレゼントを手渡す一幕も。
石田の「誘惑のガーター」ではセクシーさが爆発。チェアを巧みに使った妖艶な演出で会場の視線を釘付けにした。
ソロコーナーの最後に登場したのは加藤。「サンダルじゃできない恋」では、落ち着いた黒いロングドレスで、伸びやかな歌声と滑らかなダンスで大人っぽい魅力を振りまいた。
キュートからクール、セクシーまで、だんさぶる!というユニットの幅広い魅力が伝わるソロコーナーとなった。
続いては、東、河野、小嶋によるトーク。初のソロコーナーをした直後、しかも東はトップバッターだったため、“緊張ハンパなかった!”と安堵の表情。“大好きな曲でいつかやりたいと思っていた”とも語り、ファンを喜ばせた。
「僕たちは戦わない」を披露した河野は“本当に終始動いていて、楽しかったです”と語ると、小嶋は“奈々帆にしかできない、奈々帆らしい曲”と絶賛。
一方、「セブンスコード」を歌い上げた小嶋は“歌だけを聴いてもらうことがあまりないからすごく楽しかった”と充実の表情を見せた。
また、あらかじめ東のTwitterで募集した質問から、抜粋した質問に応える「質問コーナー」も実施。質問用紙が入ったボックスから、ランダムに選んだ質問にメンバーが答えた。
“それぞれのメンバーの私服をどう思いますか?”という質問には、“レッスンに、私服ではなくレッスン着で来る”という小嶋や、私服の“露出が最も激しい”と3人が口を揃えた石田など、それぞれの普段の服装が明らかになった。
また、YouTubeのNMB48チャンネルで公開されている「目隠しで踊ってみた」シリーズについての質問では撮影秘話も。“6人のだんさぶる!一家だとしたら、立場は?”という質問には、東は一家に1台の癒やしロボット“ハッピーちゃん”、石田は“ペットの犬”、加藤は“お母さん”、川上は“末っ子”とそれぞれ提案。小嶋の役割を決めようとしたところ、ファンから“おばあちゃん!”との声があがり、会場は爆笑。河野は“赤ちゃん”と、それぞれの役割を語り合った。
ライブ後半は、ダンスバトルから幕開け。石田・川上・東による黒チームと、加藤・河野・小嶋による白チームに分かれてのバトルは、まず全員クラップでファンを煽ってスタート。交互に変幻自在のパフォーマンスを見せ、だんさぶる!にしかできない躍動感あふれるバトルでファンも大興奮。
その流れから、黒チームの石田・川上・東による「Mystery Line」、続いて加藤・小嶋・河野の白チームが「エンドロール」を。両チームともしなやかさと力強さを感じさせる、緩急をつけたパフォーマンスで一段と大きな歓声が上がった。
最後は6人全員が出揃い、披露したのは「それでも彼女は」。美しいハーモニーと豪快なダンスが圧倒的な迫力を生み出していた。
『だんさぶる!』のこれまでの足跡をまとめた「だんさぶる!1周年の軌跡」を上映。
だんさぶる!結成のきっかけや、6人のオーディション映像が流れると“おー!”と感激の声が上がる一幕も。
個性も年齢も異なる6人だが、“踊ることが大好き”という共通した想いと、結成から8ヵ月で公式ユニットとなりオリジナル曲も送られるなど、彼女らのこれまでの歩みが丁寧に綴られた映像に、会場は静かな感動に包まれていた。そんな中、6人がステージに。躍動するダンスナンバー「初めての星」では、ファンのコールも一段と大きく響き渡る。
「僕だけの君でいてほしい」と続いたあとは、「北川謙二」で側転まで飛び出して会場のボルテージは最高潮に。
「ロックだよ、人生は…」では、メンバー全員がタオル回しでエンジン全開に。ファンもあちこちでタオルを回してメンバーの熱唱に応える。曲のラストにはカウントダウンと同時に、メンバーがそれぞれ持っていたサイン入りタオルを客席に投げ込んで、会場は大興奮の渦に。
本編のラストは、だんさぶる!唯一のオリジナル曲「やさしさの稲妻」をアクト。メンバー6人が担当パートそれぞれに振り付けを手がけた力作で、稲妻を表現した手の振りが目を引くダンスチューンに、大歓声が巻き起こった。
会場の熱気が冷めやらぬ中、アンコールでは、AKB48チーム8の「蜂の巣ダンス」を熱唱。飛んだり跳ねたりステップを踏んだり、本編をやり切った直後とは思えない力強いダンスでファンたちを喜ばせた。
改めて、この日を迎えた感想をメンバーが言葉で紡ぐ一幕も。
