まねきケチャ[ライブレポート]4周年は生歌&バンドセットで渾身パフォーマンス

まねきケチャ[ライブレポート]4周年は生歌&バンドセットで渾身パフォーマンス

Pop'n'Roll 編集部

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2019.09.02
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まねきケチャが8月31日に舞浜アンフィシアターで、グループの4周年を記念するワンマンライブ<4周年だよ!まねきケチャ>を開催した。

<4周年だよ!まねきケチャ>

2015年8月8日にライブデビューを果たし、1周年ライブは渋谷WWW、2周年ライブはO-EASTと渋谷のライブハウスで行い、昨年9月には3周年公演を武道館で敢行したまねきケチャ。

その根底にはパフォーマーとしてのアイデンティティである生歌主義がある。幾度かのメンバーチェンジを経験し、決して平坦な道のりではなかったまねきケチャだが、その歩みの中でメンバーの生きた歌声がステージで途絶えることはなかった。

4周年の舞台となった舞浜アンフィシアターは半円形のステージと階段状の客席からなる劇場で、かつてシルク・ドゥ・ソレイユが専属で使用した場所でもある。

満席となったシアターの灯りが暗転すると、オーバーチュアが鳴り響くなか舞台中央がせりあがって5人が搭乗。この公演のために用意された海賊風の新衣装をまとった彼女たちをオーディエンスはオーバーチュアをかき消す歓声で迎えた。

“アンフィシアター 盛り上がっていくぞ!”と松下玲緒菜が始まりを宣言すると、オープニングの定番である「冗談じゃないね」でライブはスタート。ジェットスモークとレーザー、そして6名のバックダンサーをバックにパフォーマンスを披露。メンバーはステージの先端に立ってオーディエンスを煽り上げる。

<4周年だよ!まねきケチャ>写真提供:コレットプロモーション

勢いをそのままにサマーチューン「SPLASH」へ。アウトロでメンバーが客席にタオルを投げ入れると8月最終日の会場は常夏を取り戻したかの熱気に包まれた。

5人は「カクカクシカジカ」「キミに届け」とアッパーチューンを畳みかけるよう連発したかと思うと、続いてゴシック調の「愛言葉」、台詞パートを巧みに取り入れた「告白のススメ」を披露。 疾走感のあるビートと思わずシンガロングしてしまうエモーショナルなメロディという不動のスタイルに加え、まねきケチャが武器にするのが演劇的なパフォーマンス。

松下が《こんなこと言うの君だけなんだから》とツンデレを見せると、中川は《地の底まで一緒に堕ちてくれる?》と観客を誘惑。メンバーの個性が際立つパフォーマンスがオーディエンスをまねきケチャの世界で包んでいった。

怒涛のオープニングを経て、メンバーは水分補給を取りながらMCを挟むと思いきや、松下は間髪入れずに次の曲への進行を宣言。グループはファンの間でも人気の高い「妄想」タイトルの2曲、「妄想桜」と「妄想日記」を続け、さらに上昇感に溢れたサビが印象的な「奇跡」を歌い上げ、武道館を経たスケール感のあるステージングを展開していく。

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