水上京香、野元空、喜多乃愛[イベントレポート]アイドルのセカンドキャリアを歩む女性の葛藤を描く出演映画撮影秘話を語る「最後までダンスに悩まされる作品でした」『ファンファーレ』初日舞台挨拶にて
Pop'n'Roll 編集部
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映画『ファンファーレ』が、本日11月17日(金)に初日舞台挨拶を開催。ともに映画初主演となった同作W主演の水上京香と野元空、喜多乃愛、そして吉野竜平監督が登壇した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
<映画『ファンファーレ』初日舞台挨拶>(2023年11月17日)
水上京香と野元空のW主演、アイドルグループを卒業しセカンドキャリアを歩む2人の女性の揺れ動く心情や葛藤を描く映画『ファンファーレ』(11月17日(金)より渋谷シネクイントほか全国公開)。
アイドルグループ『ファンファーレ』の結成メンバーの大石万理花を演じた水上。昨年9月に行なわれた撮影を振り返り“無事に完成してみなさんにお届けできる形になってよかった”と笑顔を浮かべて“メンバーたちとは長年一緒に過ごしているような空気感があって、それがちゃんと画面に出ています”と手応えを口にした。
『ファンファーレ』の結成メンバーの須藤玲を演じた野元は“完成した作品を観て、私はシンプルに泣きました。というのも玲は私の人生とかぶるところが多くて”としみじみ。“絶対に受かる!という気持ちでオーディションに臨みました”と気合を伺わせた。
『ファンファーレ』からの卒業を決めた西尾由奈役の喜多は“自分がたくさん携わった作品だったこともあり、完成した作品を観た時は感動しました。みなさんに早く届けたいという気持ちで今日まで待っていました”と封切りに感激していた。
『スプリング、ハズ、カム』『君は永遠にそいつらより若い』など、若者の心情の機微をリアルに描くことに定評のある吉野監督。“ファンファーレのメンバーを決めるオーディションでは、この子はこの役に合うかもと考えてキャスティングしましたが、結果的に素晴らしく合っていた。俳優1人ひとりの個性が強烈にそれぞれのキャラクターに映えていると思います”と胸を張った。
そのオーディションでの課題曲となったのが、乃木坂46の「インフルエンサー」だったという。高度なダンスゆえに水上は“直前に言われて「え?」みたいな。しかも劇中ではダンスがウマい役という設定だったので、私で大丈夫なのか?と。最後までダンスに悩まされる作品でした”と苦笑い。乃木坂46ファンという喜多が“そもそも「インフルエンサー」は乃木坂の曲の中でも1番ダンスが難しい曲。誰がこれを課題曲にしたのかな?”と首を傾げると、吉野監督は“オーディションではほかの方からもクレームが来ていました”と頭をかきながら恐縮していた。
見どころのシーンの話題になると、水上と吉野監督は居酒屋での食事場面をピックアップ。水上が“撮影中につくねが足りなくなってしまって、急遽近くのコンビニで買い足したものが用意されたら、それまで食べていたつくねに比べて1.5倍の大きさだった。それでみんなで大笑い”と振り返ると、吉野監督も“途中でつくねが1.5倍の大きさになるので、そこを注目して観てほしい!”と見どころにして、場内爆笑となった。
最後に吉野監督は“この作品が面白いと思ったら、周囲に宣伝してください。みなさんの声が大きな力になります!”と大ヒット祈願。喜多は“みなさんにとって、明日からの活力になるような作品になったら嬉しい”と期待。野元は“寝る前にふと思い出してもらえるような作品になっているはず”とPR。水上は“どんな青春時代を送ってきたのか、それによって共感するシーンもそれぞれで、ラストもハッピーエンドに見えるかもしれないし、バッドエンドに見えるかもしれない。お気に入りのシーンがあったらぜひともSNSでつぶやいてください。私たちも観客のみなさんの感想を楽しみにしています”と呼び掛けていた。
元アイドルからのコメント
飯窪春奈(女優・タレント/元モーニング娘。):
えっぐい……胸を抉られました…!
アイドルって、いかに儚いものなのか、全力を注いできたものから卒業して、次に何に対して全力を注いでいくのか、それがまた次の夢にちゃんとなっているのか、たくさんのことを突きつけられました。それでも人は進んでいくし、マンパワーって、底力って自分で感じているより遥かに強いものなのかもしれないと思わせてもらいました。
はあ〜、泣いたーーーーっ!
永尾まりや(女優・タレント/元AKB48):
アイドルを卒業しても人生は続く。
人生は一度きりだけど、アイドルを卒業するって自分の中での人生が1つ幕を閉じたような感覚です。
レッスンがつらいこともあったし、ウマくいかない日やぶつかったりする日もあったけれど、思い返せばとても楽しくて貴重な時間だったんだな、とこの作品を観て改めて実感しました。
ステージで歌うところがキラキラしていてとっても可愛かったです!
卒業しても人生はこれからで、いろんな世界が見えて来ます。また輝ける人生にしていきましょう!
瑞季(女優・タレント/元私立恵比寿中学):
苦しくもあり共感もありました。けどそれはアイドルに限ったことではなく、人生においてきっと誰もが経験する何かをやめることへの不安や葛藤も、前向きな気持ちへと後押ししてくれるような、そんな作品でした。
根岸可蓮(女優・タレント/元たこやきレインボー):
青春をほとんど捨てて全力でアイドルに向き合っていました。
いざアイドル活動が終わると、これから何をすればいいのか、本当にわからなくて…
“新しいことに挑戦する”ことはすごく怖いです。
それはみなさんそうだと思います。
次に進むために、前を向けるように、多くの方に観てほしい作品です!!