石田は“1周年ライブができたのはみなさんのおかげです”と感慨深げ。「だんさぶる!1周年の軌跡」のVTRにも触れ、“オーディションを受けた時から、私はダンスが大好きだったのでゴリゴリ推してたんですけど、あまり前に出ることがなくて……”と語ったところで思わず感極まり熱い涙が。“こうしてみんなと一緒にダンスユニットを作り、NMB48では副キャプテンという役割をいただいたり、ちょっとずつ前に行けているのかなと思うし、少しでもみなさんにいいご報告ができているのかなと思うと、ファンのみなさんからの声は私たちの励み”と感謝を口にした。将来の野望として、“これから大きな会場でみなさんと素敵な景色を見たい”と力強く語った。
東は“こういう形でライブができるのも、みんなで目指していたからかな”と話し、“一時期は「どうしたらいいんやろう」と迷ったこともあった。でも、みなさんがいないと叶わないことなので”と述べたところで心にこみ上げるものがあったのか、思わず涙。“だんさぶる!は吸収できるところがたくさんある”とも語り、これからもメンバー同士で高め合い、ともに目標に向かって走ることを宣言した。
川上は、だんさぶる!結成のきっかけとなった<サヤソニ>のダンス選抜には選ばれていなかったものの、“だんさぶる!創設者のお2人が私を見つけてくれ、だんさぶる!に入れてくれたおかげで、1年間で環境が変わりました”と告白。“戸惑うこともあったけど、出会えたみなさん、そしてだんさぶる!が前進できている実感が嬉しい。だんさぶる!はだんさぶる!なりに、みなさんと一緒に進んでいきたいです”とファンと歩むことを約束。
河野は“研究生の頃にだんさぶる!に入れてもらいました。最初、「ダンスのユニットをしたい」と言っていたことが叶いました。あの時、言ってなかったら今ここにいないと思う”と感無量の様子。“最初は先輩の中で後輩1人だったので緊張していました。でも、今となったらすごく居心地が良くて、この6人じゃないとだんさぶる!じゃない。なので、これからも6人で突っ走っていきたいです”と力強く語った。
小嶋は“NMB48の活動だと、キャプテンという立場がどうしても自分の中にあるからずっと背筋を伸ばしているんですが、だんさぶる!にいる時は自分らしくいられる”と笑顔。そして“何度かつまずいたこともありました。客観的に見て、どう活動していけばいろんな人に観てもらえるのか悩んだり、「私たちはダンスしかない」ということをマイナスに捉えることもありました。でも、改めてステージに立ち、1つになる空間を作った時「これだ」と思えた”と手応えを感じた様子。“これからは全国を回って新しいファンも取り込めるようになっていきたい。NMB48をひ引っ張るグループになりたいです”と決意を新たにした。
加藤は“もう全部言われたわ”と苦笑いしつつ、“継続は力なり、と言いますが、ウマく行かない時や、苦しい時期でも集まって地道にやってきたからここまで来られたんだと思います。今日のライブのコンセプトが、「私たちもだんさぶる!、みなさんもだんさぶる!にするぞ!」ということで、みなさんがだんさぶる!になれるライブをこれからもやっていきたいです”と熱く語った。
最後の挨拶が終わったところで、突然、衝撃音が。メンバーが驚く中、スクリーンにて「3月23日(月)になんばHatchにて<スプリングライブ>の開催が決定したこと」が発表された。
先ほど“これから、大きな会場でみなさんと素敵な景色を見たい”と語っていた石田は、“さっき言った目標、もう叶われた!”と感激の涙。東は“春やから、もっとパワーアップした私たちを見せたいですね”と意気込み、喜びを爆発させる6人を、ファンは温かい拍手で見守っていた。
嬉しいニュースの後はラストスパートで「初恋至上主義」、「ピーク」を続けざまに披露し、ファンの熱い声援に応えた。
突然飛び込んできたビッグニュースにファンたちも興奮冷めやらず、またもアンコールの波が。まもなく6人が元気いっぱいにステージに登場し、「蜂の巣ダンス」をパフォーマンス。最後の最後まで走り切り、“次のスプリングライブも楽しみにしていてください!”とメンバーは笑顔で手を振りながら、ライブの幕を閉じた。
2020年についに10周年を迎えるNMB48。来年3月に<スプリングライブ>を控えるだんさぶる!が、記念すべき10周年にさらに勢いをつけてくれそうだ。
だんさぶる!Spring LIVE(仮)
日程:2020年3月23日(月)
会場:大阪・ なんばHatch
出演:だんさぶる!
※だんさぶる! from NMB48(東由樹/石田優美/加藤夕夏/川上千尋/河野奈々帆/小嶋花梨)
※チケット情報ほか、詳細は追って告知。