ブクガが新曲披露<IN CLOSET 2018>ジャンルレスな参加陣が溢れる個性で競演
Pop'n'Roll 編集部
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Maison book girlが10月13日(土)に新木場STUDIO COASTにて開催された<ekoms presents IN CLOSET 2018>において、ニューアルバム『yume』から新曲「狭い物語」を初披露した。
ekoms主催のもと、Maison book girlのほかに大森靖子(弾き語り)、Wienners、魔法少女になり隊、アバンティーズ、sora tob sakana、ZOC、Tomggg(DJ)といったジャンルレスな面々が集結した本イベント。それぞれの個性がCOASTのハコでぶつかりあうことで、イベント全体が独特のトーンを帯びたことは特筆しておきたい。
トップバッターのYouTuber・アバンティーズはメンバーのエイジが体調不良のため出演できなくなり、この日は3人でアクト。「サバで食あたりって初めて聞きましたわ」とそらちぃ、ツリメ、リクヲの3人が軽快にネタにしながら、「アバみ」を皮切りにラップをきかせたパフォーマンスで会場を盛り上げた。続くZOCは大森靖子が“共犯者”として参加しているアイドルグループ。活動を開始してまだ一ヶ月、未見のオーディエンスが多い中に爪痕を残していく。
このイベントが久しぶりのライブとなったsora tob sakanaは、自身のもつ透明感を活かしたパフォーマンスでステージに新たな風を吹き込んだ。続くWiennersからバンドサウンドがフロアへ叩き込まれ、イベントの空気がバランスのとれたものになっていく。合間にはTomgggによるDJタイムも。ちょうどいい機会ということで矢川葵(Maison book girl)とのコラボ曲「ON THE LINE」も披露され、オーディエンスからは歓声がわいた。
後半戦では魔法少女になり隊がフロアをかき回し、大森靖子の弾き語りへ。大森は「わたし日本で一番知名度があるメンヘラだと思ってるんですけど」と振りを入れながら早口でブクガ曲にも言及する。印象に残っているのは「“許さない”って3回も言ってる曲」(※「faithlessness」)とのこと。怖いと同時に特別な情念を感じるという感想を発しながら、自身は「絶対彼女」など爆ぜるような切れ味鋭い弾き語りを披露した。
トリを飾ったMaison book girlは、「bathroom」を皮切りに映像とコンテンポラリーダンスの調和で魅せる全8曲をパフォーマンス。大森靖子が言及した「faithlessness」や、ニューアルバム『yume』から新境地を感じさせる「おかえりさよなら」を披露した。
さらに、最後には白い衣装を黒いパジャマ風の衣装へと着替え、新曲「狭い物語」を披露。アルバムタイトルどおり眠った後の“夢”を感じさせる詩的なサウンドに一人ひとりのソロパートが体温を感じさせる、今までと少し異なるブクガの姿で魅了してくれた。
写真撮影:稲垣謙一