とき宣、<ときめき♡夏のびっちょり祭り2019>開催!Zeppツアー決定のサプライズも
Pop'n'Roll 編集部
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ときめき♡宣伝部が7月28日、恒例ワンマンとなる<ときめき♡夏のびっちょり祭り2019>を東武動物公園HOLA!で行った。
このイベントは観客に放水してびっちょり濡れさせる夏ライブで、3年前のフリーイベントから始まり、日比谷野音、東武動物公園と会場を移し、今回が“ファイナル”と銘打たれた。
6人のメンバーが1人ずつステージに現れ、ポーズ&ターン。“水の妖精”の設定で全員が青い衣装だ。
坂井仁香が「声出して盛り上がって行くぞー!」と煽り、四つ打ちのロックチューン「DEADHEAT」からスタート。同時にステージ前と横、客席後方から一斉に水が噴き上がる。
いきなりびっちょりの観客と「エビバディ!」「GO!GO!GO!GO!」のコール&レスポンスで盛り上がった。間を置かず「GAMUSHARA」に「むてきのうた」と力強い曲をたたみ込む。
放水も絶え間なく続く。初参加だとおそらく予想以上な水量に驚く顔も見られたが、30度を越える気温だけに誰もが気持ち良さげ。
一方、とき宣の歌は熱い。ステージに坂井と小泉遥香が残り、他の4人は客席の後ろのお立ち台へと散り、全員でこぶしを上げて「ウォウ、ウォウ」と歌うと、会場一体の大合唱となった。
メンバーが場内に散らばったまま、自己紹介からのMC。昨年10月に加入した杏ジュリアが「私にとっては最初で最後のびっちょり祭り。最高の1日にしましょう!」と呼び掛けた。
小泉が「この会場を世界一暑くて涼しい、ときめく水の空間にしてやるぞ!!」と告げて、アゲ曲「いざ、大和撫子」に入ると、メンバーたちが楽しげに放水銃から水を客席にかけまくる。
それぞれ客席通路で移動して、間奏では坂井と小泉が後部中央のお立ち台に並び立ち、「さあ、わっしょい水かけ合戦だ!」。
客席を半分に分け、坂井たち上手側の「わっしょい!」の掛け声に合わせて下手へ放水され、小泉たち下手側の「わっしょい!」に合わせて上手へ放水された。
「せきがえのうた」、「すきっ!」、「きみに夢中ガール」と恋愛ソングを続け、6人は目まぐるしく移動しては、歌いながら放水する。会場は水しぶきが霧のように立ち込めて、後ろからだとステージが霞んで見えないほどになっていた。
会場と小道を挟んだ芝生エリアも解放されていて、メンバーがその前に現れ、至近距離でひしゃくやバケツから水を捲いたりもしていた。
ステージでは、「すきっ!」で辻野かなみと藤本ばんびが歌いながら抱き合うひと幕も。
スクリーンのVTRで、「世界の水を独り占めしている」というアニメキャラクターのダークパイナップル団が登場。「ときめく世界を取り戻そう!」と、「乙女のグロリアス」では歌の傍ら、4人の女性ダンサーが扮したパイナップル団ととき宣メンバーが戦うアクションが披露された。パンチやキックに組み合いまで盛り込み、なかなかのカッコ良さ。
ダークパイナップル団を倒すと、砂漠が潤って木が育ちフルーツが成るイメージ映像が流れ、再びステージに登場したメンバーの衣装は、フルーツをあしらったカラフルなものに。辻野がブルーベリー、藤本がレモン、坂井がストロベリー、小泉がピーチ、杏がグレープ、吉川ひよりがメロン。それぞれのメンバーカラーと同じ色だ。
軽快な「季節外れのときめき♡サマー」を歌いながら、またメンバーたちがステージとお立ち台に散らばり、客席に水風船をたくさん投げ入れた。
6人がステージに集まり、辻野が「獲れたてフルーツのような超新鮮な新曲を持ってきました!」と言うと、客席が「オーッ!」と沸く。
初披露されたその新曲のタイトルは「恋のシェイプアップ♡」。エアロビふうに腰を捻りながら脚を交互に上げたりするダンスで、“腕もお腹もプニプニ”“痩せて痩せて痩せまくれ”と歌うディスコチューンだ。さっそく一緒に踊る観客もいた。
ラストスパートでは「新曲をもう1曲」と、元気でノリの良い「妄想プールデート」を続けて初披露。セミの鳴き声が入る夏らしい曲で、途中でレゲエになったりするパートもある。
さらに「青春ハートシェイカー」に「ぴょんぴょん」と躍動感ある曲を連発し、放水もダメ押しとばかりに繰り返された。
メンバーたちの歌はオープニングから終始、さわやかながら、いつも以上の熱さや力強さを感じさせた。途中のMCで「今までのびっちょり祭りのすべてを詰め込みます」(小泉)との発言があったが、とき宣は全員で歌割りを回していく曲が多く、熱意のバトンを渡すリレーのようにも見えた。
本編ラストの「初恋サイクリング」では、横向き1列になった6人が前のメンバーの両肩に手を乗せ、自転車を漕ぐように前後へ体を倒す振りがある。観客たちも一斉に、同じ列の隣りの人の肩に手を乗せて繋がり、会場が一体となった。
すかさずアンコールがかかり、Tシャツでステージに現れたメンバーが歌ったのは「遠くであがる花火 二人ならんで見てた」。“このまま一緒に居させてください”といった台詞が入り、夏の甘酸っぱさが漂った。
そして、来年夏に新たなワンマンライブ<ときめき♡夏の晴れ舞台2020>を開催すること、新曲「恋のシェイプアップ♡」を10月9日にシングル発売することを発表。
さらにメンバーにもサプライズで、11月に<ときめき♡ガールズランド>(第1部/女性限定篇、第2部/女装篇)と<秋のハロウィン3本勝負>というライブを行うこと、来年5月にZeppツアーが決定と告げられた。
小泉は「ずっとZeppでやってみたかったんです……」と涙ぐんでいた。
「びっちょり祭り」ファイナルもいよいよ大詰め。吉川が「史上最強のパワーを出せるのか!?」と煽り、この日2回目の「恋のシェイプアップ♡」から、青春の息吹き溢れる「ガンバ!!」へ。
締めのMCでは全員が12月21日に中野サンプラザで行うクリスマスライブに触れた。坂井は加えて「とき宣がみんなのことをどこまでも連れていくからな!」と言うと、すっかり水びたしの観客たちから大きな拍手と歓声が起こった。
オーラスは「Springood!」。とき宣ナンバーの中でエモさが際立つ1曲だが、この日はとりわけ、歌い出しの小泉から1人1人の情感が強く込められ胸に染みた。
全力で駆け抜けた2時間半。“またひとつひとつを思い出に明日へゆくよ”とのフレーズが、「びっちょり祭り」のフィナーレとも重なった。風物詩が終わる寂しさより、盛りだくさんの発表と毎回楽しさがアップするステージに、明日のとき宣へのワクワク感がより高まった。
文・斉藤貴志
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