ルーチェTW[イベントレポート]11組の多彩なアーティストと作り上げた多幸感溢れる空間
Pop'n'Roll 編集部
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Luce Twinkle Wink☆が、10月22日に品川インターシティホールにて主催イベント<スター☆トゥインクル フェスティバル vol.4>を開催した。初の東京開催となった今回は、桃井はるこ、純情のアフィリア、放課後プリンセス、ael-アエル-、YURiKA、Mia REGINA、煌めき☆アンフォレント、髙橋麻里、ナナランド、HIGH SPIRITS、Ange☆Reveの11組が参加し、アイドルとアニソンの枠を超えた活動を行っているルーチェらしいラインナップのイベントになった。
客電が落ち大きな歓声が上がる中、オープニングはルーチェのステージ。メンバーカラーのTシャツ姿で登場した5人は今日の出演者を紹介し、「恋色♡思考回路」を披露した。
コラボを挟み3つのブロックに分かれていた<スター☆トゥインクル フェスティバル vol.4>。
トップバッターで登場した煌めき☆アンフォレントは、グループで最もルーチェ愛の強い茉井良菜が休み6人でのライブだったが、可愛らしいナンバー「流星☆ロマンティカ」「相合▽ピンポンパン」で観客との距離をグッと縮めると、後半はラストの「奇跡≒スターチューン」までコール必須のアッパーな3曲を立て続けに投下して、スタート直後ながら早くも会場の熱量をマックスまで引き上げた。
可愛い王道アイドルの天使曲とクールな堕天使曲の二面性が人気のAnge☆Reveは、「Stare」「リトルピ」と天使曲を繋ぎ、“今日はAnge☆Reveの天使の顔と堕天使の顔を楽しんでもらいたいと思います”という権田夏海のMCから「堕天使の心モヨヲ」でガラッと雰囲気を変えたクールな魅力を見せ、ライブで人気のシングル曲「イトシラブ」で“あなたが好きよ”“オレもー!”の大コールを巻き起こした。
その熱気を引き継ぐようにステージに上がったのは、HIGHSPIRITS。不撓不屈をコンセプトに掲げる彼女たちらしいエモーショナルなライブでフロアを盛り上げ、ラストに歌われた「Over」のラインダンスを用いた振りでは会場後方のスタンディングエリアでもファンの熱いラインダンスが見られた。
4番目に登場したのは、ディアステージに所属する3人組アニソンボーカルグループMia REGINA。「蝶結びアミュレット」(TVアニメ『装神少女まとい』OP)で始まり、ラストの「純正エロティック」(TVアニメ『閃乱カグラ SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-』ED)まで、3人の個性的な歌声が曲によって歌い分けられながら1つにまとまって届けられる歌力強い圧巻のステージを見せてくれた。
2つ目のブロックは、ルーチェと純情のアフィリアによるコラボでスタート。アフィリア制服姿で登場したルーチェメンバーと純情のアフェリアの14人で楽しくなる魔法をかけてコラボした1曲目は、アフィリアの「恋のWizard百年戦争」。そこから「1st Love Story」オープニングでも披露した「恋色♡思考回路」とルーチェ曲を続け、最後はアフィリアの「ニーハイ・エゴイスト」という構成で、アフィリアのコミカル要素ある特徴的なダンスを踊るルーチェと、ルーチェの可愛く細かい振りのダンスを踊るアフィリア、どちらのファンも楽しめるステージになっていた。
コラボ終わりでステージに現れたのは、7人組男装グループael-アエル-。それまでとは一転して女性ファンの声援が大きくなったが、「終わりなきラプソディ」「Starry Night」と曲が進むにつれて力強さの中に繊細さを兼ね備えたパフォーマンスやカバー曲で観客を世界に引き込み、ラストの「Dreamer」では男性客からも大きな歓声が上がっていた。
“Dorothy Little Happyを卒業してから初めてソロで出演するアイドルイベントということで緊張しています”とMCで語っていたた髙橋麻里のステージは、アプリゲーム『アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実』の世界観から誕生した声優ヴォーカルユニット『Kleissis』(ユン役)の「Into the Abyss」、ルーチェのカバー「meteor bell」、全国の温泉地がキャラクター化する地域活性プロジェクト『温泉むすめ』の大人気ナンバー「青春サイダー」(阿蘇ほむら役)の3曲。曲順を間違えて大笑いする彼女らしい失敗もありながら、変わらない美しい歌声を聴かせてくれた。
このブロック最後はナナランド。今やアイドルライブで沸き曲の定番となった「冗談じゃないね」からシングル曲「満月に遠吠え」「理由」を挟んで、最後は前身グループdropでも歌われていた「旅せよ乙女」。明るく元気なパフォーマンスの中にしっかりと聴かせる部分も入れ込んだナナランドの世界観を、短い時間ながらもきっちりと見せてくれたステージングだった。
最後のブロックのコラボは、ルーチェと桃井はるこで「LOVE. EXE」。ルーチェがどうしても一緒にやりたくてオファーしたというこの曲は、桃井ライブでモモイスト(桃井ファンの総称)たちが歓喜の瞬間に突入する爆アゲナンバーで、この日もオレンジのサイリウムが焚かれたフロアは定番の振りとともに“EXA!”の大コールとなり、ステージ上でも桃井に向かってルーチェメンバーがサイリウムを持ってケチャをするなど、大きな盛り上がりを見せた。
8組目の出演者は、放課後プリンセス。「FORZA!OLE!」でフロアから“OLE! OLE!”コールが巻き起こり、「プリンセスの定義」「ジュリエット 〜君を好きな100の理由〜」と人気曲で畳みかけた後半は、舞花、関根ささら、谷のばらの力強く伸びやかな歌声が会場に響き渡り、圧巻のステージとなった。
純情のアフィリアは、「はじめてのSEASON」「魔法のチョコレート伝説」など、プロデューサー桃井はるこ作詞曲をセットリストの5曲中4曲で披露。アフィリアの歴史の中で歌い続けられてきた桃井楽曲の魅力を、9人の現メンバーは気合いの入ったパフォーマンスで魅せた。
アニソンやゲーム曲も歌っているアフィリアからのバトンを受け取って1人ステージに登場したアニソンシンガーYURiKAは、浮遊感のある変拍子の上を滑らかに広がる歌が印象的な「鏡面の波」(TVアニメ『宝石の国』OP)や、伸びやかなボーカルで聴かせるアイドルファンにも馴染みの深いヤマモトショウが作詞・編曲した「ふたりの羽根」(TVアニメ『はねバド!』OP)、パワフルな「MIND CONDUCTOR」(TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』第2クールOP)など、彼女の中にあるさまざまな歌の表情で見る者を楽しませてくれた。
ここまでで5時間を超えたイベントのトリ前を飾ったのは、アフィリア制服の次に好きだというパン屋の青いギンガムチェック制服で登場した桃井はるこ。長い活動歴の中で数々の代表曲を持つ彼女は1曲目「悠遠のアミュレット」を歌い終え“UNDER17の曲を”と、大歓声が沸き起こる中「恋のミルキーウェイ」を披露。「プラチナジェット」「Party Love ~おっきくなりたい~」「星空ダンシング」で、会場の沸点をマックスに上げた。
トリのルーチェは可愛いポップナンバー「go to Romance>>>>>」からスタート。メンバー5人の絆と気持ちを歌ったような「Twinkle”5”stars!!☆」でフロアを盛り上げると、MCでは新衣装と新曲をアピール。
宇佐美の“いつもと違うルーチェに注目してください”という紹介から初披露された新曲「現実-リアル-」は作曲を黒須克彦、作詞を川田まみというアニソン界でも人気の2人が担当し、“今”のルーチェをリアルに表現した。耳に残るギターリフと5人のユニゾンでの強い歌声が印象的なロックナンバーで、披露後には、この曲は歌うのに苦戦したと説明していた。その後「ヒカリ」「Wonder Five」と続けて、6時間を超えて行われたイベントは「Symphony」で大団円。<スター☆トゥインクル フェスティバル vol.4>は、アイドル、アニソンといった枠を超えて、観客と出演者全員で楽しむというLuce Twinkle Wink☆が目指すものが形になったフェスだった